2017/07/13

170712川崎4-0群馬(天皇杯 R32)

川崎4-0群馬(正田醤油スタジアム群馬, 19:00KO, 3,010人)

天皇杯3回戦は、J2ザスパクサツ群馬との対戦。
今年は3回戦から準々決勝(5回戦)まで、下位カテゴリーのチームのホームが優先。
そのため、正田醤油スタジアムで開催される。

J1リーグ3連勝を飾った鳥栖戦(J1 #18)から中3日、水曜日のナイター開催。
夕方、強く降っていたが、キックオフ時間には雨は止んだ。














先発は9人が代わり、連続して先発するのはネットと谷口の2人。
全員先発が代わった栃木ウーヴァFC戦(天皇杯 R64)よりは弱いターンオーバー。

ベンチには新たに安藤、板倉、長谷川が入る。
鳥栖戦の先発のうち、エウシーニョ、大島、阿部、小林がベンチに回る。
ソンリョン、エドゥアルド、車屋、三好はベンチ外となった。














群馬はJ2リーグで6連敗中。22位と最下位に沈む。
天皇杯2回戦ではレノファ山口(J2)に勝ち、3回戦に進んできた。

試合開始前、群馬のゴール裏から審判にも拍手が贈られた。
素晴らしいことで、今後は見習いたい。

■1st half
開始早々の3分、川崎が先制する。
中盤の森谷からの高いロングボールが森本に届く。
森本はDF舩津徹也(2)を背負いながら、1トラップで左足シュートを決めた。

1点を失った群馬は、ボールを追いかける。
高い位置で取ることができれば、カウンターを仕掛けてきた。
28分、MF高橋駿太(7)のクロスをFW山岸祐也(9)がフリーでヘッド。
しかし、ボールは新井の正面に飛び、キャッチされる。
32分、高橋がダイレクトでボレー。強いシュートだったが新井が弾いた。

川崎は群馬のコンパクトな守備に苦しみつつもゴールに迫る。
CBの脇のスペースを使って、PA内にも入っていく。
44分、中村の縦パスを受けた森谷がゴール近くまで入り込む。
森谷からハイネルを経由して受けた田坂が、ミドルシュートを決めた。

■2nd half
50分すぎから激しい雨が降り出す。
スタジアムの屋根は、メインスタンドのプレス席を覆う程度。
ポンチョを持っていない人もいて、滝のような雨を浴びていた。
ピッチの反対側が霞むほどの雨だったが、雷はなく、プレーはそのまま続行される。

雨で気温は下がったが、群馬のプレスは緩んでくる。
森谷とネットに余裕が生まれ、スムースに攻撃していく。

61分、ゴールライン付近からハイネルが戻したボールを森谷が1トラップでミドル。
高く上がってからすっと落ち、ゴールネットを揺らす。
GK牲川歩見(41)は目測を誤り、ジャンプをしないで見送った。
触れなかったかもしれないが、GKとしてチャレンジはしてほしい。

76分、森谷の左CKを、高く跳んだ家長がヘッドで決める。
川崎初ゴールとで4点差となり、快勝した。

■summary
連戦が続く中、中断期間前の最後の試合。
中村、ネット、谷口を先発させることで、チームの基軸を残し、結果を出した。
三好、狩野、大塚、知念などはベンチ外となっている。
そのため、ターンオーバーはそれほど強くはなかったといえる。

理想的な展開となったが、2点差の56分に小林を投入。
さらに4点差となった82分までネットを使い続けた。
もっと余裕を持った選手起用ができたが、慎重な采配となった。


川崎初ゴールの家長。


















群馬は早い失点を喫したが、前線からのプレッシングで対抗した。
前半はよい攻撃ができていたが、フィニッシュに精度を欠く。
徐々に中盤が緩み始め、ゴール近くまで攻め込まれ、後半は耐える時間が長くなった。
実力差もあって大差がついたが、最後までクリーンに戦ってくれた。















前橋への遠征の機会は少なく、楽しかった。
クルマでの移動は川崎から2時間弱。
無料駐車場も備えていて、快適だった。
豪雨となったこともあるが、スタジアムの屋根が小さいことは少し残念。

次の試合は7月29日の磐田戦(J1 #19)で、17日後。
しっかりリフレッシュして、好調さを維持していきたい。

■goal
3森本貴幸(9) 44田坂祐介(6) 61森谷賢太郎(19) 76家長昭博(41)

■judge
新井章太(30) 6.0 パンチングで安全に防ぐ。60分、足を滑らせてGKを失敗する。 
田坂祐介(6) 6.0 44分、豪快なミドルを決める。タイミングを見計らって攻撃参加した。
奈良竜樹(3) 6.5 カウンターを止めた。19分、FW高井和馬(26)との1対1をギリギリで防ぐ。
谷口彰悟(5) 6.0 パスを素早く縦に入れた。28分、山岸のマークを外した。
登里享平(2) 6.0 左SBでバランス良く動く。22分、ミスパスからカウンターを許す。
森谷賢太郎(19) 7.0 1ゴール2アシスト。曲がるキックでチャンスを作り出した。
エドゥアルド・ネット(21) 6.5 パス交換の中心。シュートは当てきれなかった。
ハイネル(22) 6.5 2アシスト。縦への推進力を見せる。63分、悪質なレイトタックルでイエロー。
中村憲剛(14) 6.0 ボランチと適度な距離を保つ。ときおり鋭いスルーパスを繰り出す。
家長昭博(41) 6.5 両サイドを行き来する。76分の川崎初ゴールは高く美しいヘッド。
森本貴幸(9) 6.5 先制点は絶妙なコースに蹴り込む。24分、DF4人を引き連れてドリブル。

■sub
56(9)小林悠(11) 5.5 2点差の状況で投入されたが、役割が不明確だった。
65(14)長谷川竜也(16) 6.0 判断が速く、機敏な動きで前線を駆け巡った。
82(21)板倉滉(28) 5.5 高さを活かして試合を締めくくった。

■bench
安藤駿介(24) エウシーニョ(18) 大島僚太(10) 阿部浩之(8)

■coach
鬼木達 6.5 完勝に導いた。チームへの負担がもっと少ない交代策が可能だった。

■referee
松尾一 6.5 的確に裁き、試合をコントロールした。