2017/10/24

171021広島0-3川崎(J1 #30)

広島0-3川崎(エディオンスタジアム広島, 14:00KO, 8,319人)

仙台戦(J1 #29)から中6日、アウェイの広島戦。
2週続けてミッドウィークに試合がなく、日程には余裕を感じる。

昨年(2016 J1 #1)と同じように、天候は雨となった。
屋根はメインスタンドに限られるため、2年連続で厳しい観戦環境。
屋根付きの座席にアップグレードしたかったが、そのような制度はなかった。














出場停止でネット(次節も含めて2試合)、家長を欠く。
代わりの先発にはエドゥアルドと長谷川が入った。
エドゥアルドは、9月3日のルヴァン準々決勝FC東京戦(YLC QF #2)以来の先発。
奈良とエドゥアルドでCBを組み、谷口がボランチに上がった。
ベンチには登里が復帰している。

広島はJ1リーグ16位と降格圏。
6月17日のホーム(J1 #15)では、阿部のゴールで1-0で勝利した。
7月4日に2012、2013、2015年の優勝監督森保一が辞任し、ヤン・ヨンソンが監督となっている。

■1st half
川崎は縦に早い攻撃でチャンスを作る。
5分には森谷のミドル、13分には長谷川のクロスからゴール前の小林がヘッド。
どちらも決定的だったが、GK中林洋次(34)が素晴らしい反応で止めた。

広島はアンデルソン・ロペス(44)が右から仕掛ける。
クロスボールを1トップの皆川佑介(22)に入れていった。

どちらかといえば広島が優位だったが、40分。
中村のFKをGK中林が痛恨のキャッチミス。
落としたボールをエドゥアルドがつなぎ、谷口が蹴り込んだ。

続いてロスタイム。
奈良から中村、中村から三好へと2本の縦パスが入る。
前を向いた三好がファーサイドにミドルを決めた。
パスを警戒した水本裕貴(4)が間合いを広げたとはいえ、素晴らしいゴールだった。

■2nd half
後半になると、広島はゴールを狙って前掛かりとなる。
55分には皆川がフリーでクロスに合わせたが、外してしまった。
その後もサイドから放り込みを続けたが、ゴールは生まれない。

川崎は60分に登里、75分に田坂をそれぞれのSBに投入。
崩され気味のサイドを固めながら、試合を落ち着かせていく。

85分、新井のゴールキックを、水本が目測を誤ってしまう。
ボールはそのまま流れ、抜け出した小林がニアサイドに決めた。

■summary
広島は悪くない内容だったが、2つの致命的なミスから敗戦。
決定機は作っていたが、ゴールを決めることができなかった。

40分のGK中林のキャッチミスは、あまりにも稚拙。
雨で濡れていたとはいえ、簡単なボール。
ファイン・セーブも多かった中林だが、考えられないミスだった。
それまでは、両チームの攻守が拮抗していたが、ゲームを壊してしまった。

パトリック(39)


















川崎は敵失に助けられつつ、3ゴールで勝利。
ネットと家長が出場停止だったが、穴は感じなかった。
谷口と森谷のボランチは、守備では安定感があり、攻撃でも縦に早く機能した。














3試合連続で退場者を出していて、数的不利で体力的に厳しい試合が続いていた。
そんな状況の中、理想的に点差を広げて、余裕のある展開となった。
ただ、ソンリョンが負傷交代。
難しい状況はこれからも続いていく。

次は中3日で天皇杯柏戦(天皇杯 QF)。
この日は出場停止だったネットと家長が復帰する。
勝ち上がれば、年末の準決勝あるいは決勝までシーズンが続く。

■goal
40谷口彰悟(5) 45+1三好康児(13) 85小林悠(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 15分、皆川のシュートを止める。33分、負傷交代。
エウシーニョ(18) 5.5 ボールを失わなかった。攻め上がりは少し控えた。
奈良竜樹(3) 6.5 押される時間帯もあったが、ラインを高く保ち、守り切る。
エドゥアルド(23) 6.0 強くはっきりしたクリアを繰り返す。1アシスト。
車屋紳太郎(7) 5.5 37分、38分と連続クロス。ロペスの仕掛けをしぶとく凌いだ。
森谷賢太郎(19) 6.0 5分、無回転ミドル。縦に強いパスを入れ攻撃をスタートさせる。
谷口彰悟(5) 6.5 ダイレクトパスを多用し、リズムを作る。守備も効いていた。
三好康児(13) 6.0 積極的なミドルで追加点。37分、ヘディングシュート。
中村憲剛(14) 6.5 中央でショートパスを展開。相手ボールを積極的に追いかける。
長谷川竜也(16) 5.5 よく走った。ドリブル突破を図る。守りでは縦を切れなかった。
小林悠(11) 6.5 13分、90+5分の決定機は外したが、難しいゴールを決める。

■sub
33(1)新井章太(30) 6.0 緊急出場だったが、落ち着いていた。1アシスト。
60(16)登里享平(2) 6.0 左サイドの守備を立て直した。90+4分のシュートは外す。
75(13)田坂祐介(6) 5.5 右SBで出場。プレー機会は少なかった。

■bench
板倉滉(28) ハイネル(22) 知念慶(20) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 6.5 2人の出場停止を感じさせなかった。サイドの守備を強化する交代策も的確。

■referee
木村博之 6.5 選手が荒れても落ち着かせた。ストレス少ないジャッジ。