2019/03/02

190301川崎1-1鹿島(J1 #2)

川崎1-1鹿島(等々力, 19:00, 23,927人)

J1リーグ開幕戦のFC東京戦(J1 #1)はドロー。
中5日で、ともにACLに出場する鹿島との対戦。

翌水曜日に上海上港戦(ACL GL #1)があるため、金曜日の19時キックオフ。
なお、鹿島も翌火曜日にACLを控えている。

FROIDAY NIGHT J.LEAGUE Powered by DAZNとして開催。
・DJ KOO氏による選手紹介(神戸戦(2018 J1 #30)のリベンジ)。
・YU-KI & DJ KOO from TRFによるハーフタイム・パフォーマンス。
・金J限定ベースボール・ユニフォーム 来場者先着10,000名配布。
などのイベントが企画された。




先発は、FC東京戦から1人変更。
ベンチ外となったマギーニョに代わり、馬渡が右SBで出場する。
新たにベンチには山村が入った。




鹿島は、2018シーズンJ1リーグ3位、ACL優勝。
川崎との対戦は、YCLを含めて4回あり、1勝2分1敗。
 180421川崎4-1鹿島(J1 #9)
 180905鹿島1-1川崎(YLC QF #1)
 180909川崎1-3鹿島(YLC QF #2)
 181007鹿島0-0川崎(J1 #29)

ケガ人が多く発生し、8名ほどが出場できない状態とのこと。

■1st half
川崎がボールを持つ予想通りの展開。
鹿島が中央を固めてきたので、両サイドを使っていく。
左の車屋、右の馬渡がタッチライン近くに張り、ボールを呼び込んだ。
さらに、中村や大島が、CBと高い位置のSBの間の広いスペースを埋めた。

9分、小林の中央突破をレオ・シルバ(4)が倒して得たFK。
PA手前から中村が蹴ると、GKクォン・スンテ(1)は動けず。
早い時間の先制に成功する。

鹿島の攻撃はカウンター主体で、サイドからクロスを入れてくる。
セルジーニョ(18)と伊藤翔(15)が競り勝っていく。
21分、内田篤人(2)のロングボールから伊藤が同点ゴールを決めた。

川崎がボールを持ちつつも、鹿島もしっかり受け止めていく。
拮抗した内容で、面白い前半だった。


 ハーフタイム・パフォーマンス。
 YU-KI & DJ KOO from TRF。

■2nd half
鹿島は引いて待ち構え、川崎の縦のスルーパスを狙う。
高い位置で引っ掛けて、カウンターを仕掛けた。

しかし、60分を過ぎると、一方的な展開となった。
川崎が押し込んで攻め続け、鹿島のクリアボールも拾っていく。
鹿島は足が止まったものの、ファウルはせず、粘り強く守った。

69分に阿部が入ると、ワンタッチでのパス交換が増える。
鹿島の守備ブロックの外側で、細かく繋いで前を狙う。
85分に登里、知念が加わると、さらにパスが回っていく。
近い距離でボールを動かして、一気に縦にスペースを突く。
楽しい攻撃を見ることができたが、ゴールはなかった。

■summary
見応えのある上質なゲームとなった。


 内田篤人(2)。
 右ヒザの黒いサポーターが目立つ。
 スピードはないものの、1アシスト。
 戦術眼とトラップ・パスはさすが。

鹿島は故障者が多い状況だったが、高いクオリティを示した。
ボールを奪うと一気に走り出すFWに正確なロングボールを届けていく。
前線で時間を作りながら、押し上げることができていた。

後半、川崎にボールを持たれても、崩されないよう頑張り続ける。
チーム戦術が統一されていて、混乱することがなかった。
なんとか耐えて、勝ち点を獲得することができた。


 中村憲剛。試合後インタビュー。

川崎はカウンターを抑えきれず、苦しい時間も作られる。
ボールを失っても戻りが遅く、CBが孤立してしまった。

阿部が加わることで、攻撃の小気味良さが戻った。
ダミアンも魅力的だが、パスワークには参加しきれていない。
どこまでダミアンを起用し続けるのか、難しいところ。

2試合続けてのドローとなったが、内容は悪くなかった。
精度を上げながら、我慢強くやり続けていきたい。

次は中4日でアウェイの上海上港戦(ACL GL #1)。
34試合制のJ1リーグと違い、ACLのGLは6試合だけ。
去年は調子が上がらないまま、あっさりと敗退した。
少なくとも、勝ち点1を持ち帰りたいところ。

■goal
9中村憲剛(14)
21伊藤翔(15)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 味方と重なってもキャッチングは安定。失点は止めるのは難しい。
馬渡和彰(17) 6.5 縦にドリブルで仕掛ける。46分、PA内で小林のクロスからシュート。
奈良竜樹(3) 5.5 13分、安西幸輝(22)のシュートをブロック。カウンターを多く浴びる。
谷口彰悟(5) 5.5 ハイボール処理に不安定なところもあった。なんとか1失点に留める。
車屋紳太郎(7) 6.0 42分、強烈なシュートをバーに当てる。47分、ボールを奪われる。
守田英正(6) 5.5 バランス良くボールを裁く。ボールロストも目立つ。最後は右SBに。
大島僚太(10) 6.0 狭い局面でもプレスを苦にせず。長距離のパスを狙っていった。
小林悠(11) 6.5 7分のロングシュート、62分のヘッドは惜しかった。シュート5本。
中村憲剛(14) 6.5 9分、GKが動けない素晴らしいFKを決める。60分、ヘディングシュート。
家長昭博(41) 5.5 38分に安西、68分に安部裕葵(10)に止められて、イエローを与えた。
ダミアン(9) 5.5 ポストは味方に合わず。36分、馬渡のパスからターンしてシュート。

■sub
69(9)阿部浩之(8) 6.0 ショートパスを繰り返す。78分、ループ気味のシュート。
85(17)知念慶(20) 5.5 90+3分、決定機を迎えたが、シュートはGKに防がれる。
86(7)登里享平(2) 5.5 左SB。スペースを見つけて走り込んだが、崩せなかった。

■bench
新井章太(21) 田中碧(25) 山村和也(34) 齋藤学(19) 

■coach
鬼木達 6.0 結果はドローだったが、良い内容だった。交代も的確だった。

■referee
佐藤隆治 6.5 どちらかに偏ることなく、適切に試合を裁いた。

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