2017/08/12

170809新潟0-2川崎(J1 #21)

新潟0-2川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 19:00KO, 18,016人)

J1リーグ再開後、磐田戦(J1 #19)に負けて、FC東京戦(J1 #20)はドロー。
ホームでの2試合に勝利できず、中3日でアウェイの新潟戦を迎える。

先発は2人を入れ替える。
奈良と長谷川が起用され、エドゥアルドと登里がベンチに回る。
ただ、ベンチを含めた18人の顔触れは同じ。

FC東京戦に続き、全面黒色の限定ユニフォーム。
川崎のエスコートキッズも、縦半分ずつ青黒の川崎のユニフォームだった。














新潟はJ1リーグ18位で最下位。
残留圏15位札幌まで、勝ち点10差となっている。
等々力での前回対戦(J1 #10)は、川崎が3-0で勝利している。

■1st half
立ち上がり、新潟は強いプレスでバランス良く守り、素早くボールを奪う。
FKを得ると、遠くからでもPA中央に向かってロングボール。
スローインもチアゴ・ガリャルド(10)がロングスローを入れてくる。
単純だが、ドウグラス・タンキ(11)や矢野貴章(19)が競り勝ってチャンスを作った。

25分あたりから、新潟の反応が遅れ始める。
川崎がじりじりとPA近くまで押し込んでいく。

39分、車屋が左サイドを切り裂く。
マッチアップする川口尚紀(24)、続いてカバーに来た磯村亮太(6)も抜き去る。
PA内深くまで運んでからマイナスのクロスを小林に合わせて先制。

■2nd half
新潟はラインを上げられず、パスミスも目立つ。
62分、ネットとのワンツーで抜け出した登里がマイナスのクロス。
中村の弱いミドルシュートをGK守田達弥(21)が止められず、2点差となった。

ここから2点を追いかけて新潟の反撃が始まる。
65分、小泉慶(8)のミドル、69分、川口が抜け出してGKとの1対1。
75分、タンキが2度のシュート、85分、CKからタンキのヘッド。
決定機を多く作ったが、いずれもソンリョンに防がれた。

90+4分にも大武峻が決定的なヘッド。
ここもソンリョンが触ってバーに逃れた。

■summary
新潟は良いプレーができた時間帯があった。
前半最初の25分間と、後半2点目を失ってからの33分間。
ここでゴールが入らず、1点差のうちに攻勢に出なかったことが敗戦の要因となった。














川崎は少ない好機をきちっと得点に結びつけた。
いずれも左サイドから崩したもので、中央突破に固執しなかった。
1点目の崩しは完璧だったが、2点目はGK守田がシュートコースを見誤ったもの。
守田はシュートの逆に動いてしまい、防ぐことができなかった。
後半、ビッグセーブを連発したソンリョンと比べ、GKの出来が結果を左右した。

2点目を奪ってから、川崎は防戦一方となる。
カウンターを仕掛けても、精度が低く、簡単にボールを失う。
もっとパスをつなぎ、ラインを高めておきたかったところ。
最後はエドゥアルドを入れ、3バック気味で耐え凌いだ。














次戦も中3日、勝ち点7差で首位鹿島との対戦。
状態はあまり良いとはいえないが、勝ち点差を詰めたいところ。

■goal
39小林悠(11) 62中村憲剛(14) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 決定機をすべて阻止。彼がいなければ厳しい結果になった。
エウシーニョ(18) 6.0 攻め込むことはできなかったが、守備は破綻しなかった。
奈良竜樹(3) 6.5 ハードに守り切る。68分、4対2の数的不利をブロックして防ぐ。
谷口彰悟(5) 6.5 23分、ホニ(7)との1対1を制する。81分、山崎亮平(9)を追ってクリア。
車屋紳太郎(7) 6.5 序盤は押し込まれたが、39分、美しい2人抜きで完璧なアシスト。
大島僚太(10) 6.5 ドリブルで新潟のプレスを剥がす。ラストパスも供給。
ネット(21) 6.0 強引な縦パスが見られず精度が上がる。後半、動きが減った。
小林悠(11) 6.5 ワンタッチでゴール。シュートは多く打ったが、可能性は低かった。
中村憲剛(14) 6.0 パスミスが多かった。ラッキーなゴールで試合を決める。
長谷川竜也(16) 5.5 走るスペースが少なかった。37分、スローインを受けてPA内に侵入。
阿部浩之(8) 6.0 守りの穴を戻って埋める。シュートはきれいに当たらなかった。

■sub
57(16)登里享平(2) 6.0 62分にアシスト。何度もカウンターで走ったが、ゴールは奪えず。
72(14)森谷賢太郎(19) 5.5 85分、カウンターからエウシーニョへスルーパス。
87(8)エドゥアルド(23) 6.0 押される時間帯にクリアを続け、試合を締めた。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 家長昭博(41) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 6.5 的確な采配で結果を出す。ただ、選手の固定化による疲労が心配。

■referee
家本政明 6.5 ゲームの流れを阻害しない適切なジャッジ。