ドローに終わった蔚山現代戦(ACL GL #4)から中4日。
ノエビアスタジアムの神戸戦は、奇しくも昨年(2018 J1 #11)と同日の開催。
神戸ゴール裏のコレオ。 赤黒のチェック柄に、白いハート。 |
天候はくもりで、時々陽が射した。
暑くもなく寒くもなく、ちょうど良い気候。
先発は、蔚山現代戦から3人を変更する。
舞行龍、長谷川、知念が新たに先発する。
先発から外れた奈良、中村、家長は、いずれもベンチ外。
ベンチには、ジェジエウ、下田、宮代が入る。
宮代は昨年の磐田戦(2018 J1 #34)以来、2度目のベンチ入り。
先発するとの報道があった脇坂は、前日練習で負傷したためベンチ外。
水曜日にルヴァンカップを戦っていて、中3日。
4月17日にリージョ監督が辞任し、吉田孝行が監督に就任。
吉田新監督はリージョの前任者でもあり、再登板となる。
昨シーズンの対戦は、川崎の2戦2勝だった。
180428神戸1-2川崎(J1 #11)
181020川崎5-3神戸(J1 #30)
■1st half
立ち上がりから、神戸は川崎のボールホルダーを素早く囲む。
ボールを奪うと、MFイエニスタ(8)を中心にパスを展開する。
12分、西大伍(22)のクロスから、古橋亨梧(16)が戻して山口蛍(5)がミドル。
ただ、神戸のプレスはこのあたりで緩んでしまう。
15分、齋藤学が獲得したFKを、馬渡が右ポストを叩いて直接ゴール。
PA右側からのFKで、右足で右ポストを狙い、GKキム・スンギュ(18)の逆を突いた。
大島と田中碧が自由にボールを持ってプレーする。
長谷川、齋藤学の両翼が、ドリブルで仕掛けて押し込んでいく。
37分、ショートカウンターを仕掛ける。
齋藤学がCBダンクレー(33)を引き寄せて、知念へスルーパス。
知念のシュートはGKキム・スンギュが止めたが、小林が押し込んだ。
■2nd half
後半は左サイドの長谷川を中心に攻めていく。
59分から61分にかけて、4本連続の馬渡のCKで時間を使っていく。
68分、神戸がセルジ・サンペール(6)を下げて三田啓貴(14)を投入。
すると三田が豊富な運動量で中盤を支え、神戸の圧力が強まった。
川崎はカウンターを仕掛けるものの、自陣深くまで押し込まれていく。
72分、78分に郷家友太(27)がシュート。
80分には西のクロスをダビド・ビジャ(7)が合わせる。
そして82分。イエニスタが右サイドから柔らかい絶妙なクロス。
ソンリョンが弾いたものの、郷家が拾って戻したところを古橋がゴール。
両CBも含め、川崎の守備は完全に崩されてしまった。
神戸はさらに攻勢を強める。
川崎は押し込まれ、ボールを奪っても大きく蹴るだけとなった。
苦しい状況だったが、なんとか耐えることができた。
■summary
神戸はボランチのサンペールの出来が良くなかった。
サンペールはパスを出してもポジションを修正せず、中盤で浮いてしまう。
そのため、山口蛍やイエニスタが川崎のプレスに苦しむこととなった。
前にパスを入れては、味方との間合いを詰め、献身的に走って貢献した。
川崎は押される展開となったが、ベンチは動かないまま。
82分に失点してから、山村、鈴木を相次いで投入した。
神戸に追い付かれることはなかったが、後手の采配となった。
川崎は選手層の厚さを見せた。
中村、家長、脇坂が欠場し、パサーを2列目に置けない状況だった。
そのため、ドリブラーの齋藤学と長谷川を左右に配置する。
配球の多くを大島に頼らざるを得なかった。
神戸に厳しくマークされつつも、大島は決定的な仕事をこなした。
知念と小林の好調FWにも助けられた。
多くの負傷者を抱えつつ、悪くない内容で良い結果を出した。
次は中4日でホーム仙台戦(J1 #10)。
新たに奈良も離脱し、守田、車屋も戻っていない。
ケガ人の復帰を待ちつつ、勝ち点を積み重ねたい。
■goal
82古橋亨梧(16)
15馬渡和彰(17) 37小林悠(11)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチで勝利に貢献。失点場面はパンチングが弱かった。
馬渡和彰(17) 6.5 プレースキックを担当。15分、右ポストに当てるFKで先制ゴール。
舞行龍(29) 6.0 右CBで出場。ビジャに自由を与えなかった。近くへのパスを工夫したい。
谷口彰悟(5) 6.0 背後を突かれずに守った。無理にパスをつながず、安全なクリアを選ぶ。
登里享平(2) 6.0 西のサイド攻撃を封じる。サイドに張り、気持ち良く長谷川を走らせた。
田中碧(25) 6.5 イエニスタに臆さず身体をぶつける。69分、決定的なヘッドはGK正面。
大島僚太(10) 7.0 プレスを一手に引き受けるが、それでも圧倒的に試合を支配した。
齋藤学(19) 6.5 右サイドから中央にドリブルで切れ込む。37分、知念へスルーパス。
長谷川竜也(16) 6.5 仕掛けてもロストが少なく、神戸を押し込む。34分、ループシュート。
小林悠(11) 6.0 37分、知念のシュートのこぼれ球を押し込む。ゴール量産を期待したい。
知念慶(20) 6.0 ハイボールに競り勝った。ダンクレーを苦にせず、縦パスを受けた。
■sub
83(20)山村和也(34) 6.0 トップ下で前線から果敢にボールを追う。逃げ切りに寄与した。
89(19)鈴木雄斗(27) 5.5 右ウィングに入る。90分、ドリブルするが囲まれて奪われた。
90+4(16)下田北斗(22) 5.5 左コーナー近くで時間を使う。すぐに試合は終わった。
■bench
新井章太(21) ジェジエウ(4) 宮代大聖(30) ダミアン(9)
■coach
鬼木達 5.5 負傷者が相次ぎながらも良い結果を出した。終盤の交代は遅くなった。
■referee
松尾一 5.0 判断が一貫せず、弱い接触でもファウルを取る。リスタートの位置を直しすぎ。
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