スコアレスドローとなったYLC浦和戦(YLC GL #3)から中3日。
吹田でのガンバ大阪戦は、快晴に恵まれ、暑さを感じる気候となった。
先発は、YLC浦和戦から9人が変わる。
連続して先発するのは、山根と車屋の2人だけ。
主力を起用した前週土曜日の札幌戦(J1 #6)から2人が変わる。
新たに車屋とチャナが先発し、田邉と山田新がベンチスタート。
浦和戦は主力を休ませていて、元に戻した。
現状でのベストメンバーを揃えた。
ベンチには、小塚和季が入っている。
ガンバ大阪は、J1リーグ3分3敗の16位。
今季から、ダニエル・ポヤトス監督が就任した。
2022年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
220306G大阪2-2川崎(J1 #3)
220709川崎4-0G大阪(J1 #21)
■1st half
ガンバは川崎のプレスに追い詰められる。
抜け出すことができても、ギリギリだった。
川崎に引っ掛けられると、ショートカウンターを浴びる。
8分、遠野が山根のスルーパスに抜け出すもオフサイド。
クロスを入れて、バイタルで細かくボールを動かしていく。
ただ、優勢だったとはいえ、シュートに至ることは少なかった。
ガンバは20分あたりから落ち着いた。
FWイッサム・ジェバリ(11)のポストプレーが効果的だった。
最終ラインで詰まっても、ロングボールが逃げ道となる。
ジェバリは、大南や車屋を背負いながらキープして、味方に落とした。
15分、ソンリョンのプレゼントパスから石毛秀樹(48)が決定的なシュート。
29分、黒川圭介(24)の左クロスを杉山直宏(28)が頭で合わせるが、ソンリョンが弾く。
直後の杉山の右CKで、ガンバが先制する。
フリーとなったダワン(23)がヘッドを決めた。
川崎のチャンスは少なかった。
31分、山根の縦パスを受けた宮代が、振り向いてシュート。
ガンバが空中戦で主導権を握り、前半を終えた。
■2nd half
後半もリードするガンバが攻めてくる。
高い位置で奪い、シンプルに攻めてきた。
50分、右サイドから左サイドに展開して、2対1を作る。
山根が縦を切る選択をすると、ファン・アラーノ(47)がカットイン。
美しい弾道のミドルシュートが決まった。
60分、車屋が2枚目のイエローをもらう。
自らの縦パスを奪われて、相手陣地でレイトタックル。
前がかりの状況でひっくり返されたが、当然だが退場は避けるべきだった。
川崎は数的不利となり、やっと縦への意識を高めていく。
ボールロストも増えたが、ゴールを目指す姿勢は感じさせた。
ガンバはカウンターを仕掛けていく。
ただ、大南、田邉、GKソンリョンの奮闘で、多くの決定機がありながら追加点はなかった。
89分、田邉が左膝を痛めて、ピッチアウト。
交代枠は終わっていたので、8分のロスタイムを9人で過ごした。
■summary
ガンバは最初は川崎のプレスに苦しんだ。
次々とボールを失い、守勢に回らされる。
ただ、ゴール前でブロックを組んでしまえば、川崎の攻撃は怖くはなかった。
FWジェバリへのロングボールで打開し、川崎を押し込んでいく。
ダワンの先制点はCKからで、良い攻撃が続いていた時間帯にリードする。
後半早々に2点目を奪い、さらに数的有利となって、万全の勝利だった。
川崎は良さを出せず、惨敗に終わった。
遠野、チャナを並べたが、高さがないので、ハイボールで競り負ける。
機動性は優れているが、守りの弱さが際立った。
動かないのが家長だけであれば、周囲がカバーできるが、負荷が大きすぎた。
車屋紳太郎は、判断ミスで退場してしまう。
そこまでのプレーは悪くなかったが、52分、60分と続けてイエローをもらう。
勝ち点を得る可能性を大きく損なう残念なプレーだった。
次は中5日、ホーム名古屋戦(J1 #8)。
少しでも立て直してほしい。
■goal
29ダワン(23) 50ファン・アラーノ(47)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 15分、決定機をプレゼント。2失点してからは、決定機を止めまくった。
山根視来(13) 4.5 29分、ダワンのマークを見失い先制を許した。右クロスも精度を欠いた。
大南拓磨(3) 6.0 カウンターを止めまくる。ビルドアップは車屋に任せ、負担は少なかった。
車屋紳太郎(7) 3.5 60分、敗色濃い状況の中、退場する。ビルドアップや守備は悪くなかった。
登里享平(2) 5.0 1対1で抜き去られるなど、厳しかった。78分、山田新にスルーパスを通した。
橘田健人(8) 5.0 バックパスが目立つ。数的不利となってから、思い切って守備に奮戦する。
瀬古樹(16) 5.0 タイトな局面でも積極的にパスを出す。40分、FKを直接狙ったが壁に当てた。
チャナ(18) 5.0 細かなタッチで動き回る。可能性はあるが、シュートチャンスは作れなかった。
家長昭博(41) 4.5 クロスは合わず、良くなかった。50分、アラーノに寄せ切れずゴールを許す。
宮代大聖(33) 5.5 31分、山根の縦パスからシュート。59分、右からドリブルで抜いてシュート。
遠野大弥(17) 5.0 縦パスをもらって前に向かう。23分、PA内でパスを受けたがシュートできず。
■sub
63(18)田邉秀斗(15) 6.0 数的不利の中、カウンターに対処する。89分、膝を痛めて退いた。
63(16)シミッチ(6) 5.5 アンカーで散らし、守備でよく走って戻る。90+4分、ミドルシュート。
71(17)瀬川祐輔(30) 5.0 左ウィング。88分、左クロスでCKを獲得。簡単なパスミスもあった。
71(33)山田新(20) 5.0 長距離を走ってプレスを仕掛ける。78分、抜け出したがシュートできず。
77(41)ダミアン(9) 4.5 コンディションがまだ上がらない。ボールに触れず、走れなかった。
■bench
上福元直人(99) 小塚和季(49)
■coach
鬼木達 3.5 前半、高さで劣勢となったが、動かず2点目を許す。采配が機能しなかった。
■referee
飯田淳平 6.0 まずまずの判定を続ける。車屋の退場も適切だった。
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AT+2+8