2019/03/14

190313川崎1-0シドニー(ACL GL #2)

川崎1-0シドニー(等々力, 19:00KO, 11,278人)

ACLグループリーグ第2節は、シドニーFCとのホームゲーム。
第1節の上海上港戦(ACL GL #1)に敗れているため、勝ち点3が欲しい試合。

ドローに終わった横浜FM戦(J1 #3)から中2日。
ミッドウィーク開催のACLが2週続いていて、厳しい日程となっている。




先発は、横浜FM戦から3人を変更。
横浜FM戦では途中出場だった中村、小林、長谷川の3人が先発に戻る。
車屋、知念はベンチスタート、馬渡はベンチ外となった。
守田が右SB、登里が左SBに回り、中村はボランチで出場する。

ベンチには、下田、山村が新たに入った。



シドニーFCのACLグループリーグ第1節は、蔚山現代とドローだった。
監督はスティーブ・コリカ。2000-01年に広島に選手として在籍した。

なお、等々力での開催だが、どちらのユニフォームも青色主体。
見やすさを優先し、シドニーFCが1st、川崎が2ndユニフォームとなった。

■1st half
シドニーFCは、10分ほどで川崎のプレスに慣れる。
個人の技術でキープして、正確にパスをつなぐ。
パス&ゴーでシンプルに剥がしては、サイドからゴールに近づいた。

川崎は左サイドから長谷川が仕掛け、12分、20分とダミアンがシュートする。
しかし、攻撃では2人の個人技が頼りだった。
パスコースを塞がれて、余裕のないまま出したパスを狙われる。
家長、守田、中村にミスが多く、ビルドアップでボールを失った。

■2nd half
55分を過ぎたあたりから、シドニーFCの動きが鈍る。
プレスが弱まり、川崎が時間をかけてパスを狙うことで押し込んでいく。
60分、守田を鈴木に変えると、右サイドからの攻撃が活性化する。
左サイドの長谷川も引き続き好調で、両サイドから攻めていった。

65分の長谷川、75分の田中碧、81分の知念と多くのシュートを放つ。
ただ、GKアンドリュー・レッドメイン(1)の好守もあって、ゴールは割れないまま。

そして、攻め続けて83分。
知念からのパスを受け、右サイドの中村が鋭いクロス。
ゴール前の混戦から、81分に投入されたばかりの齋藤がダイレクトで決めた。

■summary
シドニーFCは、適切な距離を保ってパスをつないできた。
キープ力が高い選手が揃っていて、川崎のプレスを受けても奪われない。
ただ、ボールを回すことはできても、ゴールに迫る場面は限られた。
PA内まで持ち込む回数も少なく、シュートも2本しかなかった。


後半、シドニーFCの動きが大きく落ち、川崎が優勢となった。
なかなかゴールを決めることはできなかったが、83分に齋藤がゴール。
谷口と奈良が鉄壁の守備を見せ、シドニーFCにチャンスを与えなかった。
ACLを勝ち抜くために欲しかった、勝ち点3を得ることができた。




観客は11,278人と少な目だった。
J1リーグ戦では完売が続いていて、これ以上の集客は難しい。
今年のACLは全席指定席になり、試合間際に来ても席を探す手間もない。
ACLは注目度が低く、平日夜の開催だが、新たな観客を呼び込みたい。

次は中3日でG大阪戦。
その後は代表ウィークとなるため、試合間隔が空く。
2週間で5試合の連戦の最後となるが、選手起用は難しいところ。
今日は休んだ車屋や馬渡を起用して、少しずつ入れ替えたい。

■goal
81齋藤学(19)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 難易度は高くなかったが、8分、56分のシュートをがっちりキャッチ。
守田英正(6) 5.0 右SBで出場。パスや連携でミスが目立つ。32分、1対1で抜かれてしまう。
奈良竜樹(3) 6.5 周囲が崩されてしまい、ゴール前まで迫られても、最後に立ちはだかった。
谷口彰悟(5) 7.0 完璧にハイボールを競り勝った。左右のサイドにロングボールを供給。
登里享平(2) 6.0 左SBで出場。低い位置取りが多かった。65分、長谷川にクロスを入れる。
田中碧(25) 6.5 細かいタッチで時間を作り、パスを出した。75分、ワンツーからシュート。
中村憲剛(14) 6.0 ボランチで出場。運動量は多くはなかったが、パスで流れを導いた。
家長昭博(41) 5.5 パスもトラップも良くなかった。時間が進むといつものプレーに戻る。
長谷川竜也(16) 6.5 ドリブルで積極的に仕掛けてPAを目指す。58分、65分にシュート。
小林悠(11) 5.5 よく走ったが、攻撃での貢献は少なかった。63分、CKをバックボレー。
ダミアン(9) 5.5 周囲との噛み合わせはまだまだだが、個人技で12分、20分とシュート。

■sub
60(6)鈴木雄斗(27) 6.0 右SBに入り、ピッチを広く使った。カットインでチャンスを作る。
63(9)知念慶(20) 6.0 1トップ。力強いドリブルで仕掛けた。81分、ターンからシュート。
81(16)齋藤学(19) 6.5 83分、ゴール前の混戦でコースも時間も限られる中、決勝ゴール。

■bench
新井章太(21) 車屋紳太郎(7) 下田北斗(22) 山村和也(34)

■coach
鬼木達 6.5 必要な交代策をいい時間帯に講じて、勝ち点3を引き寄せた。

■referee
バレンティン・コバレンコ 6.5 ファウルを適切に判断した。スムーズな試合を作り上げた。

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陸上トラックに、白線が引かれた。