2017/08/25

170823川崎3-1浦和(ACL QF #1)

川崎3-1浦和(等々力, 19:00KO, 18,080人)

ACL準々決勝は浦和との対戦。
アジアが舞台の大会で、移動距離が短い組み合わせ。

J1リーグは3連勝。3位に順位を上げたところ。
好調を維持したまま、札幌戦(J1 #23)から中3日。
日程が詰まる中、2試合制の第1戦は水曜日の夜のホームゲーム。

先発、ベンチともに札幌戦と同じ。
ACLでは準々決勝から選手登録をあらためて行うことができる。
外国人枠の関係で、ハイネルが外れ、エドゥアルドが登録された。














浦和はJ1リーグ7位。
7月5日の対戦(J1 #13)は、川崎が4-1と勝利した。
その後、7月30日にペトロヴィッチ監督を解任。
新監督となってから、J1リーグで2勝1分と調子を戻している。

試合前練習で、先発が発表されていた柏木陽介(10)が負傷。
急遽、青木拓矢(16)が出場することとなり、ベンチは1名欠けた。

■1st half
浦和は3バック、3ボランチでスタート。
守備ではウィングも戻るため、5バック3ボランチとなる。
2トップの興梠慎三(30)と李忠成(20)で攻撃を仕掛けた。

川崎はいつもどおりの布陣。
相手を走らせながらゆっくりとパスを回す。
ボールを失ってからのプレスバックも早い。
浦和をバックパスに追い込み、縦に蹴らせたところを回収して、攻撃を続けた。

中央は浦和の3ボランチが締めていたため、サイドを使う。
22分、左サイドの家長からボールが入り、小林が1人でトラップしてシュート。
26分にも小林のミドル。辛うじて槙野智章(5)がクリアする。

33分、左サイドで中村から家長への優しいパスは合わず。
しかし、中村がミスパスを自ら拾い、クロスを小林が蹴り込んで先制する。

浦和は2トップのうち李がサイドに流れ気味。
カウンターを狙ったが、興梠1人では打開できなかった。

■2nd half
後半も引き続き川崎ペース。
48分、中村の強いFKを完璧にトラップした阿部がシュート。
決定的だったが、GK西川周作(1)が素晴らしいセーブ。
続いて50分。ネットのスルーパスで小林が抜け出してシュート。
1対1となった西川が弾いたが、詰めたエウシーニョが2点目を奪う。

浦和は後半から投入された武藤雄樹(9)が奮闘。
76分、青木からのループパスでソンリョンと1対1となり、股抜きでゴール。
武藤はオフサイドぎりぎりだったが、川崎はラインが揃っていなかった。

1点差となりアウェイゴールを奪われたが、85分。
家長がドリブルで右サイドを突破してからクロスを入れる。
槙野を振り切ってフリーの小林がヘッドで決めた。

■summary
浦和は5バック3ボランチで引き籠る戦術を採用。
ペトロヴィッチ時代のようなダイレクトパスで崩すプレーは少なかった。
3失点したが、しかし、縦ポン1本でゴールを奪うことができた。
厳しい状況とはいえ、第2戦ではアウェイゴールが効いてくるかもしれない。














ただ、アジア4強を決める試合で、堂々と立ち向かってこなかったのは残念。
川崎の攻撃を耐えるだけのつまらない内容となった。
第2戦は、5バック3ボランチではなく、攻撃的なサッカーを披露してほしい。
ペトロヴィッチが日本サッカーのためにならないと批判したアンチ・フットボール。
浦和にはふさわしくないし、2試合続けて見たくはない。



















川崎は2点差での勝利を得た。
このところ離脱者が少ない状況だったが、登里が途中交代したのは気がかり。
(腹直筋肉離れで、受傷日から復帰まで5週間程度、要する見込みと発表された。)
次は中3日でJ1リーグ甲府戦(J1 #24)。
さらに中2日でルヴァンカップFC東京戦(LC QF #1)が続く。
ぜひターンオーバーを行って、長期的に好調を維持していきたい。

■goal
33,85小林悠(11) 50エウシーニョ(18)
76武藤雄樹(9)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ほとんど仕事がなかった。武藤のゴールを防ぐことは難しい。
エウシーニョ(18) 6.5 惜しみなくゴール前に詰めて1ゴール。キープ力が抜群だった。
奈良竜樹(3) 7.0 強気のライン設定でコンパクトさを保つ。興梠を抑え込んだ。
谷口彰悟(5) 6.0 ハイボールを処理し、パスの起点となる。武藤の飛び出しを許す。
車屋紳太郎(7) 6.0 流れてくる李をきちっとマーク。攻撃は抑え気味で慎重だった。
大島僚太(10) 7.0 相手の動きを利用してフリーになる。パスを通しまくった。
ネット(21) 6.5 50分、小林へスルーパス。縦パスを無理に入れてボールを失った。
家長昭博(41) 6.5 周囲とのコンビネーションが向上。85分、ドリブルで抜いてアシスト。
中村憲剛(14) 6.5 33分、ミスパスを自分で拾ってアシスト。52分、61分のミドルは外す。
阿部浩之(8) 6.5 1トップに入り、守備で貢献。48分のシュートは西川に止められる。
小林悠(11) 8.0 2ゴールを含めて8本のシュート。ほとんどのチャンスに絡んだ。

■sub
70(14)登里享平(2) 5.0 接触で足を痛め、13分間の出場にとどまった。
83(2)田坂祐介(6) 5.5 右SBで出場。試合を落ち着かせた。
86(11)森本貴幸(9) 5.5 1トップに入る。前からプレスをかける。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 6.5 攻撃を続けて3ゴールを奪った。1失点は課題。

■referee
モハンメド・アブドゥラ・モハメド 6.0 不安定さはあったが、穏やかなジャッジ。ボールに当たることが多かった。