2019/03/07

190306上海上港1-0川崎(ACL GL #1)

上海上港1-0川崎(上海体育場, 19:30KO(20:30JST), 22,777人)

金曜日開催の鹿島戦(J1 #2)から中4日。
ACLグループリーグ初戦は、上海上港とのアウェイゲーム。
アジアカップ開催年のため、1ヶ月弱遅いACL開幕となった。

昨年のACLは、GL6試合3分3敗、勝ち点3。
最下位の4位となり、GLで敗退している。
2年連続で上海上港(さらに蔚山現代とも)と同じGLとなった。




先発は、鹿島戦から1人変更。
今季初出場となる長谷川が左WGに入り、ダミアンがベンチへ。
ベンチには、新たに舞行龍が入り、齋藤学と田中碧が外れた。


上海上港とは、昨年のACLのGLで対戦し、1分1敗だった。
 180213川崎0-1上海上港(ACL GL #1)
 180404上海上港1-1川崎(ACL GL #5)

2005年と2008年に川崎に所属したフッキ(10)が先発。
オスカル(8)、エウケソン(9)、ウズベキスタン代表のアフメドフ(25)も先発する。

■1st half
上海上港は前線のフッキ、エウケソンがパスコースを消してくる。
ただ、ボランチまでボールを運ばれると、2人は動きを止める。
そのため、大島と守田へのプレスが少なく、効果的なパスを出された。

川崎がショートパスをつなぐと、上海上港は守備で寄せ切れない。
右サイドの家長と馬渡、左サイドの長谷川が3バックに仕掛けていく。
3分、小林がロングシュート。
6分、12分の守田、19分の家長、29分、34分の長谷川と次々とロングシュートを放った。

上海上港はプレスを受けつつも、GKからつないでくる。
もちろん、攻撃の中心はオスカル、フッキ、エウケソンの3人。
攻め込む回数は少なかったが、個人の力でチャンスを作った。

■2nd half
後半は、上海上港が盛り返してきた。
さらに、50分。馬渡が左足首を負傷して交代。
右SBには登里が投入されたが、そのエリアが劣勢となってしまった。

川崎はボールを持てば、PA近くまで押し込める。
ただ、中央を固めた相手を崩すことができなかった。

69分、奈良がイエローを受けたあとは、ロングボールで競り負ける。
前線で起点を作ると、フッキやエウケソンが突破を仕掛ける。
オスカルも囲まれても奪われない圧巻のキープ力を示した。

82分、大島のミスからフッキが1人で持ち込む。
囲まれながらもシュートするが、ソンリョンが何とか足に当てて防ぐ。

88分、フーファン(23)の右クロスを守田がハンド。
滑り込んだ後ろ手にボールが当たったもので、不運だったが妥当なPK。
フッキがPKを決め、敗退した。

■summary
両チームの実力が拮抗した面白いゲームとなった。
守りすぎることなく、お互いに果敢に攻め合った。

上海上港は前半こそ押し込まれたが、後半は決定機を作った。
51分、82分にフッキがゴールに迫り、最後にPKで決勝点を挙げた。
PK自体はラッキーなものだったが、結果は妥当といえる。

川崎も良い内容だったが、ゴールが決まらなかった。
前半のロングシュート攻勢は、GKイエン・ジュンリン(1)の好セーブに防がれる。
後半は右サイドを崩されたが、ボールを持って押し戻すこともできた。
残念な結果となったが、GL突破のため、ここから盛り返したい。

次は中3日で横浜Fマリノス戦(J1 #3)。
その後は中2日でシドニーFC戦(ACL GL #2)がある。
J1リーグもACLも、大切な試合が続く。
多くの選手を起用しながら、結果を出していきたい。

■goal
88PKフッキ(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 82分、フッキのシュートを左足で防ぐ。判断が遅く動けない場面も。
馬渡和彰(17) 6.0 オスカルに苦しみつつ対応。47分、シュートブロックで負傷交代。
奈良竜樹(3) 5.5 69分、仕方なくエウケソンを止めてイエロー。その後は劣勢となった。 
谷口彰悟(5) 5.5 エウケソンをしっかり抑える。ただ、ボールを奪ってもつなげなかった。
車屋紳太郎(7) 5.5 カウンターの守備でのカバーリングは良かった。43分、イエロー。
守田英正(6) 5.5 4分、12分とロングシュート。88分、不運なハンドでPKを与えた。
大島僚太(10) 5.5 33分、82分と不用意なボールロストからカウンターを許した。
家長昭博(41) 6.0 右サイドでフリーとなった。83分、オスカルに股抜きを仕掛け、失敗。
中村憲剛(14) 5.5 2試合連続のフル出場。良いパフォーマンスだったが、疲労が不安。
長谷川竜也(16) 6.0 左サイドから何度もドリブルで仕掛ける。26分、ダイブでイエロー。
小林悠(11) 5.5 3分、19分とロングシュートを放つが、徐々に存在感が薄れた。

■sub
50(17)登里享平(2) 5.0 本職ではない右SBに入る。フッキ、オスカルに後手を踏んだ。
78(16)阿部浩之(8) 5.0 ワンタッチでのパスを試みるが、ボールロストにつながった。
90(6)ダミアン(9) 5.5 1点ビハインドで投入される。1トップでハイボールを競った。

■bench
新井章太(21) 舞行龍(29) 山村和也(34) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.0 劣勢を交代策で打開できず。右SBには登里ではなく、守田を回すべきだったか。

■referee
モハンメド・アブドゥラ・ハッサン 6.0 微妙なものもわずかにあったが、適切な判定。PKやイエローカードも妥当。 

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