2019/05/03

190503川崎3-1仙台(J1 #10)

川崎3-1仙台(等々力, 15:00KO, 25,789人)

神戸戦(J1 #9)から中4日で迎えるホーム仙台戦。
平成が終わり、令和が始まって最初の公式戦となる。

ゴールデンウィークの前半は天候に恵まれなかったが、見事に晴れた。
暑いくらいのコンディションとなった。


先発は、神戸戦から3人を変更する。
ジェジエウ、守田、脇坂が新たに先発する。
負傷明けの守田は、4月5日のC大阪戦(J1 #6)以来の復帰。
ジェジエウは移籍後初出場、脇坂はJ1リーグ初先発となった。

舞行龍と大島がベンチスタート、知念はベンチ外となる。
ベンチは下田が外れて、2試合連続で宮代が入った。

守田は復帰したが、家長、中村、阿部、車屋と主力の離脱が続く。

奈良は、4月26日の練習で左膝内側側副靱帯と内側半月板を損傷。
5月2日に手術を行い、全治4か月となった。


仙台はここまでJ1リーグ16位。
昨シーズンの対戦は、川崎の1勝1分だった。
 180414仙台0-0川崎(J1 #8)
 180825川崎1-0仙台(J1 #24)

■1st half
仙台はプレスを仕掛けてこなかった。
川崎が自在にパスをつなぎ、仙台を押し込んでいく。

13分、中盤で登里と守田がボールを奪うと、素早く縦に展開する。
田中碧を経由して、脇坂が小林に縦パスを入れる。
小林がGKシュミット・ダニエル(1)のファーを狙い、先制した。

仙台は、吉尾海夏(15)が登里の裏のスペースを使い、27分、30分とクロス。
そして、FWジャーメイン良(19)とハモン・ロペス(9)にロングボールを入れる。
しかし、ジェジエウの高さと谷口のカバーで抑えられ、攻め手が少なかった。

37分、脇坂が右サイドでゴールライン際まで持ち込んで、低いクロス。
ゴール前でフリーの長谷川が蹴り込んで、2点目を挙げた。
ただ、長谷川は明らかなオフサイド。誤審だった。

■2nd half
後半も仙台の中盤でのプレスが効かず、川崎が自由にプレー。
52分、長谷川が右サイドから仕掛け、永戸勝也(2)が倒してPKを獲得。
GKシュミット・ダニエルにコースを読まれたが、小林がゴール右隅に決めた。

3点差となり、仙台は57分に2人、64分に1人を交代して巻き返す。
68分、関口訓充(7)が右サイドから早く攻める。
登里が大きくプレスに出てしまい、空いたスペースをうまく使った。
PA内で長沢駿(38)が落としたところを、大岩一貴(27)がゴール。

仙台はロングボールを前線に入れたが、ジェジエウに跳ね返される。
早い展開に持ち込もうとするが、川崎がゆっくりとボールをキープした。

■summary
川崎は負傷者が相次ぐ中、完勝を納めた。
新たに脇坂、ジェジエウを起用したが、2人ともに勝利に貢献した。

大島がベンチスタートとなったが、田中碧と守田が組み立てた。
2人はボールを失わず、プレスを剥がしつつ前にパスを入れる。
脇坂がトップ下でさばき、サイドから齋藤学と長谷川が仕掛けていった。
近い距離で2人3人がボールを動かして、仙台のラインを押し下げた。

交代で入った大島、山村、ダミアンもそれぞれの力を発揮した。
選手層の厚さを十分に感じさせる内容で、勝利した。


仙台は、良いところが少なかった。
2トップにジャーメイン(→57分に長沢)、ハモン・ロペスと大柄なFWを起用する。
しかし、谷口とジェジエウに抑え込まれた。
1トップにして、俊敏なアタッカーと組ませても良かったかもしれない。

守備ではプレスを掛けず、川崎に余裕を与えた。
ボールを持たれて下がってしまい、次々にスペースを産み出された。
3点を失ってから選手交代で攻勢に出たが、遅かった。
最初から強くプレスを掛けるか、自陣を5バックで固めて耐えたかったところ。

 
Gゾーンに奈良竜樹の背番号3が並ぶ。

次は中3日で上海上港戦(ACL GL #5)を迎える。
ACLは現在、グループリーグ3位。GL突破を賭けた試合となる。
ぜひ勝利して、決勝トーナメントに進出したい。

■goal
13,53PK小林悠(11) 37長谷川竜也(16) 
68大岩一貴(27)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 40分にジャーメイン、40分と76分にハモン・ロペスのシュートをセーブ。
馬渡和彰(17) 6.0 細かいパス交換に参加して、押し込んだ。12分、33分とクロスを入れる。
ジェジエウ(4) 6.5 右CBで加入後初出場。高さを活かして守る。足元も徐々に慣れた。
谷口彰悟(5) 6.5 攻撃の起点になるパスを繰り出した。61分、齋藤へスルーパス。
登里享平(2) 6.0 ライン際に加えて内側も入り込む。失点シーンは背後を空ける判断ミス。
守田英正(6) 6.0 細かいタッチで密集地帯を抜け出した。ケガ明けで運動量は控え目だった。
田中碧(25) 6.0 中央で待ち受けて、周囲を動かした。30分、75分に危険なボールロスト。
齋藤学(19) 6.5 19分、ダイレクトボレー。ドリブルで仕掛け続け、脅威となっていた。
脇坂泰斗(28) 6.5 トラップから素早くパスして、攻撃を組み立てた。2アシスト。
長谷川竜也(16) 7.0 1ゴール。45+2分、CKからシュート。52分、PKを奪取する。
小林悠(11) 6.5 素晴らしい先制点とPKを決める。守備ではプレスのスイッチを入れた。

■sub
72(6)大島僚太(10) 6.0 74分、ボールカットしてドリブル。試合を落ち着かせた。
77(28)山村和也(34) 6.0 投入後にスパイクを交換する。90+3分、右ポストに当てた。
88(11)ダミアン(9) 6.0 1トップ。90+2分、齋藤のクロスから決定機を迎える。

■bench
新井章太(21) 舞行龍(29) 鈴木雄斗(27) 宮代大聖(30)

■coach
鬼木達 6.5 脇坂、ジェジエウを起用し、大島を休ませながらも、完勝に導いた。

■referee
上田益也 6.0 落ち着いたジャッジ。PKは妥当。長谷川のゴールは副審による誤審。

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■おまけ

 3番ユニフォームを着た小林悠。

 2018年シーズンの6番ユニフォーム。
 田坂祐介は、4月14日の千葉vs岡山戦で右膝を負傷し、全治約7か月。