清水との2連戦(J1 #26、天皇杯 R16)から中2日。
日曜日開催となっても良かったが、J1リーグはすべて土曜日開催となった。
ただ、ACLで敗退しなければ、次の水曜日にも試合があった。
(もちろん、浦和は次の水曜日にACLの試合がある。)
連戦の最後ということもあって、先発は主力の11人に戻す。
天皇杯清水戦からは奈良、阿部、ネットが連続して先発する。
奈良は8月9日の新潟戦から、12試合連続の先発で、休養がない。
神戸はJ1リーグ11位。
天皇杯では松本に勝利し、4人が連続して先発する。
7月1日のホームゲーム(J1 #17)は、5-0で圧勝した。
ただ、ノエスタでは、去年(2016 J1 #24)、一昨年(2015 J1 #31)と負けている。
■1st half
ピッチは例年通りの荒れた状態。
グラウンダーのパスは真っ直ぐに進まず、何度も足をとられて転んでいた。
もちろん、神戸の選手は慣れているため、あまり苦しんではいない。
8分、ルーカス・ポドルスキ(10)のクロスを田中順也(21)がヘッド。
オフサイドラインから抜け出してフリーとなったが、左に外した。
トラップが大きいことを見越して、神戸は激しく当たってきた。
プレスを剥がそうとするが、いつものようなパスは出せない。
サイドを使おうとはしたが、パスワークが遅く、崩せなかった。
■2nd half
後半、運動量も落ち始め、苦しい展開となる。
選手間の距離が遠くなり、バイタルも空けてしまう。
さらに56分、大島が2人を抜こうとしたところで太ももを負傷。
ピッチに倒れ込み、そのまま担架で運び出された。
神戸は次々とゴールに迫っていく。
63分、渡邉千真(19)のシュートはソンリョンが触ってポストに逃れる。
84分、ポドルスキの至近距離のシュートもソンリョンがセーブ。
90+4分、カウンターからの大森晃太郎(29)のシュートは、ソンリョンがキャッチ。
いずれも決定的だったが、ソンリョンがすべて防いでくれた。
川崎の攻撃は散発に終わった。
ゴール前で崩すパスワークがなかなかできなかった。
決定機は、78分、家長の落としからの強烈な森谷のシュートくらい。
このシュートは、GKキム・スンギュ(18)が素晴らしいセーブで防いだ。
■summary
どちらのチームも最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。
守備的なプレーが少なく、楽しいゲームとなった。
川崎は連戦の疲労がチーム全体を覆った。
ピッチが悪く、足元を気にしながら走らなければならなかった。
さらに、イレギュラーなボールの動きで、トラップも浮いてしまう。
その少しの遅れが積み重なって、神戸のプレスを剥がし切れなかった。
神戸は地の利を生かし、特に後半、有利に進めた。
ソンリョンの活躍がなければ、勝利できたものと思われる。
試合前やハーフタイムには、多くのグラウンドキーパーがピッチに散った。
彼らの懸命な努力にも拘わらず、プレーが始まると次々に芝は禿げていく。
試合終了後には、見る影もなかった。
荒れたピッチでは、サッカーの面白さは減じられてしまう。
ケガの可能性も高く、神戸にとっても良いこととはいえない。
ノエスタの芝が改善するまでは、ユニバー記念競技場を活用してほしい。
剥がれた芝。森谷と家長。 |
ドローだったが、J1リーグで2位を保つことはできた。
しかし、首位鹿島との差は勝ち点8差に広がった。
大島も負傷し、しばらく離脱するものと思われる。
(9月25日、左ハムストリング肉離れで、復帰まで2ヶ月程度と発表)
残り7試合だが、あきらめずに勝利を積み重ねていきたい。
■goal
■judge
ソンリョン(1) 7.5 決定的なシュートを止めまくった。勝ち点1の立役者。
エウシーニョ(18) 5.5 跳ねるピッチに苦しむ。ドリブルが上手くいかなかった。
奈良竜樹(3) 6.5 ポドルスキをなんとか抑え切る。ラインを果敢に上げた。
谷口彰悟(5) 6.0 高さを活かしてクロスボールを跳ね返す。ミドルパスは遅くなった。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドを突けなかった。長谷川とはいい距離感を保っていた。
大島僚太(10) 6.5 他の選手とは異質のパスを出した。56分、太ももを痛めて交代。
ネット(21) 6.0 運動量は少なかったが、落ち着いてプレー。ミスも少なかった。
家長昭博(41) 5.0 ポジションが固定的となり、カウンターの守備も戻りが遅れた。
中村憲剛(14) 6.0 ミスパスもあったが、チームの中心となって攻撃を牽引した。
阿部浩之(8) 5.0 ボールに絡めず、前を向けない。攻撃に多く参加できなかった。
小林悠(11) 5.5 ポストプレーは成功せず。19分のヘッドはGK正面を突いた。
■sub
57(10)森谷賢太郎(19) 6.0 ボランチに入る。78分のシュートは決めたかった。
65(8)長谷川竜也(16) 6.0 左サイドで何度もドリブルで仕掛けていった。
82(14)森本貴幸(9) 5.0 右ウィングでは機能せず。最前線で起用するべき。
■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) エドゥアルド(23) 田坂祐介(6)
■coach
鬼木達 5.5 最後の交代は、ロングパスを出せる中村を残すべきだったか。
■referee
東城穣 5.5 神戸に5枚、川崎に2枚のイエローを提示。妥当なものもあったが、多すぎた。