2019/05/13

190512清水0-4川崎(J1 #11)

清水0-4川崎(IAIスタジアム日本平, 14:00KO, 14,125人)

ドローに終わった上海上港戦(ACL GL #5)から中4日。
4連勝中のJ1リーグで、清水とのアウェイ戦を迎える。


先発は、上海上港戦から2人を変更する。
脇坂と、ACL登録外のジェジエウが新たに先発する。
ダミアンと小林の2トップをそのまま継続。
長谷川はベンチ、舞行龍はベンチ外となった。

ベンチには、新たに車屋、知念が入る。
車屋は、4月10日の蔚山現代戦(ACL GL #3)以来のメンバー入り。


清水は、YLCのG大阪戦から中3日。
ここまでのJ1リーグは、2勝2分6敗で16位。

2012-15年に川崎に在籍したGK西部洋平(1)が先発。
西部はこの試合でJ1リーグ300試合出場の節目となった。
2014-18年に在籍したエウシーニョ(18)も先発する。
2006-10年在籍の鄭大世(9)、2009-12年在籍の楠神順平(14)もベンチ入り。

昨シーズンの対戦は、川崎のダブルだった。
 180520川崎3-0清水(J1 #15)
 180811清水1-2川崎(J1 #21)

■1st half
清水はボールホルダーに早く寄せてきた。
川崎のボランチをターゲットにして、ショートカウンターを狙った。

23分、脇坂の左CKをジェジエウがヘッドで落とす。
素早く反応した小林が、落ちてきたボールをゴールに蹴り込んだ。
セットプレーから、あっさりと先制することができた。

清水は横に広くボールを動かして、川崎を揺さぶった。
38分、FWドウグラス(49)が谷口を抜き去り、FW北川航也(23)にラストパス。
41分、ジェジエウの判断ミスから北川が決定機を迎えたが、ソンリョンが防ぐ。

先制後、清水の攻勢が続いていた45+1分。
ジェジエウの大きなクリアボールを、ダミアンがたった1人で拾ってゴールに向かう。
ゴールラインぎりぎりからのダミアンのクロスを、脇坂が頭で合わせ2点目が入った。

■2nd half
後半は清水のプレスが弱まり、川崎がゆっくりプレーする。
57分、小林が負傷のため交代となり、長谷川を投入。
フレッシュな長谷川がドリブルを仕掛け、時間を使っていった。

74分、清水は鄭大世を入れ、攻撃的な3トップとする。
両チームともボールを失うことが増え、大味な展開となった。

80分、山村、長谷川、守田の3人が、左サイドでショートパスを交換する。
清水の守備をサイドに寄せておいて、クリアボールを大島がバイタルで拾う。
大島はフリーの状態から、美しい無回転のロングシュートを決めた。

最後は90+1分。
長谷川がゴールライン際をドリブル突破してラストパス。
ゴール前のダミアンは、後ろ向きでボールを浮かせると、そのままバイシクル。
CB立田悠悟(2)を背負ったまま、素晴らしいゴラッソを決めた。

■summary
清水は前半、しっかりプレスを掛けてきた。
23分の先制点は厳しかったが、その後の時間帯で決定機を作った。
ドウグラスと北川が広いスペースを狙い、縦に早く攻めてきた。

ただ、後半になるとボールを奪えなくなってしまう。
74分、前線を厚くしてゴールを狙ったが、有効な攻撃ができなかった。
逆に手薄になった守備を川崎に翻弄され、さらに2失点を喫した。

前半の2失点が響いたが、スコアほど悪い内容ではなかった。

(試合終了後、ヤン・ヨンソン監督の退任が発表された。)


川崎は強いプレスを受ける中、パスが不安定だった。
低い位置で奪われてしまい、ショートカウンターを浴びた。
前半は最終ラインが数的不利で対応することも多かったが、耐えきった。

攻撃陣はダミアンが別格のパフォーマンスを披露した。
豊富なアイディアから、多様なパターンのシュートを放った。
試合を重ねて、周囲との噛み合わせも徐々に合ってきた。

次は中4日で名古屋戦(J1 #12)を迎える。
J1リーグ2位の上位チーム(勝ち点2差)との対戦となる。
良い内容で良い結果を出していきたい。

■goal
23小林悠(11) 45+1脇坂泰斗(28) 80大島僚太(10) 90+1ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 41分、北川との1対1を完璧に止める。キャッチもキックも良かった。
馬渡和彰(17) 6.0 5分、1人抜いてシュート。右サイドから多くのクロスを供給した。
ジェジエウ(4) 6.0 高さとスピードを活かした守備。41分、判断ミスで決定機を与える。
谷口彰悟(5) 6.5 最終ラインを押し上げ、守備を統率。39分、ドウグラスに振り切られる。
登里享平(2) 6.0 CBからのパスの受け手となる。エウシーニョと1対1の攻防を繰り広げる。
守田英正(6) 5.5 序盤、プレスに苦しみ、ボールロストを繰り返す。徐々に落ち着いた。
大島僚太(10) 6.5 珍しくパスミスもあった。80分、無回転のロングシュートを決める。
脇坂泰斗(28) 6.5 ソフトなトラップ。CKから先制点を演出し、さらにはプロ初ゴール。
齋藤学(19) 6.5 良いタイミングでドリブルを繰り出した。40分、ループシュート。
小林悠(11) 6.0 23分、素早い反応から先制ゴール。プレー機会は少なかった。負傷交代。
ダミアン(9) 7.5 45+1分、劣勢の中、1人で運んでアシスト。90+1分、超絶バイシクル。

■sub
58(11)長谷川竜也(16) 6.0 左サイドから積極的にドリブルを仕掛ける。1アシスト。
64(28)山村和也(34) 5.5 トップ下でパスを中継する。88分、ダミアンにラストパス。
86(2)車屋紳太郎(7) 5.5 左SBに入り、最終ラインを固める。90+1分に攻め上がった。

■bench
新井章太(21) 鈴木雄斗(27) 田中碧(25) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 6.5 前半は押されつつも、圧勝に導いた。選手交代も効果的だった。

■referee
佐藤隆治 6.5 抑制されていて的確なジャッジだった。ポジションも良かった。

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■おまけ

 GK西部洋平(1)。
 J1リーグ通算300試合出場。
 2012-15年に川崎に在籍。
 300試合のうち、川崎での出場は82試合。