2連敗となった名古屋戦(J1 #8)から中3日。
YBCルヴァンカップのグループリーグ第4節。
ホーム等々力に清水エスパルスを迎える。
YLCは、ここまで2分1敗の勝ち点2。
首位湘南が勝ち点5なので、まだGL突破の可能性は残る。
先発は、名古屋戦から8人が変わる。
連続して先発するのは、山根、高井、宮代の3人。
出場停止明けの車屋が先発に復帰する。
U21枠では、高井幸大が先発する。
ベンチには、負傷離脱していた大島と小林悠が復帰する。
清水は、J2リーグ2勝6分2敗の14位。
4月3日、ゼ・リカルド監督を成績不振のため解任。
新たに、秋葉忠宏コーチが監督に就任した。
山口戦(J2 #10)から中2日の日程。
9連戦の8試合目で、川崎よりも厳しい日程。
さらにその山口戦は、雷鳴により2度の中断を挟んだ。
3選手がプロ初先発となった。
さらにベンチに入るのは、5選手だけ。
そのうち4選手がユース所属の2種登録選手だった。
3月8日のアウェイでの対戦は、清水が勝っている。
230308清水3-2川崎(YLC GL #1)
■1st half
清水はプレスがあいまいで、バイタルも空けがち。
かといってゴール前も固めきれていなかった。
経験ある選手がピッチに少ないこともあって、修正できなかった。
川崎が次々とチャンスを作っていく。
左右のポケットを攻略し、崩して近距離クロスを入れる。
バイタルからもチャナが縦に刺していく。
先制したのは13分。
瀬古樹の右CKの戻りを遠野がミドル。
シュートは枠外に飛んだが、DFに当たってゴールに吸い込まれた。
続いて16分。
宮代とのワンツーから、遠野が今度は文句なしのミドルを決めた。
27分、佐々木が左からPA内深くまで運んでからクロス。
山田新がシュートしたが、右ポストに当たった。
30分、チャナにアクシデント。
右ふくらはぎを抱えて座り込み、脇坂と交代する。
清水は23分、ベンジャミン・コロリ(17)と齊藤聖七(18)が続けてシュート。
しかし、素早い反応から、GK上福元がどちらも止めた。
43分には、西澤健太(16)の左CKを、ヘナト・アウグスト(22)がヘッド。
■2nd half
後半、清水はさらに上手くいかなくなる。
川崎に簡単に前進を許し、3方向からPA内を狙われる。
ラインも上げられず、コートの1/4ほどに押し込められた。
途中交代で投入されたのはユースの2種登録4選手。
劣勢の中、彼らにとって酷な状況でのプレーとなった。
58分、脇坂の左CKから車屋が3点目を決めると、あとは一方的。
瀬古樹と脇坂(2ゴール)が追加点を決めた。
■summary
清水はJ2リーグの狭間で、前後とも中2日の日程。
中3日のJ1リーグのチームとは、大きな差があった。
秋葉監督が大きなターンオーバーを敷いたことは理解できる。
ただ、ベンチ入りを5人にとどめたことは、やり過ぎだった。
そしてターンオーバーの結果、大敗したことも仕方がない。
内容的にも良いところはほとんどなかった。
若い選手たちが、経験を積んで成長の糧にすることを期待するしかない。
前半は対抗できていたので、ゴールが早く生まれていれば、勝ち点を得るチャンスはあった。
高木践(35)と脇坂泰斗(14)。 高木は阪南大学4年生で特別指定。 阪南大学の6学年離れた先輩・後輩です。 |
川崎は良い内容で圧勝した。
単純なクロスの放り込みでなく、細かく揺さぶるプレーは観ていて面白かった。
ただ、日程と清水のチーム事情に助けられた面が大きく、手放しでは喜べない。
J1リーグでこのようなプレーを出せないところが今シーズンの苦悩がある。
次は中3日でホーム浦和戦(J1 #9)。
J1リーグは2連敗中なので、勝ち切りたい。
■goal
13,16遠野大弥(17) 58車屋紳太郎(7) 69瀬古樹(16) 84,89脇坂泰斗(14)
■judge
上福元直人(99) 6.5 23分、連続シュートをストップ。高い位置まで出て、ビルドアップに参加。
山根視来(13) 6.0 7分、宮代へ右クロス。縦パスを入れて山田新を走らせた。72分に早めの交代。
高井幸大(29) 6.5 落ち着いてパスをつなぐ。45+2分、CKをヘッド。思い切りラインを上げた。
車屋紳太郎(7) 7.5 高井に任せつつ背後でリスクを減らす。鋭いパスで攻撃を始める。1ゴール。
佐々木旭(5) 6.5 多彩に仕掛けた。21分、ドリブルでPA内を進んで左クロス。89分、アシスト。
瀬古樹(16) 6.5 41分、ロングシュート。69分、自ら奪ってゴール。シミッチと縦横に並んだ。
シミッチ(6) 7.0 長短のパス配給が絶妙。17分、ループシュート。61分、イエローをもらった。
チャナ(18) 6.0 パスを引き出して前を向く。10分、18分にスルーパス。30分、足を痛めて交代。
山田新(20) 6.5 27分、左バーに当てる。3分、34分には守備でも貢献。73分、80分にシュート。
宮代大聖(33) 6.5 1アシスト。7分、45+1分に決定的なシュート。68分、遠野へラストパス。
遠野大弥(17) 7.0 ミドルで2ゴール。11分、68分、78分にシュート。25分、PA内でドリブル。
■sub
31(18)脇坂泰斗(14) 7.0 緊急出場して、後半2ゴール1アシスト。86分、左ポストに当てる。
72(33)小林悠(11) 5.5 復帰戦。84分、アシスト。点差は大きかったが、精力的にプレス。
72(6)大島僚太(10) 6.0 復帰戦。73分、山田新へ縦パス。86分、CKの戻りをミドルシュート。
72(13)大南拓磨(3) 6.0 RSBで上下動を繰り返す。78分、2本の左クロス。81分、右クロス。
79(17)永長鷹虎(26) 5.5 伸び伸びと仕掛けた。90+3分、瀬古の縦パスをシュートできず。
■bench
ソンリョン(1) 橘田健人(8)
■coach
鬼木達 6.5 適切なメンバー構成で、圧勝に導いた。交代も的確だった。
■referee
先立圭吾 6.0 イエローを簡単に出してはいたが、それほど悪くはなかった。
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AT+2+3