2017/10/06

171004仙台3-2川崎(YLC SF #1)

仙台3-2川崎(ユアテックスタジアム仙台, 19:00KO, 8,382人)

C大阪戦(J1 #28)に勝利して迎えるYBCルヴァンカップ準決勝。
中3日、仙台との第1戦はアウェイ。
すでに街にはコートを着ている人もいた。
水曜日の19時キックオフで、少し寒さを感じる。














YLCのため、21歳以下の選手を1名以上先発させることが必要。
FC東京との準々決勝2試合(YLC QF #1YLC QF #2)と同じく、板倉が21歳以下枠で先発。
日本代表に初招集された車屋が不在となり、先発から外れる。
残りの10人は、C大阪戦と同じ先発となった。

ベンチには、8月23日の浦和戦(ACL QF #1)で負傷した登里が復帰した。














仙台はJ1リーグで12位。
4月1日にアウェイ(J1 #5)で対戦し、0-2で勝利している。
なお、J1リーグ前節は、ACL準決勝に出場した浦和と対戦。
日曜日の開催で中2日となり、川崎よりも間隔が短い。

■1st half
川崎は右から板倉、谷口、奈良を並べる3バックでスタート。
ただ、パスが回らず、前線までボールを運べない。
森谷とネットの動きが鈍く、3バックのフォローも少なかった。
間合いを詰められて難しいパスを選択し、ボールを失っていく。

仙台はバランスが良い守備で効果的にボールを回収。
三角形のダイレクトパスを組み合わせて川崎のマークを剥がしていく。
フリーになると、クリスラン(20)を目掛けて正確なロングボールを入れる。
クリスランは、奈良や谷口を苦にせず、ポイントを作って味方の攻め上がりを促した。

いくつかの決定機をソンリョンが凌いでいたが、24分。
ネットのロストからショートカウンターを浴び、石原直樹(11)がゴール。
その後も失点を止めることができない。
33分にクリスラン、45+1分にPKで再びクリスランが決める。

ボランチが機能せず、3バックもやられ放題だった。
攻撃も守備もいいところがまったくなかった。

■2nd half
後半から板倉を下げて登里を左SBに投入し、4バックに移行。
仙台は良いプレスを続けるが、少しずつ川崎がペースをつかむ。

61分、クリスランが交代すると、仙台はボールを持てなくなる。
登里のドリブルをきっかけに、ようやく川崎が攻勢を仕掛けた。
72分、中村のCKを奈良がゴールして、1点を返す。

さらに74分、石原が2枚目のイエローで退場すると、仙台は防戦一方。
87分の小林のヘッドはバーを叩くが、90+4分。
小林の折り返しを知念が冷静に頭で押し込み、2点目のアウェイゴールを決めた。

■summary
前半は悪すぎたが、後半なんとか盛り返した。
第2戦に可能性を残したが、それでも仙台が優位で、ドローでも勝ち抜ける。

前半途中で中村をボランチ、森谷をトップ下に動かしたが、状況は変わらず。
後半4バックで改善したことを踏まえると、3バックを早くあきらめるべきだった。














車屋が代表に招集されたが、登里が復帰して左SBで活躍。
プロ初ゴールを決めた知念とともに、チームを救ってくれた。
ただ、ケガ明けなので、起用する時間はもっと短くしたかった。

また、75分、中村がPA内で倒されたところで、川崎ベンチが強く抗議。
自チームが負けていて、さらに数的有利な状況。
なのに、3分ほど貴重な時間を空費した。
抗議した田坂や通訳の中山和也は、利敵行為を深く反省してほしい。

■goal
24石原直樹(11) 33,45+1PKクリスラン(20)
72奈良竜樹(3) 90+4知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 PKを与えて3失点。しかし、ビッグセーブも多かった。
板倉滉(28) 5.0 パスもポジションも保守的。守りでも谷口をサポートできず。
奈良竜樹(3) 5.5 前半はサイドに吊り出された。完璧なゴールで反撃。
谷口彰悟(5) 5.0 28分、ミスパスで決定機を与える。失点後、困惑してしまった。
森谷賢太郎(19) 5.0 7分にミドル。走れずにスペースを埋められなかった。
ネット(21) 4.5 1失点目につながるロスト。試合を通じて良くなかった。
エウシーニョ(18) 5.0 ドリブルでチャンスを伺ったが、打開できなかった。
長谷川竜也(16) 5.0 守備のポジションが高すぎたため、背後を突かれた。
家長昭博(41) 6.0 両サイドに走ってボールを受ける。攻撃を支えた。
中村憲剛(14) 5.5 前半はボールが届かなかった。後半巻き返して1アシスト。
小林悠(11) 5.5 45+2分、87分のシュートはどちらも外した。1アシスト。

■sub
HT(28)登里享平(2) 6.5 ドリブルで左サイドを活性化した。チームを救う活躍。
70(16)知念慶(20) 6.5 中盤でポストをこなしてゴール前へ。プロ初ゴール。
85(19)狩野健太(25) 6.0 ボランチに入り、パスを受けて中盤を動かす。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 三好康児(13) ハイネル(22)

■coach
鬼木達 5.5 3バックで失敗したが、後半、交代策で盛り返した。

■referee
岡部拓人 5.0 不安定な判定に終始した。ただ、PKとレッドの判定は妥当。