2019/03/10

190310横浜FM2-2川崎(J1 #3)

横浜FM2-2川崎(日産スタジアム, 14:00KO, 36,216人)

上海上港戦(ACL GL #1)に競り負けてから中3日。
1週間ぶりのJ1リーグは、ここまで2戦2分と勝てていない。



上海上港戦から先発を4人変更する。
田中碧、登里、知念、ダミアンが新たに先発する。
中村、長谷川、小林はベンチに回り、大島はベンチ外となった。
来週も2試合組まれていることもあり、選手を入れ替えてきた。

上海上港戦で負傷交代した馬渡は、そのまま先発する。
なお、大島は当初先発が発表されていたが、田中碧に変更された。

ベンチには、鈴木、齋藤が入った。
代わりにマイケル、山村、阿部がベンチ外となる。
大島がアップ中のケガで急遽ベンチ外となったため、ベンチ入りは6人だけ。


J1リーグ100試合出場のセレモニー。
喜田拓也(8)と2人のお兄さん。
今日の試合が101試合目。
横浜Fマリノスは、J1リーグ開幕から2連勝と好調。
川崎から期限付移籍している三好康児(41)は、契約上出場できない。
昨シーズンの対戦は、1勝1分だった。
 180408横浜FM1-1川崎(J1 #6)
 180805川崎2-0横浜FM(J1 #20)

■1st half
マリノスはラインを高く設定して、コンパクトな陣形を敷く。
川崎はマリノスの守備ラインの背後に走り出し、スルーパスを狙っていった。

4分、田中碧のスルーパスから抜け出したダミアンがループ。
飛び出してきたGK飯倉大樹(21)をかわして、先制することができた。
21分にもダミアンのスルーパスで家長がGK1対1となったが、GK飯倉に当てた。

マリノスは両サイドを深くえぐってはクロスを入れる。
24分、仲川輝人(23)の右クロスをマルコス・ジュニオール(9)がゴール。
同点となって、1対1で川崎の選手をはがしながら、チャンスを作る。
お互いに攻め合ったことで、楽しい前半となった。

■2nd half

マリノスはプレスを苦にせず、ボールをなかなか失わない。
ゴール近くには近づけなかったが、サイドからチャンスを作った。

川崎の前線と中盤が間延びしてくる。
マリノスに走らされ、1歩目の動き出しが遅くなる。
連戦の疲れもあって、家長、守田が思うように走れず、バイタルも空けていた。

攻撃になっても、いつものようにはパスをつなげない。
マリノスのプレスが厳しく、追い込まれてはロングボールを蹴っていく。
ダミアンと知念がなんとかキープしても、すぐに囲まれてしまった。

68分に長谷川を投入して、左サイドから攻めていく。
長谷川は84分、86分とチャンスを作り、88分に左からのクロス。
ファーサイドの小林が折り返して、ダミアンが詰めて頭でゴール。

終了間際に勝ち越す理想的な展開となったが、その後は防戦一方。
馬渡のサイドから再三攻められてしまう。
90+5分、天野純(10)の左CKを、扇原貴宏(6)がきれいにゴールを決めた。

■summary
マリノスはパスゲームを仕掛けてきた。
ボールを持つ時間が長く、最後までプレスが緩まなかった。
試合の主導権を握り続け、観戦すべき価値のある内容だった。
サイド攻撃だけでなく、ゴール前を攻略する崩しができれば、もっと魅力的になる。

川崎は小林、中村、大島を欠いてのスタート。
劣勢になる時間もあったが、十分な内容を見せることができた。
ただ、守田や最終ラインの4人を含め、全体の疲労感は強かった。



88分に2ゴール目を決めたダミアン(9)。
知念と小林に祝福される。
ダミアンは2ゴールを決め、質の高いプレーを見せた。
中央で待つだけでなく、サイドからの崩しにも参加する。
さらに知念も田中碧も、良いプレーを見せてくれた。


結果を出せない状況が続いている。
そして、中2日でシドニーFC戦(ACL GL #2)を迎える。
シドニーFC戦の次も、中3日でガンバ大阪戦(J1 #4)が控える。

疲れた主力を休ませ、フレッシュな選手を起用しなければならない。
大島のように、ケガするまで使い続けるのは避けるべき。
これからもターンオーバーを続け、結果を出していきたい。

しかし、上海上港に負けたため、ACLに余裕はない。
是非とも、シドニーFCから勝ち点3を奪わなければならない。

■goal
24マルコス・ジュニオール(9) 90+5扇原貴宏(6)
4,88ダミアン(9)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 2失点ともに止めることは難しかった。37分、80分にシュートを防ぐ。
馬渡和彰(17) 5.5 ケガ明けだがよく動いた。数的不利に陥ると、難しい守備を強いられた。
奈良竜樹(3) 6.0 広いエリアをカバー。パスコースが少なくなると、ミスが出ていた。
谷口彰悟(5) 6.0 FWエジガル・ジュニオ(30)を抑え込んだ。51分、CKからヘッド。
車屋紳太郎(7) 5.5 ボールを高い位置で受けるが仕掛けが少ない。積極的に勝負したい。
守田英正(6) 5.5 タッチ数が多くなって逃げ道を封じられる。ボールロストが目立った。
田中碧(25) 6.5 積極的なダイレクトプレーでチームを牽引。縦パスを狙って1アシスト。
家長昭博(41) 5.5 動きが鈍く、スプリントが少ない。周囲を動かすこともできなかった。
登里享平(2) 5.5 攻守にボランチを助けながら、自由に動いてバランスを取り続けた。
知念慶(20) 6.0 30分のシュートはわずかに右に外れる。ポストプレーで時間を生んだ。
ダミアン(9) 7.0 落ち着いたシュートで先制し、2点目はピンポイントの飛び込みで決めた。

■sub
66(41)小林悠(11) 5.5 右サイドに入る。守備では深く戻って馬渡をサポート。1アシスト。
68(2)長谷川竜也(16) 6.0 左サイドを使い、84分、86分、88分にチャンスを作った。
80(6)中村憲剛(14) 5.0 パスコースが少なく、思うようにプレーできなかった。

■bench
新井章太(21) 鈴木雄斗(27) 齋藤学(19) 

■coach
鬼木達 5.5 結果は出せなかったが、疲労感が濃く残る中、悪くない内容だった。

■referee
飯田淳平 6.0 的確なジャッジ。ただ、イエロー5枚(横浜FM4、川崎1)は出しすぎか。

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