2017/08/21

170819川崎2-1札幌(J1 #23)

川崎2-1札幌(等々力, 19:00KO, 18,342人)

J1リーグで新潟戦(J1 #21)鹿島戦(J1 #22)と連勝。
4位となり、首位鹿島まで勝ち点差を4に詰めた。
2試合連続の等々力開催で、札幌を迎える。

鹿島戦で先発を回避した小林が復帰し、登里がベンチへ。
移籍後初ゴールを決めた家長は、2試合続けて先発する。
ベンチにはエドゥアルド、森谷が入り、ハイネル、板倉が外れる。














札幌はJ1リーグ15位。
降格ラインに近いところで戦っている。
アウェイ(J1 #7)では、都倉賢(9)に先制されたが、小林のPKで追い付き、ドローだった。
ACLラウンド16(ACL R16 #1)(ACL R16 #2)で2試合対戦したムアントン・ユナイテッドから、7月にチャナティップ(18)が移籍している。

■1st half
札幌は、都倉、ジェイ(48)、チャナティップの3トップ。
しかし、遠くからのセットプレーで狙うくらいで、チャンスは少なかった。

川崎は長くボールを保ち、札幌をゴール近くまで押し込む。
家長が積極的に低い位置に顔を出し、大島とネットからパスを引き出す。
PA近くまで簡単にボールを運び、ゴールを狙っていく。

家長のおかげで中村が高い位置に残ることができた。
小林や阿部とショートパスを交換し、面白い攻撃を繰り広げる。

13分、家長がDFラインの背後に走り込むと、大島がループパスを届ける。
GKク・ソンユン(25)が家長のシュートを弾くが、中村が押し込んで先制する。

21分中村、28分エウシーニョ、42分車屋と決定機が続くが、決められない。

■2nd half
後半も川崎の攻勢が続くが、ゴールは入らない。
札幌はセカンドボールを拾い始め、前半よりはボールを持てていた。
65分あたりからは両チームの中盤が空き、お互いすぐにゴール前まで到達した。

75分、選手が集まって狭い左サイドから、家長のスルーパスで登里が抜け出す。
そのままPA深くまでドリブルし、強いクロスを小林に合わせて2点目。

しかし、80分。
谷口が最終ラインでのパスをカットされ、カバーに入ったソンリョンもバイシクルで空振り。
ありえないミスが2つ重なり、札幌はようやく1点を返した。

■summary
鹿島戦に続き、家長の特長がチームに融合してきている。
これまでは高いキープ力は示したが、次の動きが遅く、周囲に合わなかった。
この試合の家長は、ボールに自ら近づきパスを受け、フリーランを繰り返す。
動きが少なくなる時間帯もあったが、十分に貢献していた。

攻撃は好調を維持した。
ただ、決定機は多く作ったものの、ゴールは2つのみ。
欲をいえば点差をもっと離したかったところ。

札幌はゲームを通じて劣勢だった。
守備では奪いどころがなく、ずるずるとラインを下げてしまう。
ゴールはありえないミスが2つ重なり、プレゼントされたもの。
1点差となっても、ゴール近くに迫っていくことはできなかった。

次は中3日でACL準々決勝のホーム浦和戦。
試合間隔が詰まってきているが、重要な試合となる。

■goal
13中村憲剛(14) 75小林悠(11) 
80ヘイス(11)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 5.5 ファインセーブを繰り返したが、80分、ミスでゴールを許す。
エウシーニョ(18) 6.0 28分、ゴール前でフリーのボレー。90+3分、森本へスルーパス。
奈良竜樹(3) 7.0 攻撃の時間が長かったが、都倉やジェイを抑え込む。
谷口彰悟(5) 5.5 77分のボールロストに続き、80分には致命的なパスミスで失点。
車屋紳太郎(7) 6.0 攻守にバランスが良かった。42分、大島のスルーパスからシュート。
大島僚太(10) 6.5 絶妙なトラップでフリーになる。最前線にも飛び出した。
エドゥアルド・ネット(21) 6.5 中央に君臨。イエローカードやボールロストもあった。
家長昭博(41) 6.5 ボールを積極的に受け、ドリブル、パスでリズムを作った。
中村憲剛(14) 6.5 周囲を使って自らの負荷を減らし、要所で決定的なパスを供給。
阿部浩之(8) 6.0 19分のシュートは枠外。素早く戻って守備に参加した。
小林悠(11) 6.5 1ゴール。チャンスは多く、もっとゴールを決めたいところ。

■sub
62(14)登里享平(2) 6.5 走り回る。75分、左サイドを突破して1アシスト。
84(8)田坂祐介(6) 5.5 右SBに入り、試合を終えた。
87(11)森本貴幸(9) 5.5 90+3分、GKとの1対1となったが決められず。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 6.5 内容を伴い、結果を出した。交代策はやや遅くなった。

■referee
上村篤史 6.0 イエローカードが多かったものの、適切に裁いた。