2017/10/08

171008川崎3-1仙台(YLC SF #2)

川崎3-1仙台(等々力, 15:00KO, 22,385人)

YBCルヴァンカップ準決勝、第2戦のホームゲーム。
第1戦のアウェイ(YLC SF #1)は3-2で敗れて、中3日。
3連休の中日、15時キックオフ。
集客に苦労するイメージが強いYLCだが、2万2千人を超えた。














先発には登里、三好が入り、板倉、長谷川がベンチへ。
第1戦の前半、機能しなかった3バックではなく、4バックでスタート。
3バックの右を担った板倉が外れため、YLCの21歳以下枠で三好が起用される。

ベンチは、森本が2週間前の神戸戦(J1 #27)以来の復帰を果たし、狩野が外れた。

円陣のあと、1人ダッシュする古林将太。














仙台は第1戦から先発を2人変更。
退場した石原直樹(11)は出場停止、ケガで途中交代した椎橋慧也(34)も外れた。
代わりに平岡康裕(13)と古林将太(29)が先発する。

川崎が決勝進出するためには、勝利が最低条件。
さらに、アウェイゴールで仙台を下回らないことが必要。
ドロー以下では、仙台が勝ち抜けることとなる。

■1st half
川崎はゆっくりボールを動かしながら、ゴールを狙う。
PA近くまで何度も入り込み、裏へのスルーパスも繰り出す。
13分に中村、22分に小林、24分に家長とシュートを放った。

仙台は1トップのクリスラン(20)を目掛けてロングボール。
ただ、第1戦とは異なり、上手くボールが収まらなかった。

29分、森谷がバイタルで待つ中村へ縦パスを入れる。
中村がダイレクトヒールでスルーパスを出し、三好が抜け出す。
GK関憲太郎(21)との1対1を、いとも簡単に三好が制してゴール。

1点を失った仙台は、積極的にプレスを仕掛ける。
川崎のボールを奪って、ゴールに向かってきた。
38分、41分とPA内で細かくパスをつないだが、ゴールは奪えなかった。

■2nd half
後半になると、仙台のプレスは落ち着いて川崎がペースを握る。
47分の三好のシュートはわずかに左に外れたが、49分。
エウシーニョが切れ込んでのシュートはGK関が弾くが、三好が押し込んで2点目。

仙台の攻め手が少なく、有利な戦況だったが、52分。
左サイドで中野嘉大(23)に抜かれた奈良が、後ろから抱え込む。
2枚目のイエローで退場となり、残り40分近くを10人で戦うこととなった。

仙台はサイドを何度も攻略する。
59分、中野がドリブルで3人を剥がしてからゴラッソを決める。

あと1点で敗退となるが、残り時間は長く、厳しい状況。
しかし、仙台はゴール前にロングボールを放り込むことが多くなる。
サイド攻撃が少なくなり、ブロックを中央でしっかり組んで跳ね返した。

66分に長谷川、83分にハイネルを投入し、相手の最終ラインまでボールを追う。
1人少なくとも引き籠らず、カウンターを狙い、時間を使った。

■summary
勝たなければならない試合を、2点をリードして順調に進めていた。
しかし、52分の奈良の退場で暗転した。
ACL浦和戦(ACL QF #2)でも車屋が退場して、敗退したことが脳裏をよぎった。
仙台の攻勢も鋭かったが、10人でもしっかり走り切って、決勝進出を決めた。














第1戦の前半で仙台が3点をリードし、後半と第2戦で川崎が逆転する。
最後は再逆転を狙って仙台が仕掛ける。
180分間、流れが何度も動き、結果は紙一重だった。

第1戦で石原、第2戦で奈良が退場したことは残念だった。
ただ、どちらも正当なジャッジによるもの。














決勝はC大阪と11月4日に対戦する。
YLC(YNC)でこれまで3度決勝に挑み、3度準優勝に終わっている。
少し先の試合となるが、いつも通りのプレーで結果を出してほしい。

次は中5日でJ1リーグ仙台戦(J1 #29)。
YLCに続いて、3試合連続で仙台と対戦することとなる。
J1リーグは、代表から車屋が戻ってくる。
ケガ明けで90分出場した登里を始め、10人でプレーした選手を休ませたい。

■goal
29,49三好康児(13) 90長谷川竜也(16) 
59中野嘉大(23)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチング。PA内まで入り込まれても落ち着いていた。
エウシーニョ(18) 6.0 何度もゴール前にスプリントし、49分、70分、90+2分にシュート。
奈良竜樹(3) 3.5 14分、52分にイエローを受け退場。チームを窮地に。2枚目は不要。
谷口彰悟(5) 6.5 最終ラインを統率し、最後までボールに寄せる。攻撃を跳ね返す。
登里享平(2) 6.0 サイドを狙われて守備に追われる。だが、最後まで破綻しなかった。
森谷賢太郎(19) 6.5 前を向いて縦に攻めるパスを繰り出した。2点の起点となる。
ネット(21) 6.0 丁寧にプレーし、雑ではなかった。中央でボールを差配する。
家長昭博(41) 7.0 24分、ミドル。終盤の圧巻のプレスで1人少ないチームを鼓舞する。
中村憲剛(14) 6.5 1点目を芸術的なヒールでアシスト。ロングボールを供給。
三好康児(13) 7.0 21歳以下枠での出場だったが、2点を決める。勝利に貢献した。
小林悠(11) 6.0 素早い動き出しでチャンスに絡む。最後は疲れて交代した。

■sub
56(19)板倉滉(28) 6.0 スクランブルで右CBに入る。高さを活かして固めた。
66(13)長谷川竜也(16) 6.5 90分に駄目押しゴール。仙台の勢いを封じた。
83(11)ハイネル(22) 6.0 ボールをひたすら追う。86分のシュートはGKの正面だった。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 知念慶(20) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.0 第2戦は4バックに戻して攻撃を仕掛け、奈良退場後の指示、交代も的確。

■referee
家本政明 6.5 明確で安定したジャッジ。奈良の退場も的確だった。