2019/05/08

190507川崎2-2上海上港(ACL GL #5)

川崎2-2上海上港(等々力, 19:00KO, 11,708人)

神戸戦(J1 #9)仙台戦(J1 #10)に連勝して中3日。
ACLグループリーグ第5節は、上海上港とのホームゲーム。
ここまでの4試合は、1勝1分2敗の3位と厳しい状況に立っている。
10連休のゴールデンウィーク明けの火曜日の開催となった。


先発は、仙台戦から3人が変わる。
新たに舞行龍、大島、ダミアンが先発する。
代わりに脇坂と田中碧がベンチ、ACL登録外のジェジエウがベンチ外となった。

ベンチには、新たにマギーニョ、知念が入った。


上海上港はグループリーグで2位。
勝ち点5となっていて、3位の川崎とは1差。
アウェイ(ACL GL #1)は、88分の守田のハンドによるPKで、上海上港が勝利した。

■1st half
上海上港は前線から早いプレスを掛けてきた。
5バックを高く保つことで、コンパクトな陣形を敷いた。
そして、エウケソン(9)、フッキ(10)、オスカル(8)のブラジル人3人で攻める。

7分、オスカルが齋藤学からボールを奪ってカウンター。
フッキが登里を振り切り、1人で持ち込みゴールを決めた。

川崎は13分、中央で齋藤学とダミアンがパス交換。
ダミアンが目の前に立つDF2人を見事に抜いて、同点ゴールを決めた。

川崎は左サイドからの攻撃が多かった。
谷口からのパスを登里が何度も受けて、長谷川と組んで縦の突破を狙った。

■2nd half
後半も上海上港のプレスは弱まらなかった。
しっかり川崎のボールホルダーに寄せて、パスコースを切った。

66分、CKの流れから、守田が右から長いボールを入れる。
後方から走り込んだ谷口が完璧に合わせて、逆転ゴールを決めた。

ボールを持ち、時間を使い始めた71分。
大島のパスミスから、左サイドのオスカルに展開される。
釣り出された舞行龍が不在のPA中央に、オスカルのクロスが入る。
フッキが登里を振り切り、豪快にピッチに叩きつけるヘッドで同点とされた。

ドローで十分な上海上港は、無理をしない。
勝ち越しを狙う川崎は焦りが強く、攻撃は空回りしてしまった。

■summary
上海上港は5バックを高く押し上げ、バイタルを空けなかった。
最後までプレスを怠らず、川崎のボランチを封じた。

攻撃はブラジル人3人に委ね、早く縦に入れてくる。
2得点はどちらもオスカルからのパスによるもの。
チャンスは少なかったが、フッキの力強さと決定力でドローに持ち込んだ。


川崎は左サイドから登里、長谷川がドリブルで仕掛けた。
齋藤学も引き続き好調で、いろいろなパターンから崩していった。
ただ、大島と守田がプレスに苦しみ、中央からは攻めにくかった。

71分に2点目を奪われたが、78分までベンチは動かなかった。
勝利を目指し、もっと早いタイミングで積極的な采配が見たい。
また、2トップのダミアンと小林を最後まで残したが、知念を投入してほしかった。


 MOMは2ゴールのフッキ(10)。

ACLグループリーグは5試合で1勝2分2敗。
勝ち点5で3位となっている。

良い結果とはいえないが、GL突破の可能性が残る。
最終節で、2位上海上港がドロー以下となり、川崎が勝利すれば逆転できる。
厳しい状況だが、シドニーFC戦(ACL GL #6)に勝利して、結果を待ちたい。

J1リーグは中4日でアウェイ清水戦(J1 #11)を迎える。
ケガ人の復帰を待ちつつ、良い内容で勝ち点を重ねたい。

■goal
13ダミアン(9) 66谷口彰悟(5) 
6,71フッキ(10)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 キャッチもキックも安定していた。2失点ともに防ぐのは困難だった。
馬渡和彰(17) 5.5 カウンターを警戒し、攻め上がりを抑えた。70分、小林へスルーパス。
舞行龍(29) 5.0 ハイボールを良く処理した。しかし、トラップもパスも不安定だった。
谷口彰悟(5) 5.5 1ゴール。パスで登里を走らせる。2失点目はオフサイドを取れなかった。
登里享平(2) 4.5 攻撃は効いていたが、2失点ともに大きな責任。連戦の疲労が色濃かった。
守田英正(6) 5.0 プレーの判断が遅く、ミスもあってプレスに苦しんだ。1アシスト。
大島僚太(10) 5.5 低い位置でボールを受け、効果的に展開。ただ、パスミスも多かった。
齋藤学(19) 5.5 活き活きとプレーして1アシスト。7分、オスカルに奪われて失点に関与。
長谷川竜也(16) 6.0 61分、GKとの1対1を決め切れず。左サイドから何度も仕掛けた。
小林悠(11) 5.5 サイドに流れて組み立てに参加。70分、馬渡のスルーパスからシュート。
ダミアン(9) 6.5 13分のゴールは素晴らしい決定力だった。ハイボールも味方につなぐ。

■sub
78(17)鈴木雄斗(27) 5.0 右SBに入る。守備に追われた。90+2分、クロスを入れる。
78(16)脇坂泰斗(28) 5.5 86分、87分とドリブルでゴールに向かうが、5バックは崩せず。
84(6)山村和也(34) 5.5 トップ下に入る。85分、登里と組んで左サイドから仕掛けた。

■bench
新井章太(21) マギーニョ(26) 田中碧(25) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.0 良い内容だったが、フッキに2ゴールを奪われる。交代が遅かった。

■referee
ラフシャン・イルマトフ 5.0 明確にジャッジを下した。ただ、接触プレーに厳しすぎ。微妙な判断も多かった。

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