アウェイのG大阪戦(J1 #29)から中6日。
YBCルヴァンカップの決勝は、コンサドーレ札幌との対戦。
前日は大雨だったが、きれいに晴れた。
2000、2007、2009、2017年に続く5度目のYLC決勝。
過去の4回は、いずれも敗退している。
先発は、G大阪戦から3人を変更する。
新たに阿部、脇坂と田中碧(U21枠)が入った。
先発から外れた中村、長谷川はベンチ、守田はベンチ外となった。
ベンチには奈良、マギーニョが入り、齋藤学、知念が外れる。
奈良は4月26日、左膝靭帯及び半月板損傷を手術して以来の復帰となる。
札幌は、YLCで初めての決勝進出。
YLCのU21枠として、MF菅大輝(4)が先発する。
J1リーグでは、11勝7分11敗の8位。
等々力での対戦(J1 #15)は、1-1のドローだった。
■1st half
10分、白井康介(19)が車屋を抜き去って右クロス。
菅大輝がクリアボールをシュートすると、バーとGK新井に当たってゴール。
札幌は先制したあとも、カウンターで攻めていく。
FWジェイ(48)、FW鈴木武蔵(9)が競って、チャナティップ(18)が絡んだ。
15分にチャナティップ、18分に鈴木武蔵とチャンスを作った。
川崎はスペースを埋められながら、ミドルとショートパスを駆使していく。
20分のダミアン、24分の大島、39分のダミアンと多くのシュートを放つ。
44分には続けて3度の決定機を作った。
脇坂のヘッドが右ポストを叩き、ダミアンはブロックされ、最後は阿部のミドル。
45+3分、田中碧のミドルで獲得した脇坂の左CK。
中央でダミアンが触ったボールを阿部が決め、同点となった。
■2nd half
札幌のプレスが緩み、川崎がボールをつないで押し込んでいく。
特に右サイドの家長が素晴らしく、何度も札幌の守備を蹂躙していった。
48分にはダミアンがヘッド、58分には脇坂が決定的なシュートを放つ。
札幌はカウンターが防がれてしまい、厳しい展開となった。
それでも時間が進むと、チャンスを作り出していく。
67分、鈴木武蔵からのパスを受けたアンデルソン・ロペス(11)がシュート。
87分、スルーパスで鈴木武蔵がGK1対1となるが、トラップが流れてしまった。
川崎はやや押されていた88分、大島のループパスから小林がゴール。
小林の動き出しに合わせたパスが絶品だった。
ロスタイム4分を経過し、タイトルが目の前に迫る。
しかし、福森晃斗(5)の右CKを深井一希(8)がヘッド。
ラストプレーで追い付かれて、延長に入る。
■extra time
盛り上がる札幌に対して、逃げ切れなかった川崎。
川崎がゆっくりと押し込んでいくが、94分、札幌のカウンター。
チャナティップがドリブルで抜けたところを、谷口が身体を入れて止める。
最初はイエローが提示されたが、VARの結果、レッドカードとなった。
このFKを福森が沈めて、谷口が退場して10人の状況で1点リードを許す。
絶体絶命の状況となったが、パスをつなぎ攻めることができた。
札幌はボールを保持せず、簡単にロングボールを蹴ってしまう。
ついに109分。中村の左CKを山村が戻して、小林が同点ゴールを決めた。
最後は札幌が数的優位を活かして攻めた。
クロスを中央に入れてチャンスを作ったが、川崎が守り切った。
■penalty shootout
川崎は4人目の車屋がバーに当ててしまう。
札幌は、5人目の石川が決めれば優勝だったが、GK新井がビッグセーブ。
さらに6人目の進藤のコースが甘く、新井がキャッチ。
川崎 ○小林悠(11) ○山村和也(34) ○中村憲剛(14) ×車屋紳太郎(7)
○家長昭博(41) ○長谷川竜也(16)
札幌 ○ロペス(11) ○鈴木武蔵(9) ○深井一希(8) ○フェルナンデス(7)
×石川直樹(2) ×進藤亮佑(3)
■summary
あと1歩で勝利できるチャンスがお互いに何度もあった。
いずれも逃げ切ることができず、PKで決着。
壮絶なシーソーゲーム。
多くのドラマが生まれ、見応えがあった。
札幌はチャナティップのキープ力を活かしつつ、ジェイと鈴木武蔵を使う。
カウンターが機能する時間帯はあったものの、守備の時間が長くなった。
じわじわと体力を失い、延長で逃げ切ることができなかった。
札幌にとって、初めてのYLC決勝。
勇敢に戦い、タイトルを掴みかけたが、あと少しで届かなかった。
今日の結果を胸に刻み、誇りを持って次の目標を目指してほしい。
■cup winner★★★
5度目の挑戦で、YBCルヴァンカップ初優勝を飾った。
90+5分のラストプレーで追い付かれ、延長では谷口が退場した上にリードを許す。
PK戦でも王手を掛けられて、崖っぷちから巻き返した。
1999、2004年のJ2リーグ、2017、18年のJ1リーグに続く5つ目のタイトル。
カップ戦では初めての優勝で、シルバーコレクターを卒業した。
札幌の5バックを攻略しながら、PA内に入り込んだ。
ただ、カウンターで札幌に陣地を回復され、圧倒することはできなかった。
劣勢となることもあったが、ルヴァンカップ初優勝という結果を得た。
次は中6日で広島戦(J1 #30)。
家長、車屋が出場停止で、谷口も今日の退場によって出場停止の可能性がある。
J1リーグは残り5試合で、首位と勝ち点8差の状況。
良い結果を出して、1つでも多く勝ち点を積み重ねたい。
■goal
10菅大輝(4) 90+5深井一希(8) 99福森晃斗(5)
45+3阿部浩之(8) 88,109小林悠(11)
■judge
新井章太(21) 8.0 クロスをしっかりキャッチ。2本のPKを止めてタイトル獲得に貢献した。
登里享平(2) 6.5 右SBでゆっくりと仕掛ける。数的不利の中、左SBに回って守り切った。
山村和也(34) 6.5 視野の広いパスで起点となった。ハイボール処理は苦しむ。1アシスト。
谷口彰悟(5) 5.0 96分、決定機を止めて退場。仕方ないが、チームを窮地に追い込んだ。
車屋紳太郎(7) 6.0 10分、白井に抜き去られる。25分には左クロス。107分にはヘッド。
田中碧(25) 6.0 中央で堂々とプレー。18分、鈴木の独走を止める。45+2分にミドル。
大島僚太(10) 6.5 多様なパスを繰り出すが、スプリントはまだ慎重。芸術的な1アシスト。
家長昭博(41) 7.5 右サイドで輝く。最後まで走り続けた。115分、タックルでイエロー。
脇坂泰斗(28) 6.5 ショートパスで崩す。44分の決定的なヘッドはポスト、58分にミドル。
阿部浩之(8) 7.0 9分、44分と決定機。45+3分、同点ゴールを決める。中央寄りでプレー。
ダミアン(9) 6.5 複数DFを背負ったポストプレーで脅威となる。20分、39分とシュート。
■sub
64(28)中村憲剛(14) 6.0 中盤で潤滑油となった。109分、左CKからゴールを生んだ。
73(9)小林悠(11) 8.0 積極的にシュートを打った。決定機を確実に仕留めて2ゴール。
FTex(8)長谷川竜也(16) 5.5 左サイドから仕掛ける。最後は2トップでPA内で待ち受けた。
100(10)マギーニョ(26) 5.5 右SBに入る。守備のバランスを考えながら攻め上がった。
※FTex:後半が終わり、延長戦に入る前に、阿部から長谷川に交代している。
■bench
ソンリョン(1) 奈良竜樹(3) 下田北斗(22)
■coach
鬼木達 6.0 4つの交代枠を的確に使った。現状のベストを尽くして、良い結果を出した。
■referee
荒木友輔 5.0 接触プレーを流しすぎた。川崎有利だったが、徐々に札幌有利に判定した。
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川崎はスペースを埋められながら、ミドルとショートパスを駆使していく。
20分のダミアン、24分の大島、39分のダミアンと多くのシュートを放つ。
44分には続けて3度の決定機を作った。
脇坂のヘッドが右ポストを叩き、ダミアンはブロックされ、最後は阿部のミドル。
45+3分、田中碧のミドルで獲得した脇坂の左CK。
中央でダミアンが触ったボールを阿部が決め、同点となった。
■2nd half
札幌のプレスが緩み、川崎がボールをつないで押し込んでいく。
特に右サイドの家長が素晴らしく、何度も札幌の守備を蹂躙していった。
48分にはダミアンがヘッド、58分には脇坂が決定的なシュートを放つ。
札幌はカウンターが防がれてしまい、厳しい展開となった。
それでも時間が進むと、チャンスを作り出していく。
67分、鈴木武蔵からのパスを受けたアンデルソン・ロペス(11)がシュート。
87分、スルーパスで鈴木武蔵がGK1対1となるが、トラップが流れてしまった。
川崎はやや押されていた88分、大島のループパスから小林がゴール。
小林の動き出しに合わせたパスが絶品だった。
ロスタイム4分を経過し、タイトルが目の前に迫る。
しかし、福森晃斗(5)の右CKを深井一希(8)がヘッド。
ラストプレーで追い付かれて、延長に入る。
■extra time
盛り上がる札幌に対して、逃げ切れなかった川崎。
川崎がゆっくりと押し込んでいくが、94分、札幌のカウンター。
チャナティップがドリブルで抜けたところを、谷口が身体を入れて止める。
最初はイエローが提示されたが、VARの結果、レッドカードとなった。
このFKを福森が沈めて、谷口が退場して10人の状況で1点リードを許す。
絶体絶命の状況となったが、パスをつなぎ攻めることができた。
札幌はボールを保持せず、簡単にロングボールを蹴ってしまう。
ついに109分。中村の左CKを山村が戻して、小林が同点ゴールを決めた。
最後は札幌が数的優位を活かして攻めた。
クロスを中央に入れてチャンスを作ったが、川崎が守り切った。
■penalty shootout
川崎は4人目の車屋がバーに当ててしまう。
札幌は、5人目の石川が決めれば優勝だったが、GK新井がビッグセーブ。
さらに6人目の進藤のコースが甘く、新井がキャッチ。
川崎 ○小林悠(11) ○山村和也(34) ○中村憲剛(14) ×車屋紳太郎(7)
○家長昭博(41) ○長谷川竜也(16)
札幌 ○ロペス(11) ○鈴木武蔵(9) ○深井一希(8) ○フェルナンデス(7)
×石川直樹(2) ×進藤亮佑(3)
■summary
あと1歩で勝利できるチャンスがお互いに何度もあった。
いずれも逃げ切ることができず、PKで決着。
壮絶なシーソーゲーム。
多くのドラマが生まれ、見応えがあった。
札幌はチャナティップのキープ力を活かしつつ、ジェイと鈴木武蔵を使う。
カウンターが機能する時間帯はあったものの、守備の時間が長くなった。
じわじわと体力を失い、延長で逃げ切ることができなかった。
札幌にとって、初めてのYLC決勝。
勇敢に戦い、タイトルを掴みかけたが、あと少しで届かなかった。
今日の結果を胸に刻み、誇りを持って次の目標を目指してほしい。
■cup winner★★★
5度目の挑戦で、YBCルヴァンカップ初優勝を飾った。
90+5分のラストプレーで追い付かれ、延長では谷口が退場した上にリードを許す。
PK戦でも王手を掛けられて、崖っぷちから巻き返した。
1999、2004年のJ2リーグ、2017、18年のJ1リーグに続く5つ目のタイトル。
カップ戦では初めての優勝で、シルバーコレクターを卒業した。
札幌の5バックを攻略しながら、PA内に入り込んだ。
ただ、カウンターで札幌に陣地を回復され、圧倒することはできなかった。
劣勢となることもあったが、ルヴァンカップ初優勝という結果を得た。
次は中6日で広島戦(J1 #30)。
家長、車屋が出場停止で、谷口も今日の退場によって出場停止の可能性がある。
J1リーグは残り5試合で、首位と勝ち点8差の状況。
良い結果を出して、1つでも多く勝ち点を積み重ねたい。
■goal
10菅大輝(4) 90+5深井一希(8) 99福森晃斗(5)
45+3阿部浩之(8) 88,109小林悠(11)
■judge
新井章太(21) 8.0 クロスをしっかりキャッチ。2本のPKを止めてタイトル獲得に貢献した。
登里享平(2) 6.5 右SBでゆっくりと仕掛ける。数的不利の中、左SBに回って守り切った。
山村和也(34) 6.5 視野の広いパスで起点となった。ハイボール処理は苦しむ。1アシスト。
谷口彰悟(5) 5.0 96分、決定機を止めて退場。仕方ないが、チームを窮地に追い込んだ。
車屋紳太郎(7) 6.0 10分、白井に抜き去られる。25分には左クロス。107分にはヘッド。
田中碧(25) 6.0 中央で堂々とプレー。18分、鈴木の独走を止める。45+2分にミドル。
大島僚太(10) 6.5 多様なパスを繰り出すが、スプリントはまだ慎重。芸術的な1アシスト。
家長昭博(41) 7.5 右サイドで輝く。最後まで走り続けた。115分、タックルでイエロー。
脇坂泰斗(28) 6.5 ショートパスで崩す。44分の決定的なヘッドはポスト、58分にミドル。
阿部浩之(8) 7.0 9分、44分と決定機。45+3分、同点ゴールを決める。中央寄りでプレー。
ダミアン(9) 6.5 複数DFを背負ったポストプレーで脅威となる。20分、39分とシュート。
■sub
64(28)中村憲剛(14) 6.0 中盤で潤滑油となった。109分、左CKからゴールを生んだ。
73(9)小林悠(11) 8.0 積極的にシュートを打った。決定機を確実に仕留めて2ゴール。
FTex(8)長谷川竜也(16) 5.5 左サイドから仕掛ける。最後は2トップでPA内で待ち受けた。
100(10)マギーニョ(26) 5.5 右SBに入る。守備のバランスを考えながら攻め上がった。
※FTex:後半が終わり、延長戦に入る前に、阿部から長谷川に交代している。
■bench
ソンリョン(1) 奈良竜樹(3) 下田北斗(22)
■coach
鬼木達 6.0 4つの交代枠を的確に使った。現状のベストを尽くして、良い結果を出した。
■referee
荒木友輔 5.0 接触プレーを流しすぎた。川崎有利だったが、徐々に札幌有利に判定した。
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