2018/10/21

181020川崎5-3神戸(J1 #30)

川崎5-3神戸(等々力, 19:00KO, 24,441人)

代表ウィークを挟み、ドローだった鹿島戦(J1 #29)から2週間。
台風で延期していた湘南戦(J1 #18)を含み、アウェイが3試合続いた。
等々力での開催は、名古屋戦(J1 #27)以来、1カ月ぶりとなる。









陸前高田かわさき修学旅行。
神戸の選手も一緒に記念撮影してくれた。



鹿島戦で退場した阿部と、累積警告4枚となった守田が出場停止。
また、車屋が左ハムストリング肉離れ、全治3~4週間となり離脱した。

先発には、鹿島戦で出場停止だった家長が復帰。
さらに、知念と齋藤が入った。
小林は鹿島戦で左足首を負傷し、代表を辞退したが、先発する。

ベンチには新たに赤﨑、田坂が入る。














神戸はJ1リーグでは11位。
アウェイ(J1 #11)では、1-2で川崎が勝利している。
夏にFCバルセロナ(SPA)からアンドレス・イエニスタ(8)を獲得。
吉田監督を解任し、リージョ新監督となっている。

■1st half
13分、小林のPKで先制するが、神戸の時間が続く。
イエニスタとルーカス・ポドルスキ(10)で中盤を作った。
状況を確認しながら、プレスが来ればダイレクトで戻す。
プレスが来なければ前を向き、味方の動きを促してパスを出した。
ハイボールはウェリントン(17)がしっかり受けとめて、ボールを握る。

15分、オウンゴールで追いつかれる。
エウシーニョのクリアが奈良の背中に当たって跳ね返った。

さらに古橋亨梧(16)と三田啓貴(7)にゴラッソを沈められる。
どちらも素晴らしいゴールで、あっという間に3失点を喫した。

川崎は2トップを諦め、小林を右ウィングに配置。
家長を中央に据えて、いつもの4-5-1にすると、ボールが回るようになる。
43分、大島が大胆なドリブルからクロスを入れ、家長がボレーで合わせて1点差となった。

■2nd half
川崎が押し込むが、神戸もパスをつないで反撃する。
一方的な展開とはならずに、お互いに攻め合った。

ただ、川崎の流動性を受けて、神戸が後手に回りはじめる。
中盤が緩んできたため、CBが簡単に吊り出されてしまう。
その空いたポジションを埋め切れず、川崎に狙われた。

65分、家長からのパスを左サイドで受けた齋藤が同点ゴール。
PA内でDFに囲まれながら、少し左に動いてからシュートを決めた。

神戸はますます足が止まり、川崎のパスワークが冴える。
69分には家長のヒールから、大島が小林とのワンツーで逆転。
DFの密集地帯を完全にこじあけた、中央突破の美しいゴールだった。

さらにエウシーニョが1人で持ち込み、5点目を決める。
ロスタイムには長谷川や小林も決定機を迎えた。

■summary
イエニスタとポドルスキは、やはり技術が素晴らしい。
トラップやパスに無駄がなく、川崎のプレスを簡単にはがした。
2人のおかげで周囲に余裕が生まれ、良い攻撃ができていた。

しかし、逆に守備では2人が課題となっていた。
走らない選手を抱えていては、きちんとしたプレスはできない。
後半、時間が進むにつれて全体的にも動けなくなっていった。

リージョ監督の交代策も、奏功しなかった。
明らかに運動量が低下していたのに、交代は逆転を許してから。
それもDFを2人続けて投入するもので、意図が読めなかった。










試合後インタビューを受ける齋藤学。



川崎は2トップでスタートしたが、機能しなかった。
トップ下が不在となり、ボランチからのパスの受け手が少ない。
ただ、前半途中で1トップに戻すと、いつものリズムとなった。

J1リーグは残り4試合。
2位広島が敗れたため、勝ち点4差の首位となった。
引き続き、焦ることなく目の前の試合でベストを尽くしていきたい。

次は中3日、アウェイでの山形戦(天皇杯 QF)。
水曜日のナイターで、観戦するには寒いかもしれない。










DJ KOO氏。



■goal
13PK小林悠(11) 43家長昭博(41) 65齋藤学(37) 69大島僚太(10) 76エウシーニョ(18) 
15OwnGoal 28古橋亨梧(16) 35三田啓貴(7)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 3失点とも難しかったが、欲をいえば1つは止めてほしい。
エウシーニョ(18) 5.5 オウンゴールで神戸に勢いを与える。ダメ押しのゴールで挽回。
奈良竜樹(3) 6.0 落ち着いて周囲と連携しながら守っていた。パス出しも良かった。
谷口彰悟(5) 6.0 ウェリントンとハイボールを競り合う。キープされても粘り強く防ぐ。
登里享平(2) 7.0 10分、PKを獲得。ドリブルが冴える。73分にはカウンターを止める。
大島僚太(10) 7.5 家長とエウシーニョのゴールをアシストし、決勝ゴールも決めた。
中村憲剛(14) 6.0 スペースを見つけてロングボールを供給する。守りもまずまず。
家長昭博(41) 8.0 圧倒的なドリブルからラストパスを狙った。1ゴール1アシスト。
齋藤学(37) 6.5 単独で仕掛けて1ゴールを奪う。パスのチームで特異な攻撃を見せた。
小林悠(11) 6.5 2連続で失敗していたPKを決める。90+4分にはポストに当てた。
知念慶(20) 6.0 強い体幹を活かしてポストプレーを成功させる。シュートも多かった。

■sub
81(37)長谷川竜也(16) 5.5 90+4分、ループシュートを上に外す。
86(10)下田北斗(22) 5.5 88分に相手ボールをカット、90分にミドルシュートを放った。
87(22)鈴木雄斗(27) 5.5 89分、インターセプトからドリブルで右サイドを駆け上がった。

■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 田坂祐介(6) 赤﨑秀平(9)

■coach
鬼木達 6.5 2トップは失敗だったが、1トップに変更して逆転勝利に導いた。

■referee
西村雄一 5.0 ボールに触れたことが川崎の4点目につながる。これ以外は悪くなかった。

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