2017/10/14

171014川崎3-2仙台(J1 #29)

川崎3-2仙台(等々力, 15:00KO, 18,892人)

代表ウィークのYBCルヴァンカップ準決勝2試合を挟み、2週間ぶりのJ1リーグ。
奇しくも準決勝(YLC SF #1YLC SF #2)を戦った仙台との3連戦となる。
日曜日のYLC第2戦からは中5日となった。














先発は代表帰りの車屋が復帰して、登里がベンチ外となる。
YLCではU21枠で先発した三好も続けて先発する。
ベンチには同じ7名が並んだ。














仙台はYLCには出場できなかった野津田岳人(16)が復帰。
また、YLC第1戦で退場し、第2戦に出場できなかった石原直樹(11)も先発。
ハイボールに強いクリスラン(20)はベンチスタートとなった。

■1st half
クリスランがいない仙台は、長くポゼッション。
フリーの選手にボールを的確に入れ、ワイドを広く使って攻めてきた。
特に左の中野嘉大(23)のドリブルが脅威となる。
1分、9分、14分と西村拓真(30)が決定機を迎えたが、決められなかった。

川崎はボールを回せず、緩急のないカウンター主体。
守備でも後手を踏み、ボールを奪えない時間帯が続いた。
30分過ぎからゴールに迫ることができていたが、42分。
家長が2枚目のイエローを受けて退場してしまう。

スコアレスでハーフタイムを迎えたかったが、45+4分。
中野のダイレクトクロスを野津田に蹴り込まれ先制される。

■2nd half
後半開始から、1枚イエローをもらったネットに代えて長谷川を投入。
中村がボランチに落ち、両翼にドリブルができる長谷川、三好を配置した。

ただ、1人多い仙台が攻勢を続ける。
決定機を作られる中、60分に蜂須賀孝治(4)が右からクロス。
単純なボールだったが、2CBの中央から抜け出た石原がヘッドで決めた。

2点差となって、1人少ない川崎に厳しい状況。
ただ、71分にハイネル、76分に知念を投入していく。
ハイネルはボランチに入り、超攻撃的な布陣となった。

仙台は丁寧にボールをつなげば良かったが、足が止まった。
パスミスが増えて、川崎がカウンターを仕掛けていった。

82分、左の車屋から右のエウシーニョにサイドチェンジ。
カットインしたエウシーニョが浮き上がるミドルを決め、1点差。

84分にも車屋から右サイドに長いボールを入れる。
中央のハイネルがスルーして、小林がいったん戻るドリブルからミドルを決めた。

さらに87分。
大岩一貴(27)のミスパスを長谷川が拾ってショートカウンター。
長谷川は中央にドリブルで進んでから左の小林にボールを流す。
躊躇なく2トラップで小林がミドルを放つと、DFに当たってゴールが決まった。

■summary
怒涛の3連続ミドルで勝利を得ることができた。
ただ、ほとんどの時間は仙台がペースを握っていた。

ハイネル、知念が投入されてから、川崎は前掛かりとなった。
知念が中央で動き、仙台の最終ラインを押し下げる。
広がったバイタルを使って、ミドルを放っていった。

J1リーグ400試合出場のケンゴ。














家長の退場がなければ、後半攻めることができたかもしれない。
しかし、ほとんどチャンスを作れない中、奇跡的な3ゴールを生んだ。

2試合連続で早い時間で退場者を出し、10人でのプレーが長くなった。
残された選手の運動量が多くなり、中村のフル出場が続いた。
後々のコンディションへの影響が懸念される。
もっと余裕のある展開で、勝ち点3を得たいところ。

次節は中6日で広島戦(J1 #30)。
出場停止でネット(2試合)と家長を欠くこととなる。
厳しいが、勝ち点5差で先行する首位鹿島を追いかけたい。

■goal
82エウシーニョ(18) 84,87小林悠(11)
45+5野津田岳人(16) 60石原直樹(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 2失点は崩されてノーチャンス。9分に西村との1対1を防ぐ。
エウシーニョ(18) 7.0 中野のドリブルに苦しむ。地を這うゴラッソで反撃のきっかけを作る。
奈良竜樹(3) 5.0 追われてパスに余裕がなかった。石原のゴールではマークを外す。
谷口彰悟(5) 5.5 守備に奔走し、2失点で抑える。終盤の反攻を背後で支えた。
車屋紳太郎(7) 6.0 代表帰りで周囲とリズムが合わず。サイドチェンジで2アシスト。
森谷賢太郎(19) 5.0 果敢に走ったが、戻りが遅く、スペースを空けてしまう。
ネット(21) 5.0 雑なプレーが続いた。イエローをもらって前半のみで交代。
家長昭博(41) 4.0 2枚のイエローで退場。少し酷な判定だったが、もったいなかった。
中村憲剛(14) 7.0 最後は1ボランチになりながらも、味方にボールを届けた。 
三好康児(13) 5.5 ドリブルしても打開できない。プレー機会が少なかった。
小林悠(11) 8.0 素晴らしい2ゴールで逆転勝利を導く。プレスも掛け続ける。

■sub
46(21)長谷川竜也(16) 6.0 ドリブルで仕掛けた。ボールカットから3点目をアシスト。
71(19)ハイネル(22) 6.0 ボランチに入る。とはいえ、PA内まで何度も侵入した。
76(13)知念慶(20) 6.5 1トップ。最終ラインを押し下げてバイタルにスペースを作る。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 板倉滉(28) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.5 予想もできないような驚きの交代策で、逆転勝利に導く。

■referee
池内明彦 4.0 不可解なジャッジが続く。家長の退場は厳しいが、誤審とまではいえない。