2022/11/16

221115札幌3-3川崎(PSM)

札幌3-3川崎(BGスタジアム, 18:00KO(20:00JST), 7,547人)

アジアツアー2戦目は、タイ代表スパチョーク(49)を擁する札幌と対戦する。
 パトゥム戦(PSM)から中2日、同じBGスタジアムでの開催。
 キックオフは1時間遅く、陽が落ちてからとなった。


先発は、パトゥム戦から4人が変わる。
 新たにGK早坂、松長根、脇坂、五十嵐が先発する。
 早坂は、川崎でのデビューとなる。
 GK安藤、シミッチ、瀬古樹、遠野がベンチに回る。


札幌は、J1リーグを11勝12分11敗の10位で終えた。
 今夏、スパチョークをレンタルで獲得。
 そのスパチョークは、もちろん先発する。

ベンチ入りは、GK2人を含めて7人にとどまる。
 川崎は9人なので、交代できる選手が少ない。

2022シーズンの対戦は、1勝1敗だった。
 220618川崎5-2札幌(J1 #17)
 221001札幌4-3川崎(J1 #31)

■1st half
川崎は慣れない3バックを組む。
 右に佐々木、中に山村、左に車屋を配置する。
アンカーには松井を置いたが、札幌のマンマークを剥がせない。
 GK早坂も含めて、3バック間の横パスを繰り返す。
 札幌に寄せられると、簡単にボールを奪われた。

11分、藤村怜(16)の右クロスを山村がクリア。
 クリアを拾った中村桐耶(24)がシュートして、札幌が先制する。
 川崎は圧倒されたままの状態で、失点してしまう。

19分、車屋が負傷交代すると、いつもの4バックに移行する。
 橘田がアンカーに入ることで、中盤を制圧する。
24分、橘田の右クロスを知念がゴールしたが、オフサイド判定となった。

そして、札幌が押し込んで追加点を奪う。
29分、スパチョークのシュートは、山村がブロックする。
 流れたところを田中宏武(30)が右クロスを入れ、スパチョークがゴールした。

川崎は、橘田を中心に高い位置でボールを奪っていく。
31分、知念のパスをPA手前で橘田が受ける。
 多くの選択肢の中から、左足に持ちかえて鋭いミドルをニアに沈めた。
続いて36分。
 橘田からパスをもらった宮城天が、ドリブルでPA前まで進む。
 青木亮太(11)をフェイクで剥がし、ループ気味のシュートを決めた。

さらに45+1分、五十嵐がGK1対1となってシュート。
 しかし、GK大谷幸輝(21)が指先で触ってゴール外に弾き出した。

■2nd half
後半、札幌のプレスが回復すると、再び押し込まれる。
 松井、山村、佐々木、松長根の4バックはボールを運べない。

51分、スパチョークのパスから、小柏剛(19)が縦に流れながらゴール。
 小柏をマークする佐々木は、シュートコースを消せなかった。

63分、マルシーニョとシミッチが投入される。
直後の64分、シミッチのロングボールからマルシーニョがチャンスを作る。
同じ64分、チャナのパスを受けた遠野が、PA内でGK松原修平(21)と競りながら粘る。
 駆け寄ったマルシーニョがボールを拾い、無人のゴールに流し込んだ。

その後もお互いにチャンスを作り合う。
 札幌は56分、63分、67分にルーカス・フェルナンデス(7)がシュート。
 川崎は67分、73分、89分に遠野、89分に瀬古がシュート。
 オープンな展開となったが、追加点は生まれなかった。

■summary
札幌は、ルーカス・フェルナンデスがフル出場。
 小柏剛や青木など、レギュラー組を中心に攻めてきた。
 アンカー荒野拓馬(27)からビルドアップすると、川崎のプレスの餌食となった。
 もっとシンプルに、縦に蹴っても良かったと思われる。


川崎は序盤、3バックとした混乱が大きかった。
 札幌の攻勢を許したが、いつもの4バックに戻すと安定した。
 最終ラインの主力の多くが不在で、堅く守ることは難しかった。
 それでも、3ゴールを奪ってドローに持ち込んだ。

札幌との試合らしく、合計6ゴールが生まれた。
 タイの観客にとっても楽しかったと思われる。

次はヴェトナムに移動して、中4日でベカメックス・ビンズンFC戦(PSM)。
 アジアツアーの最終戦となり、2022シーズンがいよいよ終わる。
 ケガのないように、ゆっくりと楽しみたい。

■goal
11中村桐耶(24) 29スパチョーク(49) 51小柏剛(19)
31橘田健人(8) 36宮城天(24) 64マルシーニョ(23) 

■judge
早坂勇希(22) 5.5 プロデビュー。多くのバックパスに対応する。34分、ロングシュートを防ぐ。
佐々木旭(15) 5.0 課題もあるが、CBでまずまずだった。51分、小柏に寄せ切れずゴールを許す。
山村和也(31) 5.5 11分、クリアが小さくなり失点を招く。ゴール前で多くのクロスを処理した。
車屋紳太郎(7) 5.5 7分、ロストからシュートを許す。3バックで混乱する中、22分に負傷交代。
松長根悠仁(34) 5.5 78分、小柏のシュートを止める。今日の良い経験を今後の糧としてほしい。
松井蓮之(25) 5.5 アンカーで先発し、途中からRSBでプレー。思い切りの良い守備を見せた。
宮城天(24) 6.5 34分、左クロス。36分、見事なゴラッソで同点ゴール。守備には弱さもあり。
脇坂泰斗(14) 5.5 14分、右クロス。26分、長距離ドリブルからシュート。45+2分、2本のCK。
チャナ(18) 5.5 43分、フリーでシュート。61分、五十嵐へラストパス。両足を攣って交代。
五十嵐太陽(28) 6.0 38分、61分にシュート。45+1分、ループシュートをGKに触られて外す。
知念慶(20) 6.0 1分、自らカットしてシュート。動いてパスを引き出す。45+2分、CKをヘッド。

■sub
22(7)橘田健人(8) 7.5 衝撃的な運動量で、劣勢を挽回した。31分、左足に持ちかえてゴール。
HT(22)丹野研太(27) 6.0 70分、シュートをキャッチ。82分、GK1対1で思い切り寄せて防ぐ。
HT(20)遠野大弥(19) 5.5 1トップで遠野らしい動きを見せる。67分、73分、89分にシュート。
HT(14)瀬古樹(16) 5.5 もっと動いてボールに絡みたい。セットプレーを担当。89分、ミドル。
63(24)マルシーニョ(23) 6.5 スプリントでチャンスを作る。72分、1人でドリブル。1ゴール。
63(28)シミッチ(6) 5.5 アンカーでパスを散らした。64分、マルシーニョにロングパスを通す。
86(18)小林悠(11) 5.5 1トップに入る。89分、遠野へラストパス。プレー機会は少なかった。
86(34)家長昭博(41) 5.5 低い位置でボールを受けて、慌てることなくゆったりとプレーした。

■bench
安藤駿介(21) 

■coach
鬼木達 5.5 3バックでゲームを壊しかける。徐々に主力組を投入し、立て直した。

■referee
モンコルチャイ・ペシリ 5.5 微妙な判断もあったが、落ち着いたジャッジで、まずまずだった。

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AT+2+3