2019/04/15

190414鳥栖0-1川崎(J1 #7)

鳥栖0-1川崎(駅前不動産スタジアム, 14:00KO, 14,463人)

水曜日に蔚山現代戦(ACL GL #3)で敗戦を喫して中3日。
ACLと同じように調子が上がらないJ1リーグ第7節は、アウェイで鳥栖と対戦。

昨年までのベストアメニティスタジアムが、駅前不動産スタジアムとなった。
ネーミングライツの常とはいえ、名前が変わることは少ない方が良い。


先発は、蔚山現代戦から7人を変更する。
奈良、登里、下田、阿部、知念が新たに先発。
さらに、ケガから復帰した馬渡と大島も先発に戻った。

舞行龍ジェームズは、川崎でのJ1リーグ初出場。
移籍3年目で、カップ戦には出場していたので意外なところ。

蔚山現代戦で負傷した谷口と車屋はベンチ外となった。
中村、守田も引き続き負傷により離脱中。

ベンチには、初めてジェジエウが入った。


鳥栖は、J1リーグで1勝1分4敗で17位。
ルイス・カレーラスが新監督に就いている。

昨年の対戦成績は、川崎の1勝1分だった。
 180425鳥栖0-2川崎(J1 #10)
 180815川崎0-0鳥栖(J1 #22)

■1st half
鳥栖は豊富な運動量でプレスを仕掛ける。
全員が愚直に動き続けて、川崎のパスコースを消した。

金崎夢生(44)がロングボールに競り勝ってポイントを作る。
5分、31分に金崎がゴールに迫り、39分に松岡大起(41)がヘッドを放った。
ゴールは決まらなかったが、前半を通じて優勢を保った。

川崎は主軸が欠場している影響が大きかった。
舞行龍と奈良の2CBのパスが不安定で、すぐに囲まれて逃げ道がなかった。
難しいパスを選択せざるを得ず、簡単にボールを失った。

知念の1トップから、27分ごろに小林との2トップに移行する。
しかし、システムを変えてもチャンスは作れなかった。

■2nd half
前半とは一転して、鳥栖のプレスが緩んだ。
川崎がダイレクトプレーを増やし、不用意なボールロストが減った。

51分、大島がロングボールを知念に入れる。
知念はDF藤田優人(35)にファウル気味に競り勝ち、ドリブルでPA内へ進む。
GK大久保択生(1)のファーサイドを鋭く抜き、素晴らしいゴールで先制する。

鳥栖の反撃はセットプレーが中心。
65分、小野裕二(40)のFKを高橋祐治(3)がヘッドで合わせる。
89分、三丸拡(2)のFKはバーに当たった。

川崎は鈴木、田中碧、山村を投入し、守備の強度を高めていく。
阿部や家長も最後まで鳥栖のボールを追い回し、攻撃させなかった。

■summary
蔚山現代戦と同じように、谷口の不在は大きかった。
舞行龍は奮闘していたが、金崎の強さに苦しみ、パスも遅くなった。
奈良も苦し紛れに縦パスを入れてしまい、ボールを失ってカウンターを浴びた。
ただ、後半は2人とも改善し、チームに余裕をもたらすことができた。

知念のゴールで勝ち点3を得ることができた。
しかし、チームとしての内容は良くはなかった。


鳥栖は前半のうちにゴールを奪いたかった。
金崎の個人技は素晴らしかったが、それだけで勝利するのは難しい。
イサック・クエンカ(7)や原川力(4)が前を向いても、崩せなかった。

連動して川崎を追い込むプレスは良かったが、90分は続けられない。
後半は失速してしまっただけに、休むべき時間帯をしっかり作りたい。


次は中4日で湘南戦(J1 #8)。
ケガ人も出ているが、下田や舞行龍が支えてくれている。
内容は良くなくとも、勝ち点を積み上げていきたい。

■goal
51知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 5分、金崎との1対1をセーブ。時間を使いながら味方を落ち着かせた。
馬渡和彰(17) 6.0 右サイドで積極的に仕掛けた。41分、カットインから左足シュート。
奈良竜樹(3) 6.5 9分、余裕のない縦パスを入れて奪われる。24分、31分と金崎を止める。
舞行龍(29) 5.5 金崎の強さに劣勢だったが、後半は抑えた。ダイレクトパスも良かった。
登里享平(2) 5.5 左からのクロスは不発。71分、押し込まれた局面でファウルをもらう。
下田北斗(22) 6.0 工夫した位置取りでボールを受ける。46分、不用意なボールロスト。
大島僚太(10) 6.5 高い技術でプレスを無力化する。正確なロングボールを展開した。
小林悠(11) 5.0 2トップでも右サイドでもボールに触れなかった。30分、CKからシュート。
家長昭博(41) 6.0 90+2分、ドリブルで抜きまくる。直後のCKで、遅延行為でイエロー。
阿部浩之(8) 6.5 最後までスプリントを続け、ボールを追った。鳥栖の組み立てを封じた。
知念慶(20) 6.5 素晴らしいゴールで勝利を導いた。もっともっとチャンスに絡みたい。

■sub
71(17)鈴木雄斗(27) 5.5 78分には失敗したが、次の79分のクロスでチャンスを作った。
73(22)田中碧(25) 6.0 ボランチで守備を引き締める役割を果たした。パスもつないだ。
88(20)山村和也(34) 6.0 逃げ切るミッションを完遂。遮二無二ボールを追い掛けた。

■bench
新井章太(21) ジェジエウ(4) 長谷川竜也(16) ダミアン(9)

■coach
鬼木達 6.0 下田、舞行龍の起用に成功。逃げ切るために3人の交代を適切に使った。

■referee
東城穣 5.0 一貫しないジャッジ。イエローを連鎖的に出した。ただ、どちらかのチームに偏ることはなかった。

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■おまけ

JR鳥栖駅のコンコース。
歓迎のフラッグが掲げられていました。