2017/06/18

170617川崎1-0広島(J1 #15)

川崎1-0広島(等々力, 19:00KO, 23,209人)

横浜FM戦(J1 #14)に0-2で負けてから2週間。
代表ウィークを挟んで、広島を等々力に迎える。
J1リーグでは3試合アウェイが続き、新潟戦(J1 #10)以来、6週間ぶりのホーム。
ただ、この間、ACLのホームゲームが2試合あったので、久しぶりな感じはしない。


先発は横浜FM戦から3人が変わる。
登里、大島、エウシーニョが入り、田坂、家長、長谷川がベンチに回る。
エウシーニョは開幕前の練習試合で負傷して、今シーズン初出場。

ベンチには三好が入り、ハイネル、狩野、大塚が外れる。
ハイネルはエウシーニョの復帰に伴い、外国人枠の関係で外れたものと思われる。













広島はここまで2勝4分8敗の16位と低迷。
今シーズン獲得したFW工藤壮人(50)はベンチスタート。
今週、UAEのアル・アインへの移籍が発表されたDF塩谷司(33)は出場しない。
オフィシャルマスコット、サンチェくんも遠征に加わっている。

■1st half
広島は最終ラインを押し上げてコンパクトな陣形を保つ。
フォアチェックを仕掛けて、川崎に余裕を与えない。

16分、MF青山敏弘(6)に倒された大島が、珍しく青山に迫って抗議。
すると興奮したネットが駆けつけ、青山を手で押し倒してしまう。
イエローで済んだが、レッドに相当する乱暴行為だった。

18分には大島が強烈なミドルシュート。
至近距離でMF柏好文(18)の顔に当たり、柏は交代を余儀なくされた。

川崎はボランチから前線に縦パスを入れて、中央から攻める。
ただ、縦パスは広島に狙われ、すぐに囲まれて前線でボールを保持できない。
チャンスを作れず、シュートまで至らなかった。

■2nd half
後半、広島はプレスに行かず、ブロックを作って待ち構える。
間延びせずコンパクトではあるものの、川崎のパスが回るようになる。

川崎は1トップの阿部と左ウィングの小林を入れ替える。
広島の守備を崩してギャップを作り、チャンスを生み出す。
49分には登里の横パスを小林がシュート、52分には車屋がPA内に入りこむ。

56分、阿部がミドルを決めて先制する。
ネットの縦パスをエウシーニョが落として、阿部がシュート。
他の選手にラストパスを出すこともできたため、GK林卓人(1)に的を絞らせず、ニアサイドを破った。

広島は67分、MF森島司(29)を投入する。
プレスも復活して、川崎からボールを奪って攻撃を仕掛ける。
73分、MFミキッチ(14)の右クロスをFW皆川佑介(22)がヘッド。
惜しくもバーに当たったが、ミキッチが3度続けて右クロスでチャンスを作る。

川崎は78分に奈良を入れ、3バックに移行。
奈良は積極的にボールホルダーに寄せていく。
ただ、ラインが下がって広島にボールを持たれてしまう。
90+3分、MF清水航平(16)のシュートをソンリョンが弾き、無失点で終えた。

■summary
川崎はサイドからのクロスに頼らず、中央から仕掛けていった。
縦パスを狙い続けて、ついに阿部がゴールを決める。
残り25分間、広島に押し込まれたが、奈良を入れて3バックで耐えきった。

復帰したエウシーニョは、まだフィットしきれない。
周囲との連携を深める必要はあるが、運動量は豊富で悪くなかった。
ベンチスタートとなった家長は相変わらず。
もう少し時間がかかりそう。


広島は前半から固い守備を敷いた。
川崎に前線でのキープを許さず、仕事をさせない。
しかし後半、ボールホルダーにプレスに行けなくなった。

シャドーのMFアンデルソン・ロペス(44)が守備で下がりすぎた。
そのため、川崎からボールを奪っても、カウンターの距離が長くなった。
失点してからは両サイドが活性化して、迫力ある攻撃ができた。
ただ、ビハインドになる前に攻撃しなければ勝つのは難しい。

次は中3日、水曜日の天皇杯2回戦、JFLの栃木ウーヴァFC戦。
サブ組を起用して、大きなターンオーバーを行いたい。

■goal
56阿部浩之(8) 

■judge
チョン・ソンリョン(1) 7.0 9分のロペス、90+3分の清水のシュートを防ぐ。素晴らしかった。
登里享平(2) 6.0 右SB。積極的に攻撃参加した。後半、清水の仕掛けに手を焼く。 
エドゥアルド(23) 6.5 ロペスと激しくマッチアップ。31分、ロペスに裏を取られて独走を許す。
谷口彰悟(5) 7.0 1トップの皆川を最後まで抑え込んだ。パスも的確に供給した。
車屋紳太郎(7) 6.5 前半、ミキッチに仕事をさせなかったが、先制後はクロスを入れられる。
大島僚太(10) 5.5 ケガ明け。ポジションチェンジを繰り返し、サイドやPA近くまで動いた。
エドゥアルド・ネット(21) 5.0 16分、感情を抑えられず手で青山を押し倒す。パスコースを作るために動き続ける。
エウシーニョ(18) 6.0 4か月ぶりの復帰戦。よく動いたが、意図が周囲に伝わらなかった。
中村憲剛(14) 5.5 縦にスルーパスを狙ったが、珍しく精度が足りなかった。
小林悠(11) 6.0 左サイドでは動きが窮屈だった。47分、49分と続けてシュート。
阿部浩之(8) 7.0 56分のゴラッソで試合を決める。58分にも決定的なシュートを放つ。

■sub
78(18)奈良竜樹(3) 6.5 3バックの右に入る。積極的に前に出て、ラインを引き上げた。
84(14)家長昭博(41) 5.5 1トップに入る。守備の時間が長かった。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 森谷賢太郎(19) 三好康児(13) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 6.5 後半、小林を1トップに戻してリードを奪う。3人目の選手交代を行わなかった。

■referee
西村雄一 6.0 ネットにはレッドを出すべき。ただ、イエローにとどめたことで試合が落ち着いた。