2017/07/02

170701川崎5-0神戸(J1 #17)

川崎5-0神戸(等々力, 19:00KO, 19,991人)

G大阪戦(J1 #16)に引き分けてから1週間。
J1リーグでは1試合消化が少ない中、暫定6位。


















先発は広島戦(J1 #15)とG大阪戦に続き、3試合連続で同じ11人。
arrowsエキサイトマッチで、arrowsのロゴが胸に入るアウェイユニを着用。
サブからは三好が外れ、森本が入る。












神戸はJ1リーグ開幕4連勝を飾ったが、現在は11位。
ケガ人が多く、DF岩波拓也(5)、DF橋本和(22)、MF藤田直之(14)、MF高橋秀人(16)、MF大森晃太郎(29)、FWレアンドロ(11)などが離脱中。
レギュラークラスを多く欠いていて、不安が残る。
MFニウトン(7)、MFウエスクレイ(8)はベンチスタート。
外国人の先発はGKキム・スンギュ(18)だけとなっている。















■1st half
立ち上がりから川崎がボールを握る。
大島とネットが左右に散らしながら縦パスを狙っていく。
CBとSBの間のスペースを狙って、阿部や小林が走り込む。
ここにスルーパスを入れて、チャンスを量産した。

神戸は追い込まれてロングボールを蹴ってきたが、前線につながらない。
すぐにボールを奪われて、川崎の攻撃にさらされた。

9分、中村がスルーパスを小林に入れる。
小林はシュートもできたが、ラストパスを選択し、フリーの阿部がゴール。

20分、抜け出した中村のラストパスで、阿部が2点目。
中村を追う位置のDF高橋峻希(6)が、右太ももを抑えて倒れ込む。
高橋は右ハムストリング肉離れからの復帰戦だったが、タイミング悪く負傷してしまう。
どちらのゴールも神戸の守備を完全に崩し切り、阿部は決めるだけだった。

28分、今度は登里のマイナスのクロスを、中村がシュート。
しかし、ゴールラインぎりぎりでDF北本久仁衛(4)が辛うじてクリアする。

神戸は41分、FW田中順也(21)が決定機を迎えたが、吹かしてしまった。
最後はペースを落としたが、圧倒的に押し込んだ前半だった。

■2nd half
後半は少しボールをつなげなくなる。
安易なロストが見られ、神戸にボールを持たれたが、守備は崩れなかった。

攻撃は引き続き、最終ラインの裏を狙っていく。
少しずつ神戸の中盤が広がって、前線まですぐボールが届いた。
次々と決定機を作り出し、着実に得点を重ねる。

68分、中村がエウシーニョにスルーパス。
エウシーニョのシュートは、1対1となったGKキム・スンギュが素晴らしいブロック。
しかし、弾かれたボールを拾った阿部の右クロスを、小林が頭で合わせゴール。

次いで81分、CKの流れから、中村の左クロスを谷口がヘッドで4点目。
90+4分には、左サイドからの阿部のピンポイントクロスを小林が押し込んだ。

■summary
神戸はケガ人の影響が大きかったせいか、かなり力が落ちていた。
MF渡邉千真(19)が個人技でシュートに持ち込んだが、周囲のフォローが少ない。
守備ではニウトンを外したため、バイタルを川崎に自由に使われた。

GKキム・スンギュはシューター有利な状況で、多くのシュートを防いだ。
しかし、あまりにも決定機を作られすぎ、5失点を喫した。

試合終了後、神戸のゴール裏からブーイングは聴こえなかった。
大敗したチームをサポーターが鼓舞することは、素晴らしいこと。














川崎は中盤を支配し、バイタルを攻略した。
ボールホルダーにはプレスがあっても、次のパスコースは切られなかった。
ネット、大島、中村がそれぞれの個性を活かしたパスを繰り出していく。
両SBも含めて、多彩な攻撃を仕掛けていった。

5-0での勝利は、昨年4月6日の新潟戦(2016 YNC GL #3)以来。
J1リーグで5点差となったのは、2015年9月19日、6-1で勝利した名古屋戦(2015 J1 #28)以来となる。

次はACLの影響で順延されていた浦和とのホームゲーム。
中3日、中2日と試合が続くが、きちっと実力を発揮していきたい。

■goal
9,20阿部浩之(8) 68,90+4小林悠(11) 81谷口彰悟(5)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 6.5 14分のMF三原雅俊(24)、19分の渡邉のシュートをセーブ。
エウシーニョ(18) 6.0 高い位置で自由にプレーする。サイドからは崩せなかった。
谷口彰悟(5) 6.5 ボランチにパスを供給して攻撃の起点に。1ゴール。守備は着実。
エドゥアルド(23) 6.5 神戸のカウンターを早めにつぶす。54分、CKの流れからシュート。
車屋紳太郎(7) 6.0 攻撃が機能していたため、バランスを重視して抑え気味にプレー。
大島僚太(10) 6.5 小さな動きで相手を外す。75分のミドルは右ポストに当てる。
エドゥアルド・ネット(21) 6.5 ミスが少なかった。攻撃時に低い位置でカウンターに備えた。
中村憲剛(14) 7.0 2アシスト。ボランチをサポートしながらスルーパスを何度も供給。
小林悠(11) 7.0 決定機を外していたが、ようやく2ゴールを決めた。1アシスト。
登里享平(2) 6.5 ゴールに絡めなかったが、チャンスを作る。60分のミドルはGKに防がれる。
阿部浩之(8) 8.0 チャンスにも力まずに2ゴール2アシスト。守備の戻りも驚異的。

■sub
78(2)長谷川竜也(16) 5.5 79分、左サイドで抜け出してCKを獲得。よく走っていた。
83(14)家長昭博(41) 5.5 キープ力は見せたが、ボールに触る機会が少なかった。
84(18)田坂祐介(6) 5.5 86分、右クロスを小林に供給。90+1分、PA近くでファウル。

■bench
新井章太(30) 奈良竜樹(3) 森谷賢太郎(19) 森本貴幸(9)

■coach
鬼木達 6.5 大勝に導く。余裕のある展開になったが、交代は遅かった。

■referee
木村博之 6.5 判定が難しい状況は少なかったが、適切に試合を裁いた。