2024/04/10

240407川崎0-1町田(J1 #7)

川崎0-1町田(U等々力, 15:00KO, 22,008人)

雨中の横浜Fマリノス戦(J1 #6)をドローで終えて中3日。
 晴天の日曜日、桜が咲いた等々力に町田ゼルビアを迎える。


先発は、マリノス戦から4人を変更する。
 新たに佐々木旭、ゼ・ヒカルド、山本、山内が先発する。
 外れた瀬古樹と遠野はベンチスタート、橘田とマリノス戦で負傷した三浦はベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉が入る。
 出場停止のマルシーニョはベンチ外となっている。


町田ゼルビアは、2023年のJ2リーグ優勝で、J1リーグに初昇格。
 ここまで4勝1分1敗と好調で、首位に立っている。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ベンチスタート。

これまで天皇杯でも対戦がなく、川崎とは初対戦となる。

■1st half
町田は縦にロングボールを入れてくる。
 藤本一輝(22)、オ・セフン(90)、藤尾翔太(9)の3トップを走らせる。
 ロングスローもゴール前に入れて、徹底してゴールを目指した。

9分、高井から山本への縦パスが奪われる。
 藤尾がGK1対1の決定機を迎えたが、GKソンリョンが止める。
15分から、町田は3本のCKでゴールに近づく。

先制したのは32分。
 ロングボールを受けた藤本の左クロスを藤尾が蹴り込んだ。
 左太ももを痛めていたジェジエウが走れず、クロスを防げなかった。
 ジェジエウは、直後に大南と交代することとなった。

川崎はプレスを剥がせなかった。
 CB高井がボールを持たされるがコースは消され、次のパスを狙われた。
 GKソンリョンがパントキックしても精度は低く、エリソンに届かない。
 2ボランチのゼ・ヒカルドと山本には鋭い動きが欠け、プレスの餌食となった。

失点後、川崎がボールを持ったが、終了間際には再び町田が攻める。
 44分、ゼ・ヒカルドがPA近くでロストして、藤本がシュート。
 45+3分、ゴール前の平河悠(7)の決定機は、佐々木旭が止める。

■2nd half
瀬古樹と遠野を投入した後半は、川崎がペースを握る。
 瀬古樹が2CBの間に落ちて、山本と縦関係となって組み立てる。
 両SB瀬川と佐々木旭が、高い位置で待ち受けるようになる。
 町田の3トップがプレスに出ても、パスコースを切れなくなった。

59分に右ポケットから、62分に左ポケットから、脇坂がクロス。
68分には瀬古樹の右クロスを脇坂がヘッド。

71分、瀬川のスルーパスで小林悠が抜け出す。
 GK谷晃生がPA外で小林を倒して、DOGSOで退場となった。

10人となった町田は、守備を固める。
川崎は多くのシュートを放ったが、決められなかった。

■summary
町田は、J1リーグ初昇格で、現在、首位に立っている。
 ロングスローをゴール前に入れ、セットプレーも放り込む。
 球際で勝つことができれば、カウンターを仕掛ける。
 分かりやすいシンプルなサッカーで、結果を出している。

GK谷晃生は、DOGSOでレッドカードとなった。
 結果的には、この決定機阻止が勝利を引き寄せたこととなった。


川崎は前半、町田のカウンターに苦しめられたが、後半は挽回した。
 状況に応じてポジションを変えることができる瀬古樹の力が大きかった。

鬼木達監督にしては、先発を大きく動かした。
 橘田が欠場した影響もあったが、ゼ・ヒカルドや山内の起用は新鮮だった。
 結果的に前半に失点して負けることとなったが、閉塞感は少ない。

3連戦となり、負荷が重くなった家長の調子は上がらなかった。
 夏場に向けて、出場時間をコントロールしていく必要がある。
 そのためにも、今後も多くの選手を起用していきたい。

ゼ・ヒカルドは、J1リーグ初出場となったが、良くなかった。
 プレスを予測できず、球離れが遅くなって町田につつかれた。
 スピード感を修正すれば、もっと通用すると思われる。
 間を空けず、近いうちに瀬古樹と組ませてプレーを観たい。

次は中5日でアウェイC大阪戦(J1 #8)。
 高井がU-23代表に派遣され、負傷交代したジェジエウの出場も見通せない。
 CBが足りない状況だが、大南や田邉、佐々木旭を中心として戦いたい。

■goal
32藤尾翔太(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 9分、藤尾との1対1を止める。キック精度は高くなかった。後半は仕事なし。
瀬川祐輔(30) 5.5 32分、サイドを藤本に突破されて失点。71分、小林悠に完璧なスルーパス。
ジェジエウ(4) 5.0 14分、右クロスをクリア。左太ももを痛めていて、失点時に戻れなかった。
高井幸大(2) 6.0 ビルドアップするも、28分、43分に縦パスをロスト。90+3分、CKをヘッド。
佐々木旭(5) 6.0 45+3分、平河の決定機を止める。後半には再三の左クロス。85分、ボレー。
ヒカルド(6) 4.5 判断が遅く、町田のプレスに狙われた。44分、PA近くで致命的なロスト。
山本悠樹(77) 5.0 左ボランチ。トラップを狙われてのロストが多いが、精細なパスは良かった。
脇坂泰斗(14) 5.5 59分、62分にサイドからクロス。68分、ヘッド。89分、PA内でドリブル。
家長昭博(41) 5.0 前半、左サイドに出向いたが崩せず。38分、41分の左クロスで珍しいミス。
エリソン(9) 5.5 42分、45分、76分にシュート。56分、イエロー。76分のFKは壁に当たった。
山内日向汰(26) 5.5 8分、21分にサイドで仕掛ける。34分、左からカットインしてシュート。

■sub
35(4)大南拓磨(3) 6.0 ハイボールをクリアする。81分、平河にタックル。90+4分、シュート。
HT(6)瀬古樹(16) 6.5 下がってさばいてチームを活性化。77分、90+4分、90+8分にシュート。
HT(26)遠野大弥(17) 6.0 62分、佐々木とのパス交換から左クロス。90+6分、ロングシュート。
66(41)小林悠(11) 6.0 71分、抜け出したがGK谷にDOGSOで止められた。83分、シュート。
82(77)山田新(20) 5.5 右サイドからPA内に向かって仕掛ける。86分、右ポケットからクロス。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 5.5 ゼ・ヒカルドや山内といった新たな選手を起用。ただ、瀬古樹は最初から必要だった。

■referee
山本雄大 6.5 軽い接触はファウルを取らず、一貫して明確に判断していた。

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AT+4+8