2025/04/24

250420川崎0-0東京V(J1 #11)

川崎0-0東京V(U等々力, 15:00KO, 21,870人)

観るべき内容が少なかった神戸戦(J1 #12)から中3日。
 7連戦の最後となるゲームは、等々力での東京ヴェルディ戦。
先発は、動けなかった神戸戦から2人変更に留める。
 新たに家長昭博と山田新が先発する。
 伊藤達哉とエリソンは、ベンチに回った。

ベンチには新たに神田が入り、瀬川が外れた。
東京ヴェルディは、J1リーグ2勝4分4敗の16位。
 水曜日にYLC秋田戦があったので、日程は川崎と同じ中3日。

2024年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
 240420川崎0-0東京V(J1 #9)
 241130東京V4-5川崎(J1 #37)

■1st half
ヴェルディは、木村勇大(10)と新井悠太(40)がパスコースを切って追い詰める。
 GK山口の横並びまで川崎2CBを押し込んで、ロングボールを蹴らせた。
 1トップの山田新は、ヴェルディ3CBとボランチに囲まれて受けられない。

とはいえ、ヴェルディは神戸ほど厳しくなかった。
 川崎のボールロストは少なく、パス交換でプレスを抜けることもできた。
 カウンターを受けても、ヴェルディ側にもミスがあって助けられた。

ヴェルディは1トップの木村勇大にボールを集める。
 ただ、木村は、高井と丸山の2人に挟まれて収められない。
 川崎をPA内に押し込んでからのアイディアが足りず、シュートは少ない。
 30分、福田湧矢(14)がロングシュート。

風下の川崎も、チャンスはあまりなかった。
 3分、マルシーニョの右クロスに山田新が飛び込む。
前半の終盤になって、ボールを握れるようになる。
 山本が風に戻されることを計算して、マルシーニョへパントキックを入れる。
 43分、山本の縦パスをPA内で佐々木旭が落とし、脇坂がシュート。

■2nd half
後半がスタートすると、お互いにセットプレーでチャンスを迎える。
 47分、山見大登(11)の右CKを、ファーの谷口栄斗(3)がシュート。
 50分、脇坂の右FKを、家長が頭で合わせた。

風上となった川崎が、ボールを握って優位に進めていく。
 ヴェルディは中盤やサイドのスペースを埋め切れず、前進を許した。
55分、59分、66分と、河原が縦にスルーパスを入れる。
 意外性あるプレーだったが、ヴェルディの3バックはしっかり対応する。

ヴェルディは、木村がポストプレーで奮闘を続ける。
 68分から入った負傷明けの森田晃樹(7)が、縦にパスをつなぐ。
 しかし、川崎の守備を崩すことはできず、シュートに至らない。

ロスタイム、川崎のシュートが増える。
 90+3分にエリソン、続いて伊藤がシュート。
 90+5分、大関のループパスを丸山がヘッドしたが、GKマテウス(1)がキャッチした。

■summary
ヴェルディは、勢い良くプレスを仕掛けるが、後半は少し緩み始める。
 それでも3バックがゴール前を固めて、川崎に決定機を許さない。
 サイドからのクロスもきっちり跳ね返し、無失点で終えた。

ゴールの可能性は、あまり高くなかった。
 ボールを保持できていた前半も、動き出しが少なく、崩し切れない。
 1トップの木村にボールを当てても、単独ではチャンスを作りにくい。
 ヴェルディにとって、スコアレスドローは悪くない結果と思われる。
川崎は、神戸戦ほど悪い内容ではなかった。
 風の影響もあったが、後半、優勢の時間帯を長く作った。
 ただ、チャンスはあっても、決定機を作る回数は少なかった。
 連戦の疲労は色濃く、動きの鈍さは明らかだった。

長谷部監督は、シーズン当初、大胆にフレッシュなメンバーを起用した。
 しかし、7連戦の後半になって、メンバーの固定化を進めている。
 橘田やジェジエウなど負傷者がいる事情があるにしても、残念なところ。

次戦は、ACLE準々決勝アル・サッド戦(ACLE QF)。
 中6日と日程は空くが、サウジアラビア開催で遠距離を移動する。
 少しでも疲労を癒して、悪くない内容を見せてほしい。

■goal


■judge
山口瑠伊(98) 6.0 47分、谷口のシュートをキャッチ。クロスボールやCKをしっかり処理した。
佐々木旭(5) 6.0 31分、突破した翁長聖(22)を止める。43分、PA内でポスト。パスミスは多め。
高井幸大(2) 6.5 ビルドアップで縦パスを狙う。25分、足を痛め倒れ込むが、大事なくフル出場。
丸山祐市(35) 7.0 ポストプレーを担う木村勇大と競り合う。カバーも適切。90+5分、ヘッド。
三浦颯太(13) 6.0 早いタイミングで左クロスを入れたが、長くなった。73分、1人抜いて突破。
河原創(19) 6.5 バイタルから縦のスルーパスを狙った。86分、森田のトラップを狙って奪取。
山本悠樹(6) 6.0 前半、マルシーニョへパントを上げる。29分、40分に右ポケットに走り込む。
家長昭博(41) 5.0 50分、脇坂の右FKをヘッド。同点の交代時、歩いてピッチを去り時間を空費。
脇坂泰斗(14) 6.0 43分、佐々木旭の落としをシュート。滑らかなドリブルで推進力を発揮した。
マルシーニョ(23) 6.0 73分、シュート。79分、エリソンへスルーパス。縦ポンに走り込んだ。
山田新(20) 5.5 3分、決定的シュート。66分、河原の縦パスからシュート。ポストプレーは孤立。

■sub
68(20)エリソン(9) 6.0 79分、ドリブルでPA内まで突進する。90+3分、90+4分にシュート。
80(14)大関友翔(16) 6.0 90+3分、エリソンへ縦パス。90+5分、ゴール前の丸山へループパス。
80(41)伊藤達哉(17) 5.5 右ウィング。82分、自陣でFK獲得。90+3分、PA内で動いてシュート。
89(23)神田奏真(38) 5.5 2トップに入る。90+1分、佐々木旭のパスのトラップが乱れてロスト。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) アイダル(44) 山内日向汰(26) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 4.5 神戸戦に続いて疲弊した選手を多く起用。見応えは少なかった。

■referee
池内明彦 6.5 感情に流されず、冷静さを保ったジャッジ。イエローも出さなかった。

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AT+1+5