2025/04/08

250406町田2-2川崎(J1 #9)

町田2-2川崎(町田GIONスタジアム, 14:00KO, 11,974人)

FC東京戦(J1 #7)湘南戦(J1 #8)と連勝して中3日。
 7連戦の3試合目は、FC東京戦に続く近距離アウェイの町田戦。

野津田に行くまでは雨が降っていたが、キックオフ後は晴れた。
 昨年は雨の中、帰りの鶴川駅行きのシャトルバスを傘を差しつつ待った。
 やはりバス待ちのストレスは、晴れていれば明らかに軽減される。


先発は、湘南戦から3人変更する。
 新たにジェジエウ、家長昭博、エリソンが先発する。
 高井はベンチ外、伊藤達哉、山田新はベンチに回る。

ベンチには車屋紳太郎、山内日向汰が入り、大関が外れた。
 車屋は、3月12日に負傷した左長内転筋肉離れからの復帰となる。


町田ゼルビアは、J1リーグ5勝1分2敗と好調。
 首位鹿島と同勝ち点で、暫定2位となっている。
 川崎と同じく中3日の日程。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ボランチで先発。

2024年の対戦は、1勝1敗だった。
 240407川崎0-1町田(J1 #7)
 241005町田1-4川崎(J1 #33)

■1st half
町田は3バック2ボランチで、左右のウィングバックを高く上げる。
 CB昌子源(3)からFWオ・セフン(90)へのロングボールも多用する。

11分、橘田が仙頭啓矢(8)との接触で、右足首を負傷。
 周囲がすぐにベンチに交代を求め、山本が投入された。

16分、投入直後の山本も絡み、マルシーニョが左ポケットに走る三浦に流す。
 三浦のクロスをGK谷晃生(1)が弾くが、エリソンが蹴り込んで先制した。

27分、河原のロングボールで、エリソンがCBの間を抜け出す。
 CB2人に挟まれながらGK1対1となるが、GK谷がシュートセーブ。
 さらに脇坂が詰めてループを狙うが、これもGK谷がキャッチした。

直後の28分、町田が決定機を作る。
 相馬勇紀(7)がワンツーで佐々木旭を置き去りにして、左ポケットからラストパス。
 ゴール前でフリーのオ・セフン(90)が合わせるが、わずかに外した。

32分、ロングボールを背走して追ったジェジエウが負傷。
 RCBに緊急投入された車屋にとって、最初のプレーは町田のロングスロー。
 車屋は飛び出したもののロングスローに触れず、岡村大八(50)が同点ゴール。
 岡村をマークしていた佐々木旭と重なって、佐々木旭の動きを止める結果となった。

失点直後の川崎はバランスを崩した。
 明らかに動揺していたが、5分程度で落ち着きを取り戻す。
 山本が組み立てに入ってプレスを逃れ、家長に預けて時間を作った。

■2nd half
後半、車屋と位置を入れ替えて、丸山がRCBに入る。
 町田も相馬が左から右に移って、攻めるサイドを変えてきた。
 お互いに配置を変える中、先にゴールを奪ったのは町田。

53分、相馬の右クロスを、西村拓真(20)がヘッドで薄く当ててゴール。
 三浦は、林幸多郎(26)と相馬との1対2となり、LCB車屋が引き出される。
 ゴール前では丸山が1対2となり西村はフリーで、ピンポイントのクロスでリードを奪った。

ビハインドとなったが、川崎は慌てずじっくり攻める。
 家長が右サイドでプレスを引き受けて、全体を押し上げる。
 町田が3バックで固めるゴール前に果敢に仕掛けていった。
 70分には残り1回の交代機会で、前線の3選手を入れ替える。

73分、バイタルから河原創がPAの山田新に縦パスを入れる。
 山田新のフリックを下田北斗が触って、転がったボールを河原創が拾う。
 そのままPA左に流れながら、矢のような同点ゴールを左足で突き刺した。

その後も川崎が攻めていき、チャンスを作る。
 町田も最後でシュートブロックを続け、ドローに終わった。

■summary
町田は2ゴールを奪ったが、2失点してドロー。
GK谷晃生は、16分の三浦のクロスをキャッチできず、先制ゴールを許す。
 21分にも脇坂のFKにパンチングを選択したが、キャッチしてほしいところ。
 ただ、27分のエリソンと脇坂の連続シュートを止めて、勝ち点獲得に貢献した。

下田北斗は、ボランチでフル出場。
 ロングボールが頭上を越えることも多かったが、スルーパスは光った。
 70分にミドル、77分と90+5分にクロスを入れるなど、攻撃を牽引した。


川崎は今シーズン12試合目の公式戦で、初の複数失点を喫した。
 15分に橘田、33分にジェジエウが負傷交代した影響は大きかった。
 特に34分の失点は、車屋がロングスローを触れなかったことによる。
 負傷からの復帰戦かつ投入直後の車屋にとって、難しいタイミングだった。

フル出場が続く両SBは、さすがに動きは控え目だった。
 町田のウィングバックの仕掛けに対応する必要もあり、最終ラインを離れにくかった。
 それでも前線は機能していて、チャンスも多く、悪くなかった。

脇坂泰斗も高稼働が続く中、奮闘を続ける。
 ロスタイムの接触で、右目付近を負傷したことは気になるところ。

次は、中2日で横浜FM戦(J1 #5)。
 両チームのACLEラウンド16のために、3月8日から延期されたもの。
 7連戦の4試合目で、さらに中2日の連戦が続くので、フレッシュな選手が必要。
 負傷者も出ていて状況は難しいが、可能なら先発11人全員を入れ替えてほしい。

■goal
34岡村大八(50) 53西村拓真(20)
16エリソン(9) 73河原創(19) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 2失点ともに止めるのは困難だった。クロスやCKへの対応は素晴らしかった。
佐々木旭(5) 6.0 守備を重視しながら、終盤に攻撃参加が増える。82分、カットインからミドル。
ジェジエウ(4) 6.0 豪快なクリアを見せる。32分、背走ダッシュで左太もも裏を負傷して交代。
丸山祐市(35) 6.0 最終ラインの混乱を立て直す。40分、CKでフリーとなるがシュートできず。
三浦颯太(13) 6.0 16分、左クロスで先制ゴールを呼ぶ。いつもより攻め上がりは控え目だった。
河原創(19) 7.5 同点ゴール。27分、エリソンへロングパス。広範囲をカバーし、相馬を封じる。
橘田健人(8) 5.5 11分、仙頭と接触して右足首を負傷。ピッチサイドで状態を再確認したが交代。
家長昭博(41) 6.0 複数に囲まれても余裕でキープする。守備の規律を守り、スペースを埋める。
脇坂泰斗(14) 6.0 27分、ループ。中央でトラップし、サイドに展開。クロスはDFに弾かれる。
マルシーニョ(23) 6.5 65分、左から1人抜いてシュート。スプリントで戻る守備でも貢献する。
エリソン(9) 6.5 先制ゴール。27分にも決定機。3バックを苦にせず、ロングボールを受ける。

■sub
15(8)山本悠樹(6) 6.0 緊急出場。すぐに溶け込んだ。51分、右クロスが直接ゴールを襲った。
33(4)車屋紳太郎(7) 5.0 2人目の緊急出場。投入直後に失点に関与。後半途中からは安定した。
70(9)山田新(20) 5.5 74分、79分にシュート。82分、脇坂の右CKを車屋が落としてシュート。
70(41)伊藤達哉(17) 6.0 87分、プレスで下田北斗からカット。90+3分、こぼれ球をシュート。
70(23)宮城天(24) 6.0 79分、山本のクロスをヘッド。マルシーニョとは異なる強味を発揮した。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) 山内日向汰(26) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 6.5 2度の負傷交代というアクシデントがありながら、的確に対応する。

■referee
木村博之 6.0 ファウルが多く荒れがちなゲームを、なんとか落ち着かせた。

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AT+5+6