YBCルヴァンカップの決勝は、C大阪との対戦となった。
水浸しの日立台での柏戦(J1 #31)から中5日。
3連休の中日で、秋晴れに恵まれた。
柏戦から先発は3人が変更。
ケガで離脱していたソンリョンと大島、出場停止だったネットが先発する。
新井、森谷がベンチへ、奈良は仙台戦(YLC SF #2)で退場したため出場停止。
谷口がボランチからCBに回り、エドゥアルドをコンビを組む。
C大阪はJ1リーグ3位。
YLCはグループリーグを2位で通過。
GL3位とのプレーオフを制し、トーナメントを勝ち抜いて決勝に進出。
J1リーグでの対戦は、長居(J1 #9)で負け、等々力(J1 #28)では勝っている。
■1st half
立ち上がり1分、ミスから失点する。
柿谷曜一朗(8)がヘッドで流したボールをエドゥアルドがクリアミス。
そのまま杉本健勇(9)が抜け出して、先制されてしまう。
川崎は1点を追いかけてボールを保持する。
大島とネットのボランチは比較的自由にプレーする。
セレッソが中央をしっかり固めていたため、サイド攻撃が中心となった。
特に右サイドからは、エウシーニョと家長が絡んでゴールに迫る。
左からは、三好がドリブルで変化を付けた。
セレッソは守備ブロックを作ってカウンター。
41分には清武弘嗣(46)が強烈なミドルを放ったが、ソンリョンが防いだ。
■2nd half
後半開始から、三好を下げ、長谷川を投入する。
48分、エウシーニョの右クロスを小林がシュート。
56分には家長の右クロスを再び小林がオーバーヘッド。
前半と同じように、サイドの深い位置から攻めていった。
75分、エウシーニョに代えて知念を投入する。
左サイドでスプリントを繰り返していた長谷川が右SBに回った。
しかし、この交代で、川崎の攻撃は失速してしまった。
左サイドでの優勢を失い、さらに長谷川は右サイドではミスが目立った。
90+2分、セレッソが深い位置からのカウンター。
川崎の選手は戻らず、3対2の状況を作られてソウザ(6)がゴール。
ロスタイムは残っていたが、谷口は立ち上がることができなかった。
■summary
開始直後の杉本のゴールで、両チームのゲームプランが大きく動いた。
セレッソは自陣中央を固めて、カウンターを仕掛けていく。
マテイ・ヨニッチ(22)がはっきりとしたクリアでプレーを切る。
分かりやすい戦術で、川崎にゴールを許さなかった。
川崎はセレッソの守備を攻略するためのアイディアに欠けた。
バイタルエリアからのミドルがほとんどなく、DFを引き出せない。
復帰戦となった大島は、消極的なパスの選択が目立った。
中村もパスの出し入れでギャップを生み出せず、崩せなかった。
サイド攻撃も、三好とエウシーニョを交代させると迫力が失われた。
ボール保持はできたが、膠着した状況を打ち破れなかった。
残念ながら、ルヴァンカップは4度目の準優勝に終わった。
■goal
1杉本健勇(9) 90+2ソウザ(6)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチとキックを見せた。2失点は仕方がない。
エウシーニョ(18) 6.0 右サイドで広く受けて仕掛ける。16分、32分にシュート。
谷口彰悟(5) 6.0 カウンターを危な気なく止め、中盤にパスを入れる。
エドゥアルド(23) 4.5 1分、ミスで決勝点を与える。その後は持ち直した。
車屋紳太郎(7) 5.5 後半、高いポジションに進出してクロスを狙った。
大島僚太(10) 5.0 復帰戦。タッチは完璧だったが、勝負に出られなかった。
ネット(21) 5.5 ボールを受けて左右に散らした。落ち着いてプレーする。
三好康児(13) 5.5 強引なドリブルの仕掛けは効果的。30分、ロングシュート。
中村憲剛(14) 5.0 キック精度も状況判断も今ひとつだった。焦ってしまったか。
家長昭博(41) 5.5 右サイドで細かくつなぎ、ポイントを作っていった。
小林悠(11) 5.5 チャンスはあったが、シュートを決めることができなかった。
■sub
HT(13)長谷川竜也(16) 5.0 左サイドでは効いていたが、右SBでは活きなかった。
75(18)知念慶(20) 5.0 77分、ドリブルでカウンター。シュートはできず。
80(21)阿部浩之(8) 5.0 87分、フリーのシュートは大きく外す。
■bench
新井章太(30) 登里享平(2) 板倉滉(28) 森谷賢太郎(19)
■coach
鬼木達 4.5 エウシーニョを外し、長谷川を右SBに入れる采配は失敗。森谷も起用すべき。
■referee
西村雄一 6.5 イエローをぎりぎりまで出さず、試合を落ち着かせた。