2019/06/15

190614川崎1-1札幌(J1 #15)

川崎1-1札幌(等々力, 19:00KO, 22,609人)

浦和戦(J1 #14)から代表ウィークを挟み中12日。
ACLのラウンド16が、次のミッドウィークに予定されていた。
そのための金曜日開催だが、ACLは残念ながら敗退している。

浦和戦から先発の変更は1人。
知念が先発して、小林がベンチスタートとなる。

フル代表に参加した守田も先発する。
5日のトリニダード・トバコ戦で61分間プレーした。
ただ、9日のエルサルバドル戦に出場しなかったので、間隔は空いている。

ベンチには、下田、阿部が新たに入り、マギーニョ、舞行龍が外れた。
田中碧は引き続きU-22代表に招集されていて、欠場する。

札幌は、J1リーグで7勝2分5敗の7位。
ルヴァンカップはグループリーグ1位で勝ち上がっている。
昨シーズンの対戦は、川崎の2勝だった。
 180718札幌1-2川崎(J1 #16)
 180915川崎7-0札幌(J1 #26)

■1st half
札幌は5バックで自陣を固めつつ、カウンターを狙う。
最終ラインでパスを回し、川崎のFWがプレスに来たところでロングボールを入れる。
広いスペースを使ってFWジェイ(48)とFW鈴木武蔵(9)の2人でポイントを作る。
さらにMFチャナティップ(18)が美しいトラップを見せて、早くボールを運んだ。

川崎はボールを回していくが、中盤でのミスが多い。
札幌がきちっと間合いを詰めてきて、慌てて難しいパスを出してしまった。

左サイドからは、長谷川がカットインしてシュートやクロスを入れる。
ただ、右SBの車屋は高い位置まで上がるものの、その先のアイディアがなかった。
そのため、PAに迫るのは左サイドからが多くなった。

微妙な判定だったが、両チームにPKが与えられる。
27分のダミアンのPKはGKク・ソンユン(25)が止め、39分の鈴木武蔵はきれいに決めた。

■2nd half
後半開始から、ダミアンに代えて小林悠を投入する。
さらにSBの車屋と登里を入れ替えることで、両サイドともに改善した。
右サイドで時間を作って、左の長谷川にスペースを与えることができた。

川崎の時間が長く続き、札幌を自陣深くに釘付けにする。
札幌はボールへの寄せも遅れてしまい、川崎のパスが延々と回っていく。

52分と53分の小林、58分の長谷川と決定的なシュートが増える。
ただ、GKク・ソンユンが良いセーブを見せていたが、69分。
家長の右クロスを小林悠がボレーで合わせ、同点とすることができた。

その後も攻め続けるが、追加点は挙げられず、ドローに終わった。

■summary
札幌は前半は良いプレーができていた。
最前線に5人が並び、川崎の4バックとのギャップを作る。
ゴールはPKによるものだったが、川崎と互角以上に戦えていた。

後半になると主導権を失ってしまう。
ほとんどボールを持つことができず、最終ラインを押し上げることができない。
GKク・ソンユンの活躍もあって、ドローに持ち込むことができた。


札幌ゴール裏。 
「頑張れ横山知伸 回復を祈っている」。 

2008-11年に川崎に在籍。
昨年末、脳腫瘍の摘出手術を受け治療中。
川崎は後半、攻め込んだが、1ゴールに留まった。
多くの決定機を作り、良い攻撃ができていただけに、残念な結果だった。

ダミアン、知念、小林悠の3人のFWの起用法は難しい。
それぞれ異なる特徴を持っていて、ゴールも決めている。
調子を見極めながら、ベストの組み合わせを探っていきたい。

次は中15日でアウェイの磐田戦(J1 #17)。
ACLのため、次週の広島戦(J1 #16)が7月31日に延期となり、間隔が空く。
ドローが2試合続いたが、良い内容を続け、勝ち点3に結びつけていきたい。

■goal
69小林悠(11) 
39PK鈴木武蔵(9)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 16分、早坂良太(26)のシュートをキャッチ。仕事は少なかった。
車屋紳太郎(7) 5.0 右SBではアイディアが不足していた。左SBで本来の実力を発揮した。
ジェジエウ(4) 6.0 37分、PKを与える。82分、福森晃斗(5)へのタックルでイエロー。
谷口彰悟(5) 6.5 ミスなくプレー。詰められてもパスをつなぎ、カウンターを止めた。
登里享平(2) 5.5 左では動きが重かったが、後半、右に回るとパスの中継点となった。
守田英正(6) 6.0 ロングボールを供給して局面を変える。58分、長谷川へスルーパス。
大島僚太(10) 6.0 前半は自由にプレーできなかった。後半、プレースキックを担当。
家長昭博(41) 6.0 7分、62分とシュート。69分にアシスト。調子を上げてきている。
長谷川竜也(16) 7.5 左からの仕掛けで最後まで脅威となった。25分、PKを獲得する。
知念慶(20) 5.0 スペースを生むための駆け引きを繰り返す。目立つ場面は少なかった。 
ダミアン(9) 5.5 ハイボールに競り勝ち、12分にはミドル。PKはGKに止められた。

■sub
HT(9)小林悠(11) 7.5 7本のシュートを放つ。素晴らしい出来だが、もう1点欲しかった。
77(20)齋藤学(19) 6.0 80分、家長のクロスをシュート。84分、イエローで止められる。
86(6)山村和也(34) 5.5 ボランチに入る。独特のリズムでボールを左右に展開した。

■bench
新井章太(21) 下田北斗(22) 阿部浩之(8) 脇坂泰斗(28) 

■coach
鬼木達 6.0 逆転はできなかったが、後半、小林悠の投入で盛り返すことができた。

■referee
山本雄大 5.0 2つのPKやイエローの判定は微妙。特に1つ目のPKは接触も弱く、長谷川が自ら倒れているように見えた。

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