2023/04/02

230401札幌3-4川崎(J1 #6)

札幌3-4川崎(札幌ドーム, 19:00KO, 14,654人)

3月の代表ウィークが終わり、J1リーグが再開される。
 ルヴァンカップ湘南戦(YLC GL #2)から中5日、アウェイ札幌戦。

去年の札幌戦は厚別開催だったので、札幌ドームは2年ぶり。
 今年から、プロ野球の日本ハムが北広島の新球場に本拠地を移転した。
 札幌にとっては、札幌ドームの日程が組みやすくなった。

タイ代表に参加していたチャナティップは、3月29日のUAE戦にフル出場。
 3月30日にUAEから日本に戻り、チームに合流したばかり。
 長距離を含んだ日程となり、ベンチ外となった。


先発は、湘南戦から5人が変わる。
 新たにGKソンリョン、瀬古樹、遠野大弥、宮代大聖、山田新が先発する。
 GK上福元、シミッチ、脇坂、小林悠はベンチ、マルシーニョはベンチ外となった。

ベンチには、車屋紳太郎とダミアンが負傷から戻り、佐々木旭が外れている。


札幌は、J1リーグ1勝3分1敗の11位。
2022年の対戦は、1勝1敗1分だった。
 220618川崎5-2札幌(J1 #17)
 221001札幌4-3川崎(J1 #31)
 221115札幌3-3川崎(PSM)

■1st half
7分、福森晃斗(5)のCKの流れから、金子拓郎(9)が右クロス。
 ゴール前で岡村大八(50)が頭で合わせて、札幌が先制する。

川崎はマンマークに苦しみ、ボールを運べない状況が続く。
しかし、25分、GKソンリョンのロングキック。
 ゴール前で山田新が福森と競り合うと、GKク・ソンユン(25)がパンチング。
 クリアが小さくなったところを、宮代がヘッドで押し込んであっさり同点とする。

直後の27分、札幌が再びリードを奪う。
 青木亮太(11)の左クロスを浅野雄也(18)がバックヘッド。
 浅野は大南と田邉の間に入り込み、見事にゴールを決めた。

40分、登里がPA内左側のスペースにスルーパスを入れる。
 山田新が福森を抜き去ると、ゴール前の山根が押し込んで同点ゴール。

45+1分には川崎が逆転。
 家長が馬場晴也(3)からボールを奪い、美しい長距離ループを決めた。

■2nd half
リードした川崎は、じっくり攻めていく。
 札幌のマークが緩み、細かいパスをつないでゴールに迫った。

札幌はFWキム・ゴンヒ(13)を投入する。
59分、浅野のFKから、キム・ゴンヒが頭で同点とする。
 圧倒的な高さを活かして、力強い軌道のゴールを決めた。

どちらのチームも中盤を省略するようになる。
 ゴール前でのチャンスが多くなり、展開が目まぐるしい。

86分、山根の右クロスから瀬川がシュート。
 その跳ね返りを拾った田邉が左クロスを入れると、再び瀬川がヘッドでファーを撃ち抜き、勝ち越した。

89分、小林悠が右太ももを痛めて、ピッチを出る。
 川崎は選手交代を終えていて、10人でロスタイム5分間を耐え抜いた。

■summary
大味な内容だったが、感情を幾度も揺り動かされた。
 去年の厚別もそうだったが、試合が終わっても動くことができなかった。
 密度の濃い90分で、サッカーの醍醐味を存分に味わうことができた。

札幌は、3点ともに良いゴールだった。
 マンツーマンで守りながら、セットプレーとクロスでゴールを奪う。

福森は質の高いボールを蹴っていたが、守備では2失点に関与した。
 良き理解者であるはずのミハイロ・ペトロヴィッチ監督だが、前半だけで交代させるしかなかった。

小柏剛(19)の交代も56分と早かった。
 オープンな展開となった後半、もう少しピッチに残していれば、川崎の脅威となったと思われる。


川崎はなんとか勝利を掴んだ。
 前半の3点は、いずれも札幌のミスからの得点だった。
 ゴールは嬉しいが、完全に相手チームを崩すところも見たいところ。

1トップに家長、トップ下に遠野、右に山田新、左に宮代を配置。
 橘田と瀬古樹の2ボランチと、目新しい布陣で臨んだ。
 攻撃はある程度機能したが、守備は3失点と安定しなかった。

瀬古樹はフル出場を果たした。
 簡単なパスミスは減らしたいが、前を向く積極的な姿勢はチームに必要なもの。

ダミアンと車屋紳太郎が戦列復帰した。
 しかし、小林悠が太ももを痛めてしまった。
 なかなか選手が揃わない状況は、もどかしい。

次は中3日でルヴァン浦和戦(YLC GL #3)。
 なんとか勝っていきたい。

■goal
7岡村大八(50) 27浅野雄也(18) 59キム・ゴンヒ(13) 
25宮代大聖(33) 39山根視来(13) 45+1家長昭博(41) 86瀬川祐輔(30) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 31分、田中駿汰(2)の至近距離ヘッドをセーブ。84分、CKを直接キャッチ。
山根視来(13) 6.0 39分、ゴール前まで走り込んでゴール。51分、左クロス。68分、イエロー。
大南拓磨(3) 5.5 多くのクロスを懸命に跳ね返した。後半、キム・ゴンヒの高さに競り負ける。
田邉秀斗(15) 5.5 27分、浅野のゴールを許す。62分、芝に引っ掛かりロスト。86分、アシスト。
登里享平(2) 5.5 金子と対峙するが、縦へのドリブルに苦しんだ。39分、山田新へスルーパス。
瀬古樹(16) 6.5 積極的なパスで前を狙っていく。守りでも奮闘する。簡単なミスも目立った。
橘田健人(8) 5.5 左右のSBに加勢して、破綻を防いだ。攻撃的な役割はあまり果たせなかった。
山田新(20) 7.0 15分、右サイドをドリブル。25分に宮代のゴールを生み、39分にはアシスト。
遠野大弥(17) 6.0 トップ下からプレスを先導する。13分、23分と縦に運んでミドルシュート。
宮代大聖(33) 6.0 25分、復帰初ゴール。52分、スルーパスからシュート。61分、山田新と崩す。
家長昭博(41) 6.0 1トップで自由自在に動いた。24分、CKをヘッド。45+1分、長距離ループ。

■sub
67(17)瀬川祐輔(30) 6.5 75分、左クロス。86分、右クロスからシュート、続いて決勝ゴール。
67(33)小林悠(11) 5.5 78分、PA内で受けてシュート。89分、右太もも裏を痛めピッチを退く。
72(20)車屋紳太郎(7) 6.0 3バックの中央でラインを上げる。83分、決定的なシュートブロック。
72(8)シミッチ(6) 6.0 スペースが空いた終盤に登場。スルーパスやロングパスを通した。
83(41)ダミアン(9) 5.5 長期離脱から復帰。1トップでプレスを仕掛ける。まだ身体は重そう。

■bench
上福元直人(99) 脇坂泰斗(14) 

■coach
鬼木達 6.5 家長の1トップ、72分に3バックに移行する采配で逆転勝利に導いた。

■referee
山本雄大 6.0 不安定なジャッジもあったが、まずまずだった。

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AT+4+5