G大阪戦(J1 #4)の敗戦から、代表ウィークを挟んで中13日。
J1リーグ第5節は、アウェイで松本と対戦する。
松本平広域公園総合球技場は、2018年10月からネーミングライツで「サンプロ・アルウィン」と呼ばれている。
試合中、陽射しはあるものの、雪が舞い散った。
風も強く、気温も低く、観戦するには厳しい気候だった。
先発は、G大阪戦から3人を変更。
新たに登里、守田、阿部が先発する。
外れた車屋、長谷川はベンチスタート、山村はベンチ外となった。
ベンチには、脇坂、カイオが新たに入る。
脇坂はJ1リーグで初のメンバー入り、カイオは川崎で初のメンバー入り。
膝の痛みでG大阪戦を回避した小林もベンチに戻った。
松本は2018シーズンのJ2チャンピオン。
J1に昇格するのは2015シーズン以来となる。
川崎との対戦も、川崎のダブルだったその2015シーズン以来。
150620川崎2-0松本(J1 #16)
150729松本1-3川崎(J1 #22)
川崎に2016年から2018年まで在籍したエドゥアルド(15)、2014年に在籍したパウリーニョ(14)が先発する。
■1st half
松本は引かずに前からプレスを掛ける。
最終ラインを高く上げて、コンパクトに守ってきた。
しかし、川崎はプレスを苦にせず、ボールを前に運ぶ。
ボランチの守田と田中が、ほどよい距離感を保ちパスを受ける。
左サイドでは登里と阿部、右サイドでは鈴木と家長が組んで組み立てた。
9分に中村、11分に知念、18分に阿部、20分に登里がシュート。
松本を深く押し込んで、ゴールに迫っていく。
44分、登里の左クロスを知念がダイビングヘッドで先制する。
松本の攻撃はロングボール中心だった。
レアンドロ・ペレイラ(10)や前田大然(7)を狙うが、谷口と奈良に防がれた。
■2nd half
後半も川崎がしっかりビルドアップする。
知念がポストプレー、ドリブルで仕掛けていく。
56分には単独でカウンターを仕掛け、58分には奈良のアーリークロスをフリーでヘッドで合わせた。
64分にも知念がスペースに走り込み、PA内でポイントを作る。
家長にボールが渡り、バイタルに戻したところを阿部が右足を一閃。
目の覚めるような鋭いロングシュートがバーに当たってゴールが決まった。
松本は3枚の選手交代で仕掛けるが、良い攻撃はできないまま。
ロスタイムにはFWに上がったエドゥアルドが、ドリブルでゴールに迫る。
しかし、川崎に危なげなく時間を使われ、スコアレスに終わった。
■summary
松本はプレスを仕掛けたが、ボールを奪えなかった。
突破を許してはずるずるとラインを下げ、ゴール前に釘付けになった。
ボールを持っても、川崎のプレスに止められる。
ロングボールを蹴ったが、強い風もあって精度が低く、つながらなかった。
最後まで有効な手を打てず、完敗だった。
川崎は今シーズン初先発を果たした阿部が躍動した。
判断が早く、しかもダイレクトプレーが多く、松本の守備を寄せ付けない。
守備になるとスペースを埋め続け、カウンターを未然に防いだ。
素晴らしいゴラッソだけでなく、チームに欠かせない存在であることを証明した。
1トップで出場した知念も素晴らしかった。
ゴールは1つだったが、5本のシュートとともに力強いキープ力を示した。
第5節にしてJ1リーグで初勝利することができた。
次は中4日でセレッソ大阪戦(J1 #6)。
良い内容を続けて、勝ち点を積み重ねたい。
■goal
44知念慶(20) 64阿部浩之(8)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 59分、前田との競り合いを制してキャッチ。仕事は少なかった。
鈴木雄斗(27) 6.0 右サイドのライン際から攻撃に参加する。ボールを失うこともあった。
奈良竜樹(3) 7.0 鉄壁の守りだったが、67分、体調不良で交代した。58分、知念へクロス。
谷口彰悟(5) 7.0 守備陣を統率し、ハイボールで競り勝ち続ける。車屋が入ると右CBへ。
登里享平(2) 6.5 1アシスト。前半は攻め上がりが多かったが、後半は守備を重視した。
守田英正(6) 6.0 コンディションは回復した。17分、ゴール前でロストして決定機を与える。
田中碧(25) 6.5 レギュラーに値する十分な活躍を見せた。62分、FKをヘッドで合わせる。
家長昭博(41) 6.5 素晴らしいボールキープ。後半にはイエローを2枚与えた。1アシスト。
中村憲剛(14) 6.0 運動量は少なかったが、戦術眼で貢献した。75分、知念へスルーパス。
阿部浩之(8) 7.5 素早くボールをさばいていった。1ゴール。18分、72分にもシュート。
知念慶(20) 7.0 1トップで決勝ゴールを決める。1人で打開してシュートに持ち込んだ。
■sub
67(3)車屋紳太郎(7) 5.5 左CBに入る。74分、前のスペースを使い、大胆に持ち上がる。
88(14)小林悠(11) 5.5 右ウィングに入る。ドリブルで仕掛けて時間を費やした。
90+2(25)カイオ(44) 5.5 川崎でのデビュー戦。ボランチに入るが、時間は短かった。
■bench
新井章太(21) 脇坂泰斗(28) 長谷川竜也(16) ダミアン(9)
■coach
鬼木達 6.5 阿部、知念の起用で完勝に導いた。2人目、3人目の交代は少し遅かったか。
■referee
山本雄大 5.0 川崎に有利な判定が多かった。松本への3枚のイエローカードも厳しすぎた。
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