2017/06/05

170604横浜FM2-0川崎(J1 #14)

横浜FM2-0川崎(日産スタジアム, 17:00KO, 42,483人)

ACLのために第13節浦和戦が順延され、2週間ぶりのJ1リーグ。
ムアントン戦(ACL R16 #2)からは中4日となる。

先発はムアントン戦と10人が同じ。
右股関節痛の谷口が先発に復帰して、登里がベンチとなった。














ベンチからは森本が外れ、ACL登録外だったエドゥアルドが入る。
エドゥアルドは左足首を捻ったため先発を回避してベンチスタート。
三好と板倉はU20ワールドカップから戻ってきたが、ベンチ外。













横浜Fマリノスは、J1リーグで13試合6勝2分5敗の暫定8位。
ルヴァンカップはグループ4位。
ノックアウトステージに進めなかった。
キックオフ前、DF中澤佑二(22)のJ1リーグ550試合出場のセレモニーが行われた。

■1st half
マリノスはラインを高く保ってプレスをかける。
川崎は蹴らされることもあったが、前にボールをつないでいく。

15分を過ぎると、マリノスは前線からのプレスを緩める。
川崎のボールホルダーに自由を与えたが、自陣に引きこもって守る。
バイタルにもサイドにも人数を配置してスペースを埋めた。

川崎はボールを回しながらマリノスの守備の穴を探る。
緩急を付けてバイタルで勝負したが、ボールを引っ掛けられていた。

マリノスはカウンター主体の攻撃。
少ない人数で両サイドを広く使って縦に攻めてきた。

■2nd half
53分、マリノスの攻撃。
MF天野純(14)が左サイドのMFマルティノス(20)にロングボールを展開。
マルティノスの折り返しをFWウーゴ・ヴィエイラ(7)が合わせてゴール。
ダイレクトプレーで左右にボールを動かされ、崩されてしまった。
ウーゴ・ヴィエイラは奈良がマークすべきだったが、フリーになっていた。

失点直後、長谷川、田坂に代えてハイネル、登里を投入する。
車屋をCBに下げて3バックにして、入ったばかりの2人をウィングに配置する。

ボールは持てるが、マリノスのブロックはなかなか崩せない。
ミドルシュートを狙っても、GK正面に飛んでしまう。
クロスボールは中澤とDFミロシュ・デゲネク(34)に跳ね返された。

84分、ゴールキックから抜け出したマルティネスがラストパス。
FW富樫敬真(17)がループでソンリョンを抜く。
美しいカウンターで2点目を決められた。

■summary
マリノスはブロックを作り、川崎にボールを持たせる。
ボールが動いても緩やかにスライドしてバランスを保ち、体力を温存した。
バイタルまでボールが入ると、きちっと潰しに出てきた。

攻撃は分かりやすいカウンター。
ネットと中村の戻りが遅れると、そのまま谷口と奈良との勝負を仕掛けてきた。
精度は高くなかったが、何度も仕掛けてゴールを決めた。

GK飯倉大樹(1)は、リードしても時間稼ぎをしなかった。
3年前の日産スタジアム(2014 J1 #21)での榎本哲也とは違い、素晴らしかった。














川崎は前線の選手の流動性が少なかった。
ポストプレーでは前を向けず、バックパスすることが多い。
崩し切れずにクロスを入れても、中澤とデゲネクに簡単にクリアされた。
運動量の少なさが目立ち、セカンドボールも拾えなかった。

ムアントンとの2試合で、7ゴールを決めた。
ただ、川崎対策を行ってきたマリノスの守備は崩せなかった。

代表ウィークのため、次節広島戦まで2週間空く。
川崎からは招集がなく、コンディションをしっかり整えたい。

■goal
53ウーゴ・ヴィエイラ(7) 84富樫敬真(17)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 5.5 2失点目は詰めるタイミングがずれた。90+3分に決定機を止める。
田坂祐介(6) 5.0 マルティノスのスピードに苦しむ。右クロスは簡単にクリアされた。
奈良竜樹(3) 5.0 田坂をよくサポートしていたが、マークミスで1失点目を招く。
谷口彰悟(5) 5.5 支援が少なくカウンターで押し込まれる。パス出しは正確だった。
車屋紳太郎(7) 5.5 MF齋藤学(10)とマッチアップ。上がってもスペースがなかった。
中村憲剛(14) 5.5 パスでは存在感があったが、守備ではバイタルを埋められなかった。
エドゥアルド・ネット(21) 5.5 成功率は低かったが、トリッキーなパスで膠着状態を崩そうした。
小林悠(11) 5.0 すぐに囲まれてしまった。45+1分のシュートはDFにブロックされる。
家長昭博(41) 4.5 持ちすぎてリズムが悪くなった。積極的にシュートを放った。
阿部浩之(8) 5.0 ボールに絡めなかった。45+2分のシュートは弱くGKに防がれる。
長谷川竜也(16) 5.5 8分、21分とゴール前に飛び出す。左右によく走っていた。

■sub
54(16)ハイネル(22) 5.5 ドリブルで仕掛けた。64分のミドルはGKに弾かれた。
54(6)登里享平(2) 5.5 左サイドから攻め込む。80分の右クロスはオフサイド。
81(8)狩野健太(25) 5.5 ボランチに入って縦にパスを入れた。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 大塚翔平(27)

■coach
鬼木達 5.0 1点を失って3バックにしたが、改善しきれず。フレッシュな選手を先発で起用すべき。

■referee
ダニエル・ステファスキ 4.5 川崎のコンタクトに厳しかった。82分のMF中町公祐(8)のファウルは流すべき。