今年のJ1リーグも残り4節。
代表ウィークを挟む3週間の中断を控えたアウェイの神戸戦。
19時キックオフで、昼間は暑かったが、夜になると少し過ごしやすい。
ノエビアスタジアムはチケット完売。
神戸市営地下鉄海岸線の御崎公園駅から歩いて向かった。
道は広くスムースに移動できた。
コンビニもいくつかあるが、混雑している。
飲み物などは三ノ宮で調達してきた方がいい。
スタジアムは球技専用で見やすい。
しかし、ピッチは剥がれ気味で荒れている。
昨年は芝の不良で、川崎戦(2015 J1 #24)の次のホームをユニバー記念競技場で開催した。
先発は横浜Fマリノス戦(J1 #30)から3名変更。
出場停止だったネットと大久保が戻って、GKには高木。
狩野と三好がベンチに戻り、左頬骨骨折・脳震盪の新井はベンチ外となった。
新たにベンチには安藤が入り、奈良、大塚が外れた。
昨年、大久保は拍手で迎えられていたが、今年はブーイングが響いた。
神戸はJ1リーグの年間8位。
第1ステージは12位だったが、第2ステージは4位に付けている。
■1st half
川崎は小林が1トップ、大久保と中村がシャドーに入る。
田坂が右に入る3バックは変わらない。
キックオフ直後、小林がGKキム・スンギュ(18)と1対1となるが、GKに当ててしまう。
中央からスルスルとPA内まで入ったが、仕留めることができなかった。
お互いにコンパクトな陣形を保つ。
ネットがボールを持つと、神戸は大島へのパスコースを消す。
ボランチ同士の距離が遠く、パス交換が少なかった。
車屋とエウシーニョもサイドにスペースがなく、攻撃ができない。
神戸はカウンター主体の攻撃。
高い位置でパスカットして、チャンスを多く作り出す。
4分にFW渡邉千真(19)がポストに当て、20分すぎからは決定機が続く。
26分には高木のクリアミスから渡邉がゴール。
エドゥアルドがファーサイドへのコースを切っていたが、ニアに決められた。
高木はシュートに対する位置取りが悪く、止められなかった。
■2nd half
後半、田坂を右ウィングに上げて4バックに移行。
ボランチでボールを持てるが、全体的にが前掛かりになる。
サイドバックもボランチもポジションが高く、戻りが遅くなる。
神戸のカウンターに対して人が足りず、簡単にシュートを浴びる。
ボールのないところで動きが少なく、セカンドボールも回収できなくなる。
神戸は攻守に献身的な動きを続ける。
パスコースを作るために走って、フリーの選手にボールが届く。
守備ではゴール前とサイドを固めて、川崎の攻撃を待ち構えた。
59分、FWレアンドロ(11)が左サイドのゴールライン際からゴール。
角度がなくシュートコースは狭かったが、豪快に高木を抜いた。
2点差となって、三好、森本を相次いで投入。
しかし、前線に人数が多くなりすぎ、崩すことができない。
ネットの交代で中村をボランチに下げたため、守備は機能しなくなった。
76分、レアンドロがカウンター。
中盤で自ら攻撃を組み立ててから、渡邉とのワンツーで抜け出してゴール。
3枚目のカードは谷口に代えて板倉。
3点ビハインドでCBを交代。
大宮戦での森谷の交代のように、谷口に対する懲罰に思えたが、不要な采配。
板倉は高い位置取りでパスを供給し続けた。
エドゥアルドの1バックのような状態で攻撃を仕掛けたが、スコアは動かなかった。
■summary
神戸のカウンターで失点を重ねた。
内容がそのまま結果につながった妥当な敗戦。
昨シーズン、0-2だったアウェイゲームと同じように負けた。
ネットと大島の距離が遠く、最終ラインからのパスコースが少ない。
ボールを受けるためにバランスを崩してしまう。
神戸の守備ラインを押し下げることができないまま、縦パスを無理に入れてカットされる。
守備の人数に余裕がないまま、カウンターに対処する形が繰り返された。
1トップに小林が入ったため、これまで小林が担った中盤のプレスが弱くなる。
中村と大久保は動きが少なく、守備でほとんど機能しない。
2人はアンタッチャブルな存在だが、チームのために交代させる決断が必要。
神戸はボランチのMFニウトン(10)とMF藤田直之(14)が自由に前を向いた。
大島とネットが前に釣り出され、CBの前のバイタルが空いてしまう。
ボランチが剥がされた状態で、渡邉とレアンドロを防ぐのは難しかった。
7月までは守備意識が高かったが、変わってしまった。
ボールを失っても、プレスバックを仕掛けない。
相手チームのカウンターを遅らせることができず、スピードに乗ったままゴール前まで迫られる。
背走しながらの守備を、斜めのスルーパスで崩される。
昨シーズンまでよく見た光景が、今年も戻ってきた。
年間順位でも浦和に抜かれ2位に後退。
浦和はこのところ好調。
残り3試合で勝ち点を落としてくれるとは限らない。
1stステージ福岡戦(J1 #16)のドローで、鹿島に抜かれたような痛い敗戦となった。
残り3試合で年間3位の鹿島とは勝ち点7差。
直接対決(J1 #33)は残しているが、2位以上はほぼ確実。
しかし、年間1位を狙うには厳しいチーム状況。
守備の約束事を再構築しなければ、勝機は見いだせない。
■goal
27渡邉千真(19) 59,76レアンドロ(11)
■judge
高木駿(29) 4.5 クリアとポジションのミスで1点目を招いた。2点目も防ぎたかった。
田坂祐介(6) 5.5 高い位置取りを続けるが、前にパスを出せない。後半からMFに移動。
エドゥアルド(23) 5.5 力強く守るが、相次ぐ失点を止められず。最後は1バックで奮闘。
谷口彰悟(5) 5.0 ロングパスを供給。カウンターで背走するとマークを失いがちとなった。
大島僚太(10) 5.5 タイトなマークに苦しむ。パスを出せないとドリブルで突破を狙う。
ネット(21) 5.0 アンカーでボールを差配する。無難なパスが多く、攻撃は停滞した。
エウシーニョ(18) 5.0 自由に動き回るが、チャンスは少なかった。35分、シュート。
車屋紳太郎(20) 5.0 バックパスが多くなった。攻め上がる機会は点差が開いてから。
中村憲剛(14) 4.5 守備で走らず中盤を空けた。ミスパスもあって、チャンスを作れず。
大久保嘉人(13) 4.5 前半4本のシュート。MFでは守備が厳しくなる。攻撃でも走らず。
小林悠(11) 5.5 開始直後の決定機を外す。トラップでDFをかわしチャンスを作れていた。
■sub
59(6)三好康児(26) 5.5 投入直後はシュートチャンスが続く。森本投入後は徐々に消える。
74(21)森本貴幸(9) 5.0 85分、90分にシュート。ロスタイム、悪質なレイトタックル。
79(5)板倉滉(28) 5.5 右CBに入る。リスクを取って積極的に前に出た。パスの起点となる。
■bench
安藤駿介(24) 小宮山尊信(8) 森谷賢太郎(19) 狩野健太(25)
■coach
風間八宏 4.5 ネットと谷口の交代は人選に疑問。中村か大久保を外すべきだった。
■referee
今村義朗 5.0 結果には影響がなかったが、川崎寄りのジャッジだった。
神戸はJ1リーグの年間8位。
第1ステージは12位だったが、第2ステージは4位に付けている。
■1st half
川崎は小林が1トップ、大久保と中村がシャドーに入る。
田坂が右に入る3バックは変わらない。
キックオフ直後、小林がGKキム・スンギュ(18)と1対1となるが、GKに当ててしまう。
中央からスルスルとPA内まで入ったが、仕留めることができなかった。
お互いにコンパクトな陣形を保つ。
ネットがボールを持つと、神戸は大島へのパスコースを消す。
ボランチ同士の距離が遠く、パス交換が少なかった。
車屋とエウシーニョもサイドにスペースがなく、攻撃ができない。
神戸はカウンター主体の攻撃。
高い位置でパスカットして、チャンスを多く作り出す。
4分にFW渡邉千真(19)がポストに当て、20分すぎからは決定機が続く。
26分には高木のクリアミスから渡邉がゴール。
エドゥアルドがファーサイドへのコースを切っていたが、ニアに決められた。
高木はシュートに対する位置取りが悪く、止められなかった。
■2nd half
後半、田坂を右ウィングに上げて4バックに移行。
ボランチでボールを持てるが、全体的にが前掛かりになる。
サイドバックもボランチもポジションが高く、戻りが遅くなる。
神戸のカウンターに対して人が足りず、簡単にシュートを浴びる。
ボールのないところで動きが少なく、セカンドボールも回収できなくなる。
神戸は攻守に献身的な動きを続ける。
パスコースを作るために走って、フリーの選手にボールが届く。
守備ではゴール前とサイドを固めて、川崎の攻撃を待ち構えた。
59分、FWレアンドロ(11)が左サイドのゴールライン際からゴール。
角度がなくシュートコースは狭かったが、豪快に高木を抜いた。
2点差となって、三好、森本を相次いで投入。
しかし、前線に人数が多くなりすぎ、崩すことができない。
ネットの交代で中村をボランチに下げたため、守備は機能しなくなった。
76分、レアンドロがカウンター。
中盤で自ら攻撃を組み立ててから、渡邉とのワンツーで抜け出してゴール。
3枚目のカードは谷口に代えて板倉。
3点ビハインドでCBを交代。
大宮戦での森谷の交代のように、谷口に対する懲罰に思えたが、不要な采配。
板倉は高い位置取りでパスを供給し続けた。
エドゥアルドの1バックのような状態で攻撃を仕掛けたが、スコアは動かなかった。
■summary
神戸のカウンターで失点を重ねた。
内容がそのまま結果につながった妥当な敗戦。
昨シーズン、0-2だったアウェイゲームと同じように負けた。
ネットと大島の距離が遠く、最終ラインからのパスコースが少ない。
ボールを受けるためにバランスを崩してしまう。
神戸の守備ラインを押し下げることができないまま、縦パスを無理に入れてカットされる。
守備の人数に余裕がないまま、カウンターに対処する形が繰り返された。
1トップに小林が入ったため、これまで小林が担った中盤のプレスが弱くなる。
中村と大久保は動きが少なく、守備でほとんど機能しない。
2人はアンタッチャブルな存在だが、チームのために交代させる決断が必要。
神戸はボランチのMFニウトン(10)とMF藤田直之(14)が自由に前を向いた。
大島とネットが前に釣り出され、CBの前のバイタルが空いてしまう。
ボランチが剥がされた状態で、渡邉とレアンドロを防ぐのは難しかった。
7月までは守備意識が高かったが、変わってしまった。
ボールを失っても、プレスバックを仕掛けない。
相手チームのカウンターを遅らせることができず、スピードに乗ったままゴール前まで迫られる。
背走しながらの守備を、斜めのスルーパスで崩される。
昨シーズンまでよく見た光景が、今年も戻ってきた。
年間順位でも浦和に抜かれ2位に後退。
浦和はこのところ好調。
残り3試合で勝ち点を落としてくれるとは限らない。
1stステージ福岡戦(J1 #16)のドローで、鹿島に抜かれたような痛い敗戦となった。
残り3試合で年間3位の鹿島とは勝ち点7差。
直接対決(J1 #33)は残しているが、2位以上はほぼ確実。
しかし、年間1位を狙うには厳しいチーム状況。
守備の約束事を再構築しなければ、勝機は見いだせない。
■goal
27渡邉千真(19) 59,76レアンドロ(11)
■judge
高木駿(29) 4.5 クリアとポジションのミスで1点目を招いた。2点目も防ぎたかった。
田坂祐介(6) 5.5 高い位置取りを続けるが、前にパスを出せない。後半からMFに移動。
エドゥアルド(23) 5.5 力強く守るが、相次ぐ失点を止められず。最後は1バックで奮闘。
谷口彰悟(5) 5.0 ロングパスを供給。カウンターで背走するとマークを失いがちとなった。
大島僚太(10) 5.5 タイトなマークに苦しむ。パスを出せないとドリブルで突破を狙う。
ネット(21) 5.0 アンカーでボールを差配する。無難なパスが多く、攻撃は停滞した。
エウシーニョ(18) 5.0 自由に動き回るが、チャンスは少なかった。35分、シュート。
車屋紳太郎(20) 5.0 バックパスが多くなった。攻め上がる機会は点差が開いてから。
中村憲剛(14) 4.5 守備で走らず中盤を空けた。ミスパスもあって、チャンスを作れず。
大久保嘉人(13) 4.5 前半4本のシュート。MFでは守備が厳しくなる。攻撃でも走らず。
小林悠(11) 5.5 開始直後の決定機を外す。トラップでDFをかわしチャンスを作れていた。
■sub
59(6)三好康児(26) 5.5 投入直後はシュートチャンスが続く。森本投入後は徐々に消える。
74(21)森本貴幸(9) 5.0 85分、90分にシュート。ロスタイム、悪質なレイトタックル。
79(5)板倉滉(28) 5.5 右CBに入る。リスクを取って積極的に前に出た。パスの起点となる。
■bench
安藤駿介(24) 小宮山尊信(8) 森谷賢太郎(19) 狩野健太(25)
■coach
風間八宏 4.5 ネットと谷口の交代は人選に疑問。中村か大久保を外すべきだった。
■referee
今村義朗 5.0 結果には影響がなかったが、川崎寄りのジャッジだった。