2017/09/10

170909川崎3-0横浜FM(J1 #25)

川崎3-0横浜FM(等々力, 19:00KO, 24,715人)

ルヴァンカップの準々決勝では、FC東京と対戦。
第1戦(YLC QF #1)はサブ組主体、第2戦(YLC QF #2)は主力に戻して、2試合とも勝利。
2戦合計で7-1として、準決勝に勝ちあがった。

J1リーグは代表ウィークのため、2週間ぶりの開催。
前節の甲府戦(J1 #24)は、コンディションが悪く、ドローに終わっている。

ミッドウィークの試合がなく、中5日。
先発はいつものセットで、甲府戦と同じ。
ルヴァンの第2戦からは、エドゥアルドと板倉が外れ、谷口とネットが戻る。

ベンチは、甲府戦からハイネルと板倉が外れ、エドゥアルドと狩野が入る。
板倉はU21枠でルヴァン2試合に先発したが、第2戦で負傷してベンチ外。













横浜Fマリノスは、J1リーグで24試合14勝5分5敗の2位。
J1リーグでは5月7日の鳥栖戦(J1 #10)以来、4ヶ月負けがない。
さらに、ここ最近の5試合では、失点していない。
6月4日のアウェイ(J1 #14)での対戦は、2-0で負けている。

■1st half
川崎は後方でゆっくりボールを回し、機を見てスピードを上げる。
マリノスは、プレスを仕掛けたもののボールを奪えない。
パスコースを切っても、すり抜けられる。
特に大島が素晴らしく、ターンやドリブルで簡単にプレスをはがした。

14分、左サイドの3対3から阿部が抜け出してクロス。
ミロシュ・デゲネク(34)がクリアして戻ってきたボールを、大島がダイレクトでゴール。
GK飯倉大樹(21)は準備できていなかったが、一瞬でのシュートだったため、仕方がない。

22分、扇原貴宏(6)のミスパスから、阿部がシュート。
ダイレクトでコースを狙ったシュートだったが、GK飯倉が素晴らしいセーブを見せた。

マリノスは両サイドのマルティノス(20)、齋藤学(10)で仕掛ける。
ただ、SBのサポートが遅く、個人技に頼らざるをえず、チャンスは作れない。
38分にはマルティノスのクロスをウーゴ・ヴィエイラ(7)がシュート。
至近距離のシュートだったが、ソンリョンの正面で、防がれた。

■2nd half













マリノスは同点を狙うが、縦のロングボールはあまり使ってこない。
ビルドアップして中盤で組み立てるが、川崎のプレスを受けてロストが相次ぐ。

57分、強いチャージで阿部からボールを奪った松原健(27)が、コントロールミス。
松原はなぜかスライディングしてしまい、ボールを離してネットに奪われる。
ネットのラストパスを受けた小林がシュート。
中澤佑二(22)とデゲネクのCB2人が残っていたが、ドリブルで躱される。
真ん中に蹴られたシュートをGK飯倉が見誤り、反対側に飛んでしまってゴールを許す。

続いて71分。扇原のトラップが浮いたところを中村がスチール。
デゲネクを引き寄せてから家長にラストパスを入れると、GKとの1対1となる。
ステップを合わせて右足で飯倉のニアを打ち抜き、3点差。

ここからマリノスは人数を掛けて攻勢に出る。
川崎をハーフコートに押し込んだが、ゴール前には入り込めない。
最後はエドゥアルドを投入し、3バックの試運転をしながら試合を終えた。

■summary
大島のゴラッソで先制したあと、22分に阿部が決めていれば終わった試合。
GK飯倉がスーパーセーブを見せ、89分には再び阿部の決定機を阻止する。
飯倉のいいプレーは多かったが、57分に小林のシュートコースを見誤った。
これで2点差となったため、マリノスが勝ち点を獲得することは難しくなった。

さらに、ロスタイム。
飯倉はCKとなった判定への抗議で時間を費やしてしまう。
すでに3点差で勝敗は決していたが、試合は続いていて、残念な態度だった。

マリノスは、縦にロングボールを入れずに、中盤でつないできた。
生命線であるサイドアタッカーを活用しない戦略を採った。
しかし、パスの精度が低く、川崎にボールを奪われてショートカウンターを浴びた。














川崎は少し守備的な展開となった。
マリノスのサイド攻撃を封じるために、両SBが攻撃を自重。
その代わりにボランチが前に出て攻撃を引っ張った。
先制してからは、前に出てくるマリノスの力をうまく利用して攻撃につなげた。

3点差となるまで交代がなく、先発した選手を長く使った。
今後、ミッドウィークが続くだけに、早目に交代策を講じておきたかったところ。

次は中3日でACLアウェイの浦和戦(ACL QF #2)。
第1戦(ACL QF #1)は3-1で勝ったが、アウェイゴールを許している。
落とせない試合ではあるが、引き続く連戦を睨み、1~2人は先発を代えて休ませたい。

■goal
14大島僚太(10) 57小林悠(11) 75家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 38分、ヴィエイラのシュートを確実にキャッチ。仕事は少なかった。
エウシーニョ(18) 6.5 守備を重視してマルティノスを抑え込む。ときおりクロスを供給。
奈良竜樹(3) 6.5 ラインを積極的に上げる。後半は押し込まれ、77分、PA近くでFKを与えた。
谷口彰悟(5) 6.5 タイトな勝負を仕掛けられる場面が多かったが、先にボールに触っていた。
車屋紳太郎(7) 6.5 齋藤対策で攻撃参加は少なめ。37分のシュートはDFに当てた。
大島僚太(10) 8.0 先制点を決め、守備ではボールを奪う。レイトタックルを受けて交代。
ネット(21) 7.0 前に出る大島の背後を固めた。球際の強さも良い結果に繋がる。1アシスト。
家長昭博(41) 6.5 押し込まれる時間帯にキープ力で貢献。右足でニアを抜く見事なゴール。
中村憲剛(14) 6.5 3本のミドルでマリノス守備陣を引き出す。家長をアシスト。
阿部浩之(8) 6.5 22分、89分の決定機を決められず。試合展開を読んで的確にプレー。
小林悠(11) 6.0 ゴールは素晴らしかったが、これ以外はチャンスに絡めなかった。

■sub
78(10)森谷賢太郎(19) 5.5 ボランチ。押し込まれたが、スペースを埋めた。
84(14)エドゥアルド(23) 5.5 3バックの中央に入る。ボールホルダーに立ち向かう。
89(11)長谷川竜也(16) 5.5 短い時間で左サイドから2本、ドリブルで仕掛ける。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 狩野健太(25) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.0 マリノスの攻撃を封じた上で、ゴールを量産した。交代は遅かった。

■referee
佐藤隆治 4.5 判定が不安定。プレーが少し続いた後に笛を吹き、混乱させた。

■おまけ
腕組3人衆(車屋、奈良、狩野)。