ACLグループリーグの最終節は、アウェイでのシドニーFC戦。
名古屋戦(J1 #12)は金曜日開催だったため、中3日となる。
シドニーとの時差は1時間だが、南半球への遠距離フライトがあった。
GLは第5節を終え、1勝2分2敗で3位となっている。
シドニーFCに勝利し、2位上海上港がドロー以下であれば逆転できる。
逆に川崎がドロー以下か、上海上港が勝利すれば、GLの敗退が決まる。
先発は、名古屋戦から8人を変更。
新たにマギーニョ、舞行龍、車屋、守田、脇坂、山村、齋藤学、ダミアンが先発。
ソンリョン、谷口、田中碧のみが続けて先発する。
登里、大島、阿部、長谷川、知念はベンチスタート。
馬渡、中村と、ACL登録外のジェジエウがベンチ外となった。
ベンチには、鈴木雄斗が新たに入っている。
シドニーFCはグループリーグ4位で敗退が決まっている。
等々力での対戦は、川崎の勝利だった。
190313川崎1-0シドニーFC(ACL GL #2)
19日、Aリーグのファイナルステージに勝利し、優勝を飾った。
パースでのアウェイゲームから、中1日の日程となる。
■1st half
圧倒的に川崎が押し込む展開となった。
パスを出しては動いてフリーになって、ゴールに近づいていく。
シドニーFCはスペースを埋められず、ボールにも寄せ切れない。
9分、中央から脇坂がロングシュートを決めて先制。
シュートは厳しいものではなかったが、GKトーマス・ヒュワードベル(30)の反応が遅れた。
次は20分。脇坂のパスを受けたマギーニョが右クロス。
田中碧がスルーして、走り込んだ脇坂がダイレクトで蹴り込んだ。
さらに28分。車屋の左クロスを、山村が合わせることができない。
しかし、こぼれ球を田中碧がシュートすると、DFに当たってそのまま決まった。
多くの決定機を作り続け、3点差とした。
■2nd half
後半はやや攻め疲れてしまい、決定機は少なくなる。
逆にシドニーFCにも、攻め手が生まれた。
52分、ワンツーで抜け出したレザ・グーチャンネジャド(16)のループはバー。
その跳ね返りをルーク・イバノビッチ(31)がシュートしたが、外してしまった。
それでも59分。
何度もCBを追っていたダミアンが、ついにボールを奪う。
そのまま持ち込み、GKと1対1の状況から鋭いシュートで追加点を決めた。
69分、71分、77分と、脇坂のCKを山村がヘッドで合わせ続ける。
GKの好守もあって入らなかったが、いずれも惜しかった。
■summary
シドニーFCは中1日の試合ということもあり、主力のほとんどを休ませた。
ベンチ入りも5人だけで、ホームなのに2枠を余らせた。
内容的にも攻守の核となる選手が不在で、なすすべなく敗れた。
川崎は油断することなく、シドニーFCを攻め続けた。
ボールを失わずショートパスをつなぎ、相手を自陣に押し込む。
ロングシュートも積極的に狙って、ゴールラッシュを生んだ。
カウンターを受けても、谷口と舞行龍が素早く対処。
危なげなく勝利することができた。
前半からゴールを重ね、登里と大島を休ませることができた。
ダミアンや齋藤学も、早めに交代させている。
83分に谷口を下げると、守田を左CB、脇坂をボランチでプレーさせた。
必要な休養を与えつつ、選手の組み合わせを試すことができた。
残念ながら、上海上港が蔚山現代に勝利したため、3位のまま。
2018シーズンに続き、ACLはGLでの敗退が決まった。
グループリーグは6試合で2勝2分2敗、勝ち点8。
蔚山現代と上海上港に、いずれもアウェイで負け、ホームでドロー。
シドニーFCには2勝できたが、結果は出せなかった。
次は中4日のアウェイ大分戦(J1 #13)。
残った目標をしっかり見据えて、勝ち点を積み上げたい。
■goal
9,20脇坂泰斗(28) 28田中碧(25) 59ダミアン(9)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 守備機会は少なかった。64分、グーチャンネジャドのシュートを止める。
マギーニョ(26) 5.5 右サイドから攻め込んで1アシスト。パスミスやクリアミスもあった。
舞行龍(29) 5.5 52分、シドニーの決定機でボールを追わず。73分、カウンターを止める。
谷口彰悟(5) 6.5 長短のパスで組み立てる。55分、FKをボレーシュート。守備もミスなし。
車屋紳太郎(7) 5.5 5分、47分と左クロス。押し込む展開で走るスペースが少なかった。
守田英正(6) 6.0 そつなくボールを動かし、ロングボールを供給。83分、左CBに動く。
田中碧(25) 6.0 運動量は徐々に下げたが、中盤で効いた。1ゴール。15分、中央でロスト。
脇坂泰斗(28) 7.5 圧巻の2ゴール。33分、74分にも惜しいシュート。パスも良かった。
山村和也(34) 6.5 3分、25分、29分にシュート、後半CKを3本ヘッドしたが、入らず。
齋藤学(19) 6.0 19分、PA内へドリブル。縦に突破を狙いすぎず、攻撃を落ち着かせる。
ダミアン(9) 6.5 名古屋戦で右太ももを痛めたが、いつもどおりのプレー。1ゴール。
■sub
62(19)阿部浩之(8) 5.5 左に入り、68分、69分とシュート。83分から右に回った。
70(9)知念慶(20) 5.5 77分にシュート。90分、阿部のスルーで抜け出すが、GKに阻まれる。
83(5)長谷川竜也(16) 5.5 左ウィングに入る。シドニーがボールを持つ時間が長かった。
■bench
新井章太(21) 登里享平(2) 大島僚太(10) 鈴木雄斗(27)
■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーを行いつつ、圧勝に導いた。選手交代も適切だった。
■referee
モハナド・サレー 6.5 素晴らしいジャッジ。接触プレーが少ない展開を判定で支えた。
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