神戸戦(J1 #27)に敗れてから中7日。
アウェイで湘南ベルマーレと対戦する。
10月に入って涼しくなったが、19時のキックオフ。
先発は、神戸戦と変わらない11人。
ベンチも同じ7人となった。
湘南はJ1リーグで15位。
10月4日、曺貴裁監督の選手及びスタッフへのパワーハラスメントがJリーグに認定された。
8月から曺貴裁は指揮を外れ、高橋健二コーチが采配する。
等々力での対戦は、川崎が勝っている。
190419川崎2-0湘南(J1 #8)
■1st half
序盤から湘南は鋭いプレスを仕掛けてくる。
川崎に余裕を与えないことで、互角に戦うことができた。
しかし、プレスが少しでも緩めば、川崎が前進していく。
15分、下田の左CKの流れから、逆の右サイドの家長がクロス。
谷口が軽く合わせると、DF岡本拓也(6)に当たりオウンゴールとなった。
先制に成功すると、川崎が一方的に攻め立てる。
湘南のプレスを十分に引き付けて、プレスの逆を突いてパスを入れる。
スルーパスを交えながら、修正が遅い湘南の5バックを崩していく。
21分、26分、35分とゴールを積み重ねた。
■2nd half
後半になると、川崎はペースを緩めていく。
湘南のプレスを正面から受けてしまい、ボールを長く保てない。
湘南はロングボールを入れて、セカンドボールを拾う。
55分に投入されたFWクリスラン(20)の高さを活かしてきた。
57分、鈴木冬一(28)の左クロスをクリスランがヘッド。
数は少なかったが、ゴールに近づくことができた。
川崎はリードを踏まえて、時間を進めていく。
プレスに苦しみつつも、途中出場の長谷川や脇坂が仕掛けた。
73分の脇坂、89分の阿部のミドルは、GK秋元陽太(1)がファインセーブ。
81分の脇坂のミドルは、ぎりぎりで防ぐものの、跳ね返りを長谷川に押し込まれた。
■summary
湘南はピッチ上で何をすべきか判断できず、失点を重ねた。
5バックの受け渡しがあいまいで、きちっと締めることができない。
背後に走り込まれて、スルーパスを通された。
1点目を失ってから前半終了までは、可哀想なくらい混乱していた。
GK秋元陽太は、前半、何度も作られた決定機を防げなかった。
後半は良いシュートストップを見せたが、すでに点差が大きくなっていた。
J1リーグ残り6試合で、J1J2入れ替え戦対象の16位鳥栖と同じ勝ち点の15位。
厳しい状況だが、パワハラが認定された曺貴裁を監督に戻すのは非現実的。
高橋健二コーチが結果を出せないなら、J1残留に向けて新たな動きが必要と思われる。
川崎は混乱する湘南に勝利することができた。
縦にパスをどんどん入れて、攻撃を続けていった。
良い内容で結果も出したが、相手の状況に大きく助けられたともいえる。
次は中2日、ルヴァンカップ鹿島戦(YCL SF #1)。
ホームの利を活かし、良い結果でアウェイの第2戦に向かいたい。
■goal
15OwnGoal 21中村憲剛(14) 26阿部浩之(8) 35小林悠(11) 81長谷川竜也(16)
■judge
新井章太(21) 6.0 57分、クリスランのヘッドをギリギリで防ぐ。プレー機会は少なかった。
守田英正(6) 6.0 33分、PA内に進出してシュート。52分、ダブルタッチで2人を抜き去る。
谷口彰悟(5) 6.5 15分、ヘッドでOGを誘う。クリスランの高さに手こずるが、完封する。
車屋紳太郎(7) 6.0 守備の判断もパスも良かった。プレスを受けたら右足も使いたい。
登里享平(2) 6.5 序盤、ファウルをもらい時間を作る。21分、マイナスクロスでアシスト。
下田北斗(22) 6.0 運動量で支える。プレスに苦しんでロストが多かった。20分、ミドル。
田中碧(25) 6.5 中盤でしつこく相手に食い付いた。77分、ループ。90+1分、右クロス。
家長昭博(41) 7.0 鋭いドリブルで仕掛けた。35分、アシスト。45+1分、ボレーシュート。
中村憲剛(14) 6.5 21分のゴールを皮切りに、26分、33分とスルーパスを通していった。
阿部浩之(8) 7.0 26分、GK秋元のニア上を抜いてゴール。正確なトラップで時間を作る。
小林悠(11) 6.5 反転するポストプレーで前を向く。52分の決定機はDFに当てる。1ゴール。
■sub
64(41)脇坂泰斗(28) 6.5 73分にフリーでミドル。81分のミドルから5点目を産んだ。
70(14)長谷川竜也(16) 6.0 79分、89分、90+2分と左からクロスを入れる。1ゴール。
81(2)馬渡和彰(17) 5.5 左SBに入る。時間が短く、目立ったプレーはなかった。
■bench
ソンリョン(1) 山村和也(34) 知念慶(20) ダミアン(9)
■coach
鬼木達 6.5 神戸戦で負けた選手たちを再び起用し、完勝に導いた。交代も適切。
■referee
高山啓義 6.0 流しすぎず、きっちり笛を吹いた。ブレが少なかった。
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