2018/07/19

180718札幌1-2川崎(J1 #16)

札幌1-2川崎(札幌厚別公園競技場, 19:00KO、10,711人)

天皇杯3回戦水戸戦(天皇杯 R64)を辛くもPKで勝って、中6日。
ワールドカップ中断を終えて、5月20日の清水戦(J1 #15)以来のJ1リーグとなる。

札幌ドームの天然芝を張り替えているため、厚別で開催。
猛暑に襲われる川崎とは違い、涼しいくらいの気候。
照明が仮設のためか暗く、遠くの選手の背番号は見えずらい。














先発は、テスト要素もあった水戸戦から3人変更。
奈良、大島、阿部が先発し、舞行龍、森谷、齋藤が外れた。
名古屋に移籍したネットのところに守田が入る。
現在考えられるベストの布陣。














札幌は今シーズンからミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任。
ここまでJ1リーグ5位。暫定3位の川崎とは勝ち点1差。
宮澤裕樹(10)とキム・ミンテ(20)が、前節退場して出場停止。
また、川崎からレンタル中の三好康児(41)は、契約上出場できない。

■1st half
川崎はパスをつないで押し込んでいく。
ただ、隣の選手へのパスが多いため、札幌を崩せなかった。
PAを中心に強固なブロックを築かれて、忍耐強く守られた。

ボールを奪うと札幌は、ジェイ(48)と都倉賢(9)にロングボールを入れる。
2人のポストプレーから、戻したボールを受けて2列目が縦に走り込む。
川崎の最終ラインのギャップをうまく突いていた。

先制点は42分。エウシーニョが左サイドからドリブルを開始。
パスフェイクを何度も見せ、DFが寄せるタイミングを作らせない。
中央まで進入してからのシュートを、GKク・ソンヨン(25)が弾き出せなかった。

■2nd half
1点リードした川崎は、余裕が生まれる。
1人飛ばしたミドルパスで札幌の足を止め、さらにスルーパスを狙う。

47分、51分とチャンスを迎えた小林が、52分に追加点。
PA内左側で守田からパスを受け、札幌のDFに囲まれながらシュート。
シュートはカーブを描き、ゴール右隅にきれいに決まった。

2点差となり、カウンター主体に移行してリスクを減らす。
ボールを失ったあとのプレスバックも早く、札幌に有効な攻撃を許さない。

72分と85分の家長のシュートはク・ソンヨンが防ぐ。
81分、登里のクロスから阿部が決定機を迎えたが、外してしまう。

90+5分、PA手前からの福森晃斗(5)のFK。
ソンリョンが辛くも弾いたが、都倉に蹴り込まれた

■summary
札幌はジェイと都倉にロングボールを入れる。
2人は競り勝っていたが、2列目以降の押し上げが少なく、攻撃は単発。
その分、守備への意識は高く、自陣のPAを空けることがなかった。
失点を防ぐことを優先しつつ、よい試合ができていたといえる。

GKク・ソンヨンは、エウシーニョのシュートを後逸して失点。
勝敗を分けた大きなポイントとなった。
しかし、後半には素晴らしいセーブを繰り返して、貢献した。

















川崎はショートパスで仕掛けても、なかなか崩せない。
エウシーニョのドリブルから先制すると、後半はパスワークが改善。
プレスを引きつけてから、縦にパスを入れてゴールに近づいた。

ワールドカップ帰りの大島は、抑え気味にプレー。
終盤に足を攣らせていたが、実戦を重ねてコンディションを戻したい。

2点差となってから、札幌に簡単にクロスを入れられた。
クロスを先に触られることが多かったが、シュートはソンリョンが防いだ。
90+5分まで失点しなかったことで、勝利することができた。

次は中3日でホーム長崎戦(J1 #17)。
ワールドカップ前よりは日程にゆとりがあるが、今後もミッドウィークの試合が組まれている。
選手をローテーションしつつ、よい内容で勝ち点を重ねていきたい。

■goal
90+5都倉賢(9)
42エウシーニョ(18) 52小林悠(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 後半、至近距離のシュートを何度も防ぐ。40分、パンチングが短くなった。
エウシーニョ(18) 6.5 GKのミスもあったが先制ゴール。守りでは戻りが遅れることも。
奈良竜樹(3) 6.5 ジェイと激しくマッチアップする。ハイボールを競り続ける。
谷口彰悟(5) 6.0 カウンターを粘り強く防ぐ。27分、都倉との1対1をブロック。
車屋紳太郎(7) 5.5 よく上がってはいたが、ドリブルで打開することができなかった。
大島僚太(10) 5.5 パスコースを作る動きは少ないものの、ミスはなかった。
守田英正(25) 6.0 大胆さと慎重さのバランスが良い。8分、レイトタックルでイエロー。
家長昭博(41) 6.5 右サイドで別格のプレー。終盤になって、3本のシュートを放つ。
中村憲剛(14) 5.5 運動量は少なかったが、要所で攻撃のスイッチを入れた。
阿部浩之(8) 5.5 精力的なランニングでスペースを埋める。81分、決定機を外す。
小林悠(11) 6.5 21分、51分と決定機を迎え、52分に技術的なゴールを決める。

■sub
77(14)登里享平(2) 6.0 守備を意識しつつ、81分、阿部にラストパスを供給。
82(8)鈴木雄斗(27) 5.5 右サイドでのパス交換をこなし、時間を費やした。
90+3(11)知念慶(20) 5.5 1トップに入る。プレー機会は少なかった。

■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 下田北斗(22) 長谷川竜也(16)

■coach
鬼木達 6.0 勝利を導く的確な采配だった。中村の交代はやや遅かったか。

■referee
家本政明 6.0 イーブンなジャッジ。接触プレーではファウルをあまりとらなかった。

71,100views