2017/04/30

170430C大阪2-0川崎(J1 #9)

C大阪2-0川崎(ヤンマースタジアム長居, 19:00KO, 25,738人)

水原三星戦(ACL GL #5)の勝利でACLグループリーグ突破に望みをつなぐ。
アウェイでのセレッソ大阪戦は中4日。
J1リーグでは札幌戦(J1 #7)清水戦(J1 #8)に続き、2017年昇格組との3連戦。














長居での日曜日19時キックオフ。
次の日、仕事があれば、川崎からの遠征には厳しい日程。
なお、アウェイのガンバ大阪戦も6月25日(日)のナイターとなっている。

中村が腰痛で前日に離脱し、代わりの先発は登里。
ネットが出場停止、大島もまだケガで離脱中。
ボランチは、森谷と谷口で組むこととなった。
CBは奈良と車屋。登里は左SBに入った。

ベンチからは武岡、出場停止のネットが外れ、エドゥアルドと狩野が入る。














C大阪は3勝4分1敗で8位。
勝ち点13は川崎と並んでいる。
ルヴァンカップ鳥栖戦から中3日だが、主力は出場していない。

■1st half
川崎は中村、ネットの不在が大きく響く。
攻撃時、谷口がアンカーに落ちるが、ネットのような展開力は見られない。
森谷も消極的な判断が目立つ。
ボランチ近くで受ける大塚も前を向けない。
簡単なパスミスもあって、長くボールを保てなかった。

セレッソはボランチのMFソウザ(6)とMF山口蛍(10)が攻守に活躍。
前線のFW杉本健勇(9)、MF清武弘嗣(46)、FW柿谷曜一朗(8)も高いキープ力を見せる。
選手同士の距離が近く、フリーになる動きを繰り返して攻めてくる。
川崎のプレスを苦にせず、何度も決定機を作った。
ただ、ソンリョンがビッグセーブを連発し、なんとか無失点で終える。

43分、DFマテイ・ヨニッチ(23)がクリアしようと足を上げたところに三好が突っ込む。
微妙な判定でPKを獲得するが、小林がクロスバーに当てて外してしまう。

■2nd half
後半開始から、大塚に代えて板倉を投入。
ボランチに板倉が入り、谷口が最終ラインに下がって3バックを組む。

50分過ぎから、セレッソが一方的に攻め込む。
左右にボールを動かして、PA近くで川崎を揺さぶる。
ミスパスも少なく、セカンドボールも確実に拾って攻撃を繰り返した。

68分、清武のスルーパスに抜け出したMF山村和也(24)が右からミドル。
ソンリョンの右側をきれいに抜き、先制される。
難しい角度からだったが、狭いシュートコースを見事に決めた。

87分には2点目を決められる。
谷口が杉本のハンドをアピールして動きを止めたため、清武に抜け出される。
柿谷のシュートをソンリョンが弾いたが、そのまま清武に押し込まれた。

川崎の攻撃は前半よりも機能しなかった。
大塚がいなくなったため、中央ではパスをつなげない。
右サイドの田坂への展開が多くなったが、シュートチャンスは作れない。
64分にハイネル、76分に長谷川を投入したが、改善することがなかった。

■summary
中村が前日に離脱。
準備不足の布陣となった。
谷口、森谷、板倉とボランチに入ったが、バックパスが多かった。
周囲にスペースがあっても、ボールをすぐに誰かに預けてしまう。
小林のポストプレーも距離が遠く、失敗が続いた。

セレッソは最終ラインを下げて守りを固める。
ボールを奪うと広いスペースをゆっくり使って川崎を押し込む。
後半になると川崎が動けなくなり、余裕を持ってパスを出し入れした。












川崎はACL水原三星戦に全力を注ぎ、結果を得たが、疲労が溜まっていた。
中村の離脱とネットの出場停止が重なったのも痛かった。

大塚を外して後半3バックとした采配も奏功せず。
ハイネル、長谷川とドリブラーを投入したが、ゴールは遠かった。
狩野をボランチに、森本を1トップに起用しても良かったかと思う。

内容も悪く、結果も出なかった。
清水戦、水原三星戦と内容が向上していただけに、大きな挫折。
残念だが、次節以降の立て直しを期待したい。

■goal
68山村和也(24) 87清武弘嗣(46)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 7.0 前半からビッグセーブを連発。2失点はしたが、素晴らしかった。
田坂祐介(6) 5.5 前半は守備に追われたが、後半は高く張ってボールを受けた。
奈良竜樹(3) 5.5 強く守ったが、防ぎ切れなかった。9分、ソウザのシュートをブロック。
車屋紳太郎(7) 4.5 1失点目は前に出て山村をフリーに。ハイボールで杉本とマッチアップ。
登里享平(2) 5.5 左からのドリブルは効いていたが、決定機を作ることはできなかった。
谷口彰悟(5) 4.0 急なボランチでの出場で苦しんだ。消極的なパスでは崩せない。
森谷賢太郎(19) 5.0 ショートパスは読みやすいコースが多く、守備を動かせなかった。
三好康児(13) 5.0 12分、自ら得たFKは壁に当てる。43分、微妙な判定でPKを獲得。
大塚翔平(27) 5.5 ボランチの横まで下がりボールをさばく。前半のみで交代。
阿部浩之(8) 5.5 左サイドでキープして攻め上がりを待った。守備ではよく戻った。
小林悠(11) 5.0 ポストプレーでボールを失う。29分、反転シュート。45分、PK失敗。

■sub
46(27)板倉滉(28) 4.5 スペースがあっても横パスで逃げてしまう。50分、強いミドル。
64(13)ハイネル(22) 5.0 ドリブルを仕掛ける位置が低く、味方と連動できなかった。
76(19)長谷川竜也(16) 5.5 守備を動かすドリブルで空けたスペースにパスを流した。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 狩野健太(25) 森本貴幸(9)

■coach
鬼木達 5.0 大塚の交代で攻めどころを失う。投入したドリブラーも活きなかった。

■referee
佐藤隆治 5.0 PKは微妙なジャッジ。これ以外は悪くなかった。