2023/04/24

230423川崎1-1浦和(J1 #9)

川崎1-1浦和(等々力, 15:00KO, 22,304人)

快勝した清水戦(YLC GL #4)から中3日。
 2連敗中のJ1リーグで、等々力に浦和を迎える。


先発は、清水戦から3人を変える。
 新たに登里、脇坂、家長が先発する。
 佐々木旭、山田新がベンチ、負傷交代したチャナはベンチ外。
GK上福元は、J1リーグで加入後初先発。

ベンチには高卒ルーキーの名願斗哉が入る。
 J1リーグで初のメンバー入りとなった。


浦和は、J1リーグで5勝1分2敗の5位。
 川崎戦を終えると、ACL決勝第1戦のため、サウジアラビアに渡る。

18日前にもYLCで対戦し、スコアレスドローだった。
 230405川崎0-0浦和(YLC GL #3)

■1st half
浦和はGK西川周作(1)と2CBが組み立てる。
 川崎を低い位置まで呼び込んで、スペースを拡げてパスを通す。
 GK西川の足元が上手いためにできる戦術といえる。

シミッチと瀬古樹が締める中盤が、少しルーズだった。
 浦和がボールを握りながら、攻めていく展開となった。
 12分、関根貴大(14)のミドル。
 16分、興梠慎三(30)のスルーを関根が戻し、興梠がシュート。
 24分、明本考浩(15)の右クロスを興梠がヘッド。

川崎は2ボランチのシミッチと瀬古、トップ下の脇坂が縦を狙う。
 7分、瀬古の縦パスから宮代がシュート。
 43分、脇坂がロングシュート。

浦和が優勢を維持した前半となった。

■2nd half
後半、川崎が先制に成功する。
 48分、瀬古の縦パスで抜け出した家長が右クロス。
 宮代の背後から入った脇坂が、トラップしてゴールを決めた。

リードされた浦和が反撃する機会は少なかった。
 51分、荻原拓也(26)の左クロスを興梠慎三がヘッド。
 ボールを持たされるが、川崎の隙を突けない。

反対に川崎はチャンスを作っていく。
66分、遠野がアレクサンダー・ショルツ(28)から奪って左クロス。
 脇坂がフリーでシュートするが、ブロックされた。
77分、シミッチの豪快なロングシュートが右ポストを叩いた。

しかし、81分。
 右サイドで何度か追い詰めながら、奪えずに抜け出される。
 荻原のやさしい左クロスから、ブライアン・リンセン(9)が同点ゴール。

85分、遠野に代えて大南を投入する。
 大南は最終ラインに配置されるが、山根を残したまま。
 5バックで浦和の攻勢を耐え、ドローで逃げ切った。

■summary
浦和は前半優勢だったが無得点。
 後半、先制点を許しながら、最後に追い付くことができた。

2CBショルツとマリウス・ホイブラーテン(5)は盤石だった。
 SB荻原と明本が高い位置まで出ていけるのも、この2CBのおかげ。
 サイドを川崎に狙われても、しっかりカバーできていた。

ユース3年生の早川隼平(35)がJ1リーグデビュー。
 90分に車屋を抜くなど、良いプレーを見せた。

次は中5日でACL決勝第1戦。
 相手のアル・ヒラル(KSA)は強豪だが、アウェイをドロー以上で終えたい。


川崎は良くはなかったが、J1リーグ9試合目で初めて先制できた。
 そこから上手く時計を進めたが、リードを守れなかった。
 残念だが、ビルドアップやサイド攻撃など、改善の兆しは見えている。
 シミッチと瀬古樹の2ボランチも攻守に安定していた。

81分に失点したあと、85分に大南を投入する。
 ここから攻撃できなくなり、防戦一方となった。
 3バックとして、ウィングの佐々木と山根を高く上げることが鬼木監督の狙いだったと思われる。
 実際には大南と山根が横に並んでしまい、5バックで耐えるだけとなった。

次は中5日でアウェイ福岡戦(J1 #10)。
 内容を引き上げながら、勝ち点を積んでいきたい。

■goal
48脇坂泰斗(14) 
81ブライアン・リンセン(9)

■judge
上福元直人(99) 6.0 12分、36分にセーブ。広い範囲をケアし、ビルドアップで工夫を続ける。
山根視来(13) 5.0 9分、54分、77分、85分に右クロス。大南投入後も前に出られなかった。
高井幸大(29) 6.0 23分、荻原のクロスを止める。耐える展開となった終盤を持ちこたえる。
車屋紳太郎(7) 5.0 13分、カウンターを止める。90分、早川に抜かれる。冷静さを欠いていた。
登里享平(2) 5.0 ロングボールを入れられる。攻撃参加は良かった。60分、クロスをブロック。
瀬古樹(16) 6.0 縦にスルーパスを狙う。大声でチームを鼓舞していた。53分、ボールカット。
シミッチ(6) 6.5 高さと強い当たりで中盤を制圧。77分、超ロングシュートを右ポストに当てる。
脇坂泰斗(14) 6.0 43分、ロングシュート。48分、見事なトラップでゴール。66分、シュート。
家長昭博(41) 5.5 18分、43分にシュート。48分、1アシスト。周囲の守備負担が大きかった。
宮代大聖(33) 5.5 7分にシュート。29分、ボール奪取。ラインブレイクの動き出しを繰り返す。
遠野大弥(17) 6.0 37分、左からPA内に入る。66分、左クロス。74分、抜け出したが潰された。

■sub
61(16)大島僚太(10) 5.5 74分、遠野へ素晴らしいパスを通す。89分、CKの戻りを左クロス。
73(14)橘田健人(8) 5.0 76分、88分にポール奪取。ただ、ビルドアップで貢献できなかった。
73(2)佐々木旭(5) 5.5 88分、左クロスでCK獲得。90+3分、明本の決定機をブロックする。
73(33)山田新(20) 5.5 89分、ヘッド。2CBショルツやホイブラーテンに激しくチャージする。
85(17)大南拓磨(3) 5.5 5バックで山根との役割分担が不明確だった。逃げ切りには貢献した。

■bench
ソンリョン(1) 名願斗哉(24) 

■coach
鬼木達 4.5 消極的な選手交代で勝ち点を失う。最後の交代カードは名願を選択すべき。

■referee
谷本涼 6.0 偏りがなく、適切なジャッジだった。

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AT+1+5