2019/05/27

190526大分0-1川崎(J1 #13)

大分0-1川崎(昭和電工ドーム大分, 16:00KO, 14,012人)

アウェイのシドニーFC戦(ACL GL #6)から中4日。
シドニーから帰国して、さらに大分に移動することとなった。

先発は、シドニーFC戦から5人が変わる。
ジェジエウ、登里、大島、家長、長谷川が新たに先発する。
欠場が続いていた家長は、4月23日の蔚山現代戦(ACL GL #4)以来の復帰。

車屋、田中碧、齋藤学はベンチ、舞行龍、山村はベンチ外となった。
ベンチには小林悠も復帰。5月12日の清水戦(J1 #11)で負傷交代した。


大分は2013シーズン以来、6年ぶりのJ1リーグ。
2016シーズンにはJ3を経験し、今季からJ1に再昇格。
川崎との対戦も、2013シーズン以来となる。

J1リーグは7勝3分2敗の3位と好調を維持している。

2012ー16シーズン、川崎に在籍したGK高木駿(1)が先発。
なお、川崎から期限付移籍中のGKポープ・ウィリアム(31)は、契約上出場できない。

■1st half
大分はGK高木が高いポジションまで出て、パスの起点になる。
ダミアンや脇坂がプレスに来ても、蹴らずにつないだ。
両サイドを広く使うことで、パスコースを絞らせない。
そして、ハーフライン付近まで進むことができると、ロングボールを選択。
両サイドからのクロスや、スルーパスで1トップの藤本憲明(10)を走らせた。

川崎は落ち着いてボールを回す。
ジェジエウとマギーニョのパスミスもあったが、徐々に余裕が出る。
大島と守田が少しボールを動かすことで、大分のプレスを弱めていく。
優しいパスをフリーの選手に届け、守備の穴を探した。

先制点は28分。
守田の縦パスを受けた脇坂が、前に進んで左サイドの長谷川に展開。
長谷川はふわっとしたクロスを入れ、マギーニョがゴール。
ダミアンがCBを引きつけ、ファーに走り込んだマギーニョがフリーになった。

■2nd half
川崎がパスを繰り返し、大分の守備を動かしていく。
51分、ダミアンを使って、脇坂がシュートするがGK高木の正面だった。

大分はマギーニョの対面となる左サイドを狙う。
家長が戻るのか、マギーニョが出るのか曖昧な位置でギャップを作る。

60分あたりから、大分はプレスを強めていく。
暑い中、この時間帯に走るのはきついはず。
それでも前線から連動して、川崎を追い込んだ。

ただ、攻撃はサイドからの長いクロスが中心となった。
PA近くでこぼれ球を狙ったが、大きくクリアされてしまった。

■summary
大分はGK高木から最終ラインにつなぐ。
ハーフラインあたりまで持ち上がると、ロングボールを入れた。
ポゼッションとカウンターを混ぜ合わせるような戦術だった。

川崎のプレスにひるむことなく、後方でパスをつないだ。
惜しむらくは、クロスを入れても中央で受ける選手が少なかったこと。
守備ではブロックを作る時間と、前からボールを奪いに出る時間を使い分けた。
良い結果は得られなかったが、良い内容だった。


川崎は暑さを踏まえて試合を展開した。
プレスを受けて自由は少なかったが、大島と守田が余裕を作った。
久しぶりに出場した家長も、ボールの上に足を乗せて時間を止めた。
マギーニョのゴールを守りつつ、追加点を狙う。
60分以降は押し込まれるが、リスクをコントロールして試合を終えた。

上位の大分に勝利することができた。
J1リーグで2位に浮上し、首位FC東京とは勝ち点4差。

次は中5日で浦和戦(J1 #14)。
ACLでの敗退が決まり、6月は日程に余裕がある。
夏に向けてコンディションを整えながら、勝ち点を重ねたい。

■goal
28マギーニョ(26)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 クロスは多かったが、近くには飛んでこなかった。キックが効果的。
マギーニョ(26) 6.0 逆サイドから上がって決勝ゴール。立ち位置が中途半端で狙われる。
ジェジエウ(4) 6.5 不利な局面でもタイミングを選んでクリアした。パスミスが多かった。
谷口彰悟(5) 7.0 ミスなく完璧。押される時間帯も、味方を鼓舞してラインを押し上げる。
登里享平(2) 6.0 低い位置でパスの受け手になる。56分、脇坂のクロスをボレーシュート。
守田英正(6) 6.5 動き続けて広い範囲をカバー。守備では素早く戻り、縦へのパスを狙う。
大島僚太(10) 6.5 小さなトラップで相手を剥がした。余裕を作り出すパスを繰り返した。
家長昭博(41) 6.0 自分が止まることで、相手を動かした。終盤までスプリントを続ける。
脇坂泰斗(28) 6.5 縦に動きながらボールを受けて素早く出す。51分、決定機を決められず。
長谷川竜也(16) 6.0 1アシスト。ドリブルで仕掛ける。守備では役割分担で混乱していた。
ダミアン(9) 6.0 多彩なポストプレーを見せた。61分のシュートはDFにブロックされる。

■sub
66(9)知念慶(20) 6.0 前線でキープして時間を作った。82分、守田のクロスをヘッド。
68(26)車屋紳太郎(7) 6.0 右SBでボールに寄せる。左利きなので、半身の姿勢で守った。
79(28)小林悠(11) 5.5 トップ下に入る。周囲と連動したプレスを効果的に仕掛けた。
 
■bench
新井章太(21) 鈴木雄斗(27) 田中碧(25) 齋藤学(19)

■coach
鬼木達 6.5 上位対決に勝利。3人の交代を的確に使い、逃げ切ることに成功した。

■referee
笠原寛貴 6.5 抑制された素晴らしいジャッジ。試合の流れを妨げなかった。

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■おまけ

GK高木駿(1)と鬼木達監督。試合後の談笑。

川崎ゴール裏で挨拶するGK高木駿(1)。