2019/03/17

190317川崎0-1G大阪(J1 #4)

190317川崎0-1G大阪(等々力, 15:00KO, 23,982人)

シドニーFC戦(ACL GL #2)に勝利して中3日。
J1リーグはここまで3戦3分で、G大阪と対戦する。


試合開始前にポニーが登場。
 フロンターレ牧場から。

先発は、シドニーFC戦から4人を変更。
 両SBに鈴木雄斗と車屋、ボランチに山村、1トップに知念が入る。
 シドニーFC戦でボランチだった中村は、1列前で出場する。
 山村は、川崎加入後の初出場となった。


先発を外れた登里、守田、ダミアンはベンチに。
 小林はベンチ外となった。
(190318 小林本人のインスタグラムで、膝の痛みのため欠場と発表。)

ベンチには、新たにマギーニョが入る。
 FC東京戦(J1 #1)で先発して以来、久しぶりのメンバー入り。



ガンバ大阪は、J1リーグで1勝2敗。
 3試合で8得点8失点と、出入りが激しい。
 水曜日にルヴァンカップがあったので、中3日の日程は同じ。

昨シーズンの対戦は、1勝1敗だった。
 180310川崎2-0G大阪(J1 #3)
 180901G大阪2-0川崎(J1 #25)

■1st half
ガンバはしっかり守ってカウンターを仕掛ける。
 FWアデミウソン(9)がポストプレーで良くボールを納めていた。

川崎はボランチに山村が入り、ぎこちなさもあるが、押し込んでいく。
 途中で山村と中村のポジションを入れ替えると、ミスも減ってくる。
 ガンバは最終ラインを押し下げられて、バイタルを空けてしまう。

サイドを中心に、いろいろなパターンから川崎が攻めた。
 10分、17分と右SBの鈴木、19分には左SBの車屋がロングシュート。
 27分にも家長が、左ゴールライン際からニアサイドにシュート。
 いずれも鋭い枠内シュートだったが、GK東口順昭(1)がセーブした。

■2nd half
川崎は後半もサイドから崩していくが、PAまで遠く、シュートに至らない。
 逆にガンバは50分からの5分間、4本のCKをはじめ押し込んだ。

56分に齋藤を投入した川崎が押し込んでいく。
 ただ、密集地帯でボールを失うと、カウンターを浴びた。
 アデミウソンが抜け出そうとして、奈良と谷口が食い止める展開となる。

79分には、中央のアデミウソンが時間を作って、藤春廣輝(4)がシュート。
 決定的だったが、辛くもソンリョンが防いだ。

川崎も85分の車屋のクロスや88分のダミアンのシュートで攻める。
 ただ、ガンバの守備陣が粘り強く、決定機を作り出せない。

90+1分、ガンバが左サイドから攻め、藤春が深い位置からクロス。
 奈良と谷口が触れず、ゴール前を横切ったボールを三浦弦太(5)が蹴り込んだ。
 川崎を完全に崩し切った、素晴らしい決勝ゴールだった。

■summary
ガンバは守備的な戦術だったが、引き籠ることはなかった。
 アデミウソンが美しいトラップで、味方が上がる時間を作り出す。
 遠藤保仁(7)の芸術的な配球から、川崎のプレスをかわしていく。
 この2人のおかげで、攻撃の時間を伸ばしていった。

守備は、リスクをコントロールしたもの。
 ドローを目指しつつ、最後の勝負どころでは人数を掛けて攻撃した。
 時間帯を考えた戦略から、最高の結果を導いた。



決勝ゴールの三浦弦太(5)。
 アデミウソン(9)と。
川崎は山村を移籍後初出場させ、実験的な起用となった。
 山村はボランチでスタートし、途中からトップ下に入った。
 プレースピードが周囲より遅くなることもあったが、悪くはなかった。
 試合を重ねて、コンビネーションを熟成していきたい。

下田も今季初出場となった。
 縦に早くボールを動かしていて、2年目の在籍で安心感があった。
 現段階では、山村ではなく下田を先発起用すべきだったかもしれない。

残念な結果となったが、内容的には妥当だった。
 ガンバの守備を崩しきれず、ブロックの外からのシュートが多かった。
 68分にダミアンが入り、知念と2トップになったが、活かせなかった。


小林がベンチ外となり、フル代表に選出された守田は出場がなかった。
 2週間で5試合をこなしたため、全体的にコンディションが厳しかった。

これで代表ウィークに入り、次は中13日の松本戦(J1 #5)。
 少し休んで、理想のサッカーを目指して結果を出していきたい。

■goal
90+1三浦弦太(5)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 54分の菅沼駿哉(15)、79分の藤春と決定的なシュートを2本防いだ。
鈴木雄斗(27) 5.0 右SB。失点シーンで藤春のスプリントに抜き去られ、クロスを許す。
奈良竜樹(3) 6.0 アデミウソンを1対1で止め続けるなど、カウンターの最後の砦となった。
谷口彰悟(5) 6.0 背走する守りが多い。FWファン・ウィジョ(16)に仕事をさせなかった。
車屋紳太郎(7) 6.0 19分、低い弾道のロングシュート。69分にはPA深く侵入してクロス。
田中碧(25) 6.0 少し疲れも見えたが、高い技術を見せた。60分、ドリブルで攻め上がる。
山村和也(34) 5.5 周囲とリズムが合わなかったが、徐々に慣れていった。今後が楽しみ。
家長昭博(41) 5.5 ショートパスを重ねていく。87分、左サイドをドリブルで駆け上がる。
中村憲剛(14) 5.5 コースが少なく、パスで打開できなかった。10分の決定機は空振り。
長谷川竜也(16) 5.5 前半は積極的にドリブルを仕掛けたが、徐々に勢いを失っていった。
知念慶(20) 5.5 個の強さでポストプレーに打ち勝つ。82分、ドリブルからシュート。

■sub
56(34)齋藤学(19) 5.0 ドリブルは効いた。不用意なボールロストからカウンターを許す。
68(16)ダミアン(9) 5.0 プレーに多くは絡めず。88分、知念の落としから豪快にシュート。
82(14)下田北斗(22) 6.0 素早い反応のパスで流動性を生む。85分、車屋へスルーパス。

■bench
新井章太(21) マギーニョ(26) 登里享平(2) 守田英正(6)

■coach
鬼木達 5.5 ターンオーバーしながらも、それなりの内容だった。交代策は奏功せず。

■referee
木村博之 6.0 適切にジャッジ。激しい接触で選手が倒れると、ただちに試合を止めた。

84,700views