J1リーグ5連勝を飾った清水戦(J1 #11)から中4日。
次週火曜日にシドニーFC戦(ACL GL #6)を控えての金曜日の開催。
FROIDAY NIGHT J.LEAGUE Powered by DAZNとして開催された。
・金J限定ベースボール・ユニフォーム 先着10,000名配布。
・ロッテ「クランキー爽」、アイス「爽」 先着10,000名配布。
・SHISHAMOハーフタイムショー。
以上のようにたくさんのイベントが組み込まれる。
3月の鹿島戦(J1 #2)に続き、2度目のFROIDAY NIGHTとなった。
田中碧、長谷川、知念に加え、負傷離脱していた阿部と中村が復帰する。
前線の4人は全員入れ替わり、大きなターンオーバーとなった。
清水戦で先発した守田、脇坂、齋藤学、ダミアンはベンチ、小林はベンチ外となった。
4位の川崎とは勝ち点1差となっている。
昨シーズンの対戦は川崎の2勝だった。
180318名古屋0-1川崎(J1 #4)
180922川崎3-1名古屋(J1 #27)
■1st half
名古屋は強いプレスを掛けることで、川崎の自由を奪う。
ボールを回収し、ワンタッチ主体でゆったりとパスをつなぐ。
ミスのない正確なパスで余裕を生み、長くボールを保った。
最終ラインを思い切り高く保ち、コンパクトな陣形を敷いてくる。
川崎はプレスを避けるため、縦に早く攻撃していく。
知念と長谷川が最終ラインの背後に走り込み、スルーパスを入れた。
15分あたりから、名古屋のプレスが弱まる。
川崎が押し込んでいって、逆に名古屋はカウンターを狙った。
45分、自陣からの長いFKを、ゴール前のFWジョー(7)が競り勝って落とす。
戻ったボールをMFマテウス(11)が1トラップで浮かせ、そのままボレー。
美しい軌道を描くゴラッソで、名古屋が先制した。
■half time
SHISHAMOハーフタイムショー。 |
川崎は1点を追って、55分にダミアン、60分に齋藤学を投入。
中村をボランチに落とし、攻撃型の布陣とした。
川崎が押していくが、名古屋はカウンターで対抗する。
65分、DF丸山祐市(17)のロングパスで、FWガブリエル・シャビエル(10)が決定機を迎える。
しかし、ソンリョンが落ち着いてシュートコースに立ちはだかり、ブロックした。
厳しい角度だったが、ダミアンのシュートはニアサイドに決まった。
GKランゲラック(1)は、強いボールをキャッチしようとして後逸した。
最初から弾く選択をすべきで、判断ミスによる失点といえる。
その後も川崎が攻めていき、80分、脇坂の右CKを知念がヘッド。
しかし、81分。ダミアンが接触プレーで右太ももを負傷してしまう。
ダミアンは最後までピッチに立ち続けたが、走ることができなかった。
3人の交代枠を使い切っていたため、残りの時間は防戦一方となる。
名古屋は84分、2本続けてジョーがヘッド。
90+3分、90+4分には前田直輝(25)がドリブルで仕掛けてシュート。
なんとか失点しないまま耐え、試合を終えた。
■summary
素晴らしい内容で、観ていて楽しかった。
ひとつひとつのプレーの質が高く、時間がどんどん過ぎていく。
お互いに長所を出し合ってゴールを目指し、果敢に攻めていった。
どちらかといえば名古屋が優勢だったものの、ドローは妥当な結果。
守備的な戦術もサッカーの一部だが、攻撃的なチーム同士の対戦ははるかに面白い。
個人的には、2年前のG大阪戦(2017 J1 #16)に匹敵する最高の試合となった。
名古屋はミスが少なく、長くボールを保持した。
厳しいパスを選択することがなく、フリーになった選手に正確にボールをつなぐ。
自陣深くまで押し込まれても、クリアボールを前線のジョーが回収して時間を作る。
囲まれてもボールを失わないシャビエルとともに、個の技術を活かした。
右太ももを痛め、走れなくなったダミアン。 最後までピッチに立った。 |
川崎はダミアンの決定力とGKランゲラックのミスでドローに持ち込んだ。
勝つ可能性もあったが、負ける可能性も少なくなかった。
残り10分ほどでダミアンが足を痛め、数的不利となった。
それでも失点せずに逃げ切り、勝ち点1を得ることができた。
次は中3日でアウェイのシドニーFC戦。
ACLのグループリーグは最終節となる。
2位上海上港がドロー以下となり、川崎が勝利すれば逆転できる。
GL突破は他力ではあるが、目の前の試合にベストを尽くしたい。
■goal
69ダミアン(9)
45マテウス(11)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 65分、シャビエルとの1対1を落ち着いてセーブ。キャッチも良かった。
馬渡和彰(17) 5.0 33分、中央から左足シュート。マテウスのゴールには寄せが甘かった。
ジェジエウ(4) 6.5 ジョーとマッチアップ。インターセプトを狙って積極的に前に出た。
谷口彰悟(5) 6.0 攻撃の起点となってパスを展開する。56分、FKからボレーシュート。
登里享平(2) 5.5 中に入り込んでスルーパスを出した。48分、シャビエルに振り切られる。
田中碧(25) 5.5 ボランチでボールを追い回す。7分、横パスをミスし、カウンターを浴びる。
大島僚太(10) 6.0 チームを下支えしながら、鋭い切り返しやドリブルで局面を打開した。
阿部浩之(8) 6.0 復帰戦。ミスもあったが、ダイレクトパスでリズムを作る。献身的に守備。
中村憲剛(14) 6.0 復帰戦。逆サイドを使ったロングパスを出す。スルーパスも狙った。
長谷川竜也(16) 5.5 1アシスト。15分、スルーパスに抜け出す。後半は仕掛けが減った。
知念慶(20) 5.5 80分、CKをヘッド。最終ラインと駆け引きしたが、ボールが来なかった。
■sub
55(25)ダミアン(9) 7.0 69分、起死回生となる同点ゴール。負傷後もピッチに立ち続けた。
60(8)齋藤学(19) 5.5 右ウィングで出場。ドリブルで仕掛けたが、決定的な仕事はなかった。
80(14)脇坂泰斗(28) 6.0 セットプレーのキッカーを担当。90+2分、右サイドからクロス。
■bench
新井章太(21) 車屋紳太郎(7) 守田英正(6) 山村和也(34)
■coach
鬼木達 6.0 ターンオーバーしながらも、良い内容で最低限の結果を出す。交代も当たる。
■referee
西村雄一 6.0 軽い接触は流し気味にしつつ、取るべきファウルはしっかり取った。
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