2021/05/27

210526湘南1-1川崎(J1 #16)

湘南1-1川崎(レモンガススタジアム平塚, 19:00KO, 4,947人/5,000人)

土曜日の横浜FC戦(J1 #15)から中3日。
J1リーグ首位に立ち、暫定2位名古屋とは勝ち点12差。
 (暫定4位(潜在的な2位)マリノスとは勝ち点20差(4試合未消化))
 昨年から続くJ1リーグの連続無敗記録を23試合に伸ばしている。

湘南戦は、J1リーグの19試合目。
 今シーズンの38試合の折り返しとなる。
 変則日程のため、名古屋、仙台とは2試合をすでに終え、鹿島、清水との対戦はこれから。

スーパームーンの水曜日、19時キックオフ。
 平塚市は、まん延防止等重点措置の区域外で、アウェイ席が設置される。
 スタジアムは新しい命名権契約により、「レモンガススタジアム平塚」となった。


先発は、横浜FC戦から5人と大きく変わる。
 新たに車屋、脇坂、遠野、小林悠、長谷川が先発。
 ジェジエウ、家長、ダミアン、三笘の4人はベンチに回り、登里はベンチ外。
ベンチには、新たに塚川が入った。


湘南は、J1リーグ3勝6分6敗の暫定14位。
2020シーズンの対戦は、川崎のダブルだった。
 200726川崎3-1湘南(J1 #7)
 200927湘南0-1川崎(J1 #19)

■1st half
湘南は5バックでコンパクトさを保つ。
 怠ることなくボールに寄せ、川崎に自由を与えない。

川崎はスペースが少なく、上手く組み立てられない。
 3人でのパス交換も、もう1つのさらなる動きが加わらず、崩せなかった。

それでも3トップの個性を生かし、シンプルに攻める。
 18分、遠野のスルーパスから小林悠がシュート。
 31分、遠野の右クロスを小林悠がヘッド。
 35分、脇坂のアーリークロスを長谷川がヘッド。
 39分には遠野が左足で巻くようにシュート。
少しずつ湘南の体力を奪って、押し込んでいった。

湘南はクロスを入れたが、精度は高くはない。
 シュートも少なく、21分、池田昌生(27)のFKをウェリントン(9)がヘッドしたくらい。

■2nd half
後半立ち上がりから、湘南の時間が続く。
 プレスの強さを取り戻し、右クロスやスルーパスを入れる。
 48分の池田、49分の町野修斗(33)、53分のウェリントンと次々とシュートする。

10分間、波状攻撃を続けて、ついに56分、ゴールを割った。
 PA中央から池田がシュートし、さらに高橋諒(42)がシュート。
 GKソンリョンが一旦は弾いたが、山田直輝(10)が押し込んだ。

川崎は失点直後の57分、三笘、家長、橘田の3人を一気に投入する。
 三笘と家長が両サイドにポイントを作り、同点を狙っていく。
67分、旗手の左クロスを、ダミアンがGK谷晃生(1)に競り勝つ。
 いったんはゴールと判定されたが、VARで取り消される。

三笘がドリブルを仕掛け、75分に旗手、77分にダミアンがシュート。
 湘南は運動量が下がりつつも、なんとか耐えていく。
82分、山根がPA内のダミアンにパス。
 ダミアンはDF舘幸希(4)を背負ったままボールを浮かせて、豪快なバイシクルを決めた。

その後も88分に橘田がミドル、85分、90+4分には家長がシュート。
 最後まで攻めたが、勝つことはできなかった。

■summary
湘南は強いプレスをしっかりと続けた。
 緩んだ時間帯もあったが、川崎を封じることに成功する。
 体力を惜しまず、ボールが動くたびに鋭く寄せていく。
 川崎は横パスで揺さぶるが、冷涼な気候もあって、最後まで破綻しなかった。

攻撃はウェリントンの高さを使ったロングボールが主体。
 ウェリントンは谷口も車屋も苦にせず、個の力でイーブンに戦った。
 落としたボールを拾いながら、クロスを上げていく。

後半立ち上がりから先制ゴールまでの10分強は、とても良かった。
 素早いプレスバックで川崎のボール保持を許さず、波状攻撃を仕掛ける。
 勝つチャンスもあったが、ドローは妥当な結果といえる。


GK谷晃生(1)と田中碧(25)。U-24代表です。

ダミアン(9)、ウェリントン(9)、ジェジエウ(4)。

川崎はポジションチェンジが少なく、数的有利を作れなかった。
 遠野も長谷川も素直な動きが多く、湘南を崩せなかった。

それでも前半は優勢に進めたが、後半、先制点を許してしまう。
 鬼木監督は、橘田と三笘の交代を準備したが、投入しなかった。
 2人がピッチサイドに立ってから2度ほどプレーが切れたが、待った。
 結果論だが、交代なしでは湘南の攻勢は止まらず、失点を招いた。

横浜FC戦でも後半、同じような状況を作られて失点した。
 夏場に向けて、押し込まれる時間帯をどう凌ぐかが課題といえる。

失点後は、家長、ダミアン、三笘といつもの3トップに戻して、ゴールに迫る。
 この3人は素晴らしかったが、ターンオーバーは必要不可欠。
 ダミアンの同点弾は82分と遅くなったが、ドローは悪くない。

次は中3日で鹿島戦(J1 #17)。
 日程が詰まっていて、疲労が心配なところ。
 良い内容でなくとも、勝ち点を獲得したい。

■goal
56山田直樹(10)
82ダミアン(9)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 56分、失点したが一旦止めた。84分、ウェリントンのヘッドをセーブ。
山根視来(13) 6.0 82分、ダミアンのゴールをアシスト。小林悠とのペアは距離が遠かった。
谷口彰悟(5) 6.0 ウェリントンと粘り強く何度も競り合う。87分、88分とFKを与えた。
車屋紳太郎(7) 6.5 鋭いパスで左サイドの攻撃の起点に。スピードを活かして守った。
旗手玲央(47) 6.0 LSBで長谷川に良いボールを入れられず。IHに移り、75分にシュート。
シミッチ(6) 6.0 きつくマークされたが、鍵となるパスを出す。63分、小林悠へ縦パス。
田中碧(25) 6.0 シミッチと入れ替わりつつ組み立てる。走れてはいても疲労は否めない。
脇坂泰斗(8) 5.5 35分、44分と相手に競り勝つ。窮屈なバイタルでボールを受ける。
遠野大弥(19) 5.5 13分、39分にシュートを放つ。31分、右クロスを小林悠に合わせる。
小林悠(11) 5.5 縦パスのトラップが長く、抜け出せなかった。18分、31分にシュート。
長谷川竜也(16) 5.5 包囲されて突破できなかった。35分、脇坂のパスをフリーでヘッド。

■sub
57(19)家長昭博(41) 6.0 58分、3人抜きのドリブル。85分、90+4分にシュートする。
57(16)三笘薫(18) 6.0 鋭いドリブルで縦に切り裂いた。77分、ダミアンへラストパス。
57(8)橘田健人(22) 6.0 インサイドハーフで走り回った。88分、旗手のパスをシュート。
64(6)ダミアン(9) 7.0 82分、超絶バイシクルで同点ゴール。77分、89分にもシュート。
77(11)ジェジエウ(4) 6.0 活気溢れる元気なプレー。90+5分、田中碧の左CKをヘッド。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 

■coach
鬼木達 5.0 劣勢の時間帯、交代のタイミングを迷って失点。ターンオーバーは難しい。

■referee
家本政明 6.5 コンタクトプレーを流しすぎず、適切なジャッジ。素晴らしかった。

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