アジアツアーの最終戦、ベカメックス・ビンズンFC戦。
タイでの札幌戦(PSM)からは中4日。
2022シーズンは、この試合で終わることとなる。
タイからヴェトナムに移動したのは次の10選手。
GK安藤、GK早坂、佐々木、松井、橘田、瀬古、脇坂、遠野、五十嵐、宮城。
シミッチとマルシーニョは、タイからブラジルに帰国した。
その他の選手も、日本に帰国したものと思われる。
チャナティップは、タイに残っているのかもしれない。
さらに、次の7選手が新たにアジアツアーに参加する。
田邉秀斗(千葉(J2)にレンタル中)。
山田新(特別指定, 桐蔭横浜大学4年, U-18出身)。
山内日向汰(桐蔭横浜大学3年、U-18出身)。
U18所属のDF高橋悠斗(高2)、DF加治佐海(高1)、FW八田秀斗(高1)、DF田所莉旺(高1)。
新たに合流した田邉、山田新、山内、八田、加治佐の5選手が先発する。
ベンチ入りは5人で、橘田と遠野が控える。
脇坂はヴェトナム入りしたが、ベンチ外となった。
ベカメックス・ビンズンFCは、ヴェトナム1部リーグに所属。
2013年6月1日にも川崎と対戦し、1(7PK6)1でビンズンが勝った。
この試合のメンバーで、現在も在籍しているのは小林悠だけ。
しかし、小林悠はヴェトナム遠征に参加していない。
■1st half
ビンズンは、川崎の最終ラインの裏を狙う。
2CBの佐々木と田邉が、リマリオ・アランド・ゴードン(9)に対応する。
12分、ブイ・ヴィー・ハオ(11)の決定機は、GK安藤がセーブ。
18分、ゴードンのシュートは、GK安藤がキャッチする。
気候の影響からか、時間が進むとチャンスを作れなくなった。
川崎は、1トップの山田新が縦に抜け出す動きを繰り返す。
サポートが少なくとも、8分、12分(2本)、28分にシュートを放った。
五十嵐は、右サイドライン際に張るよりも、中に入ってプレー。
14分に右ポスト、39分にバーに当てている。
先制ゴールは36分。
LSBで先発した山内が、カットインから見事なミドルを決めた。
■2nd half
後半、橘田がアンカーに入ると、ピッチ全体を支配する。
前半の松井も悪くなかったが、橘田はそれ以上だった。
ビンズンは、ゴールに近づくことも難しくなった。
川崎は、前半と同じく山田新にボールを集めていく。
67分、70分、75分、86分(2本)と多くシュートする。
ただ、ゴールを決めることはできなかった。
追加点が奪えず、安心できない時間が続く。
そして82分、遠野の左CK。
GKグエン・ソン・ハイ(1)のパンチングを、宮城天が豪快にダイレクトで決めた。
■summary
ビンズンは、最後まで崩されることなく守った。
川崎に押し込まれても、最終ラインは引きすぎない。
外国人4選手をセンターラインに揃え、対抗してきた。
攻撃はスペースに走らせる縦ポンが中心となった。
ゴードンがCBと競るが、後半になると動きが落ちた。
橘田がきつく中盤を締めたこともあり、良いパスを出せなくなった。
U-18出身の桐蔭横浜大学の2選手、山田新と山内日向汰が活躍した。
山田新は、ルヴァンカップC大阪戦(YLC QF #1)に続いて実力を披露した。
3年生の山内日向汰も、トップチームへの帰還が待たれる。
U-18所属の4選手も、それぞれ特長を出した。
90分までプレーした八田秀斗は、特に素晴らしかった。
ハーフスペースに動きながら、ボールを引き出した。
45分間プレーした加治佐海も、同じ高校1年生。
前線に積極的に顔を出していて、良いプレーだった。
多くの選手が起用されて、楽しい親善試合となった。
今後もこのようなマッチメイクをぜひ期待したい。
この試合をもって、2022シーズンが終わった。
ヴェトナム遠征は若手中心で、シーズンオフを先に迎えた選手も多い。
ワールドカップ開催のため、例年にない長いオフとなる。
しっかり休んで、来シーズンを迎えてほしい。
■goal
36山内日向汰(35) 82宮城天(24)
■judge
安藤駿介(21) 7.0 12分、GK1対1のシュートを止める。18分、ゴードンのシュートをセーブ。
加治佐海(38) 6.0 RSB。27分、佐々木のロングパスからシュート。28分、31分に右クロス。
田邉秀斗(30) 6.0 RCB。慌てなかった。33分、カウンターを止める。41分、PA内でクリア。
佐々木旭(15) 6.0 LCBでフル出場。ドリブルで持ち上がる。7分、あわやPKとなりそうな接触。
山内日向汰(35) 6.5 LSB。36分、カットインからゴール。73分にもシュート。最後はIHへ。
松井蓮之(25) 6.0 ゲーム・キャプテン。前半はアンカー、後半はRSBで精力的にプレーする。
八田秀斗(39) 6.0 左IHで90分まで長くプレー。4分、19分にシュート。後半は運動量が落ちた。
瀬古樹(16) 5.5 右IH。12分に右CK、20分に左CKを担当する。八田を助け、バランスを取る。
五十嵐太陽(28) 6.5 14分に右ポスト、39分にバーに当てる。64分、シュート。ターンも冴える。
山田新(32) 7.0 PA内でパスを受けて、数多くのシュートを狙った。残念ながらゴールはなし。
宮城天(24) 5.5 1ゴール。8分、75分に左クロス。71分にはミドル。積極性が足りなかった。
■sub
HT(38)遠野大弥(19) 6.0 右IH。51分、ミドル。82分、左からのFKで、直接ゴールを狙った。
HT(16)橘田健人(8) 6.5 アンカーで中盤を制圧し、優位を築く。70分、山田新へループパス。
HT(21)早坂勇希(22) 5.5 ほとんど仕事はなかった。リスタートでは、正確にパスをつないだ。
85(30)田所莉旺(37) 5.5 RCB。86分、左クロスをクリア。90+4分、CKでゴール前に上がる。
90(39)高橋悠斗(36) 5.5 LSB。90+1分、前線でボールカット。左サイドの高い位置に進出。
■bench
■coach
寺田周平(代行) 6.0 ユース4人を含めてすべての選手を使いながら、チームを機能させた。
■referee
Ngo Duy Lan 6.0 接触プレーを確実にファウルと判定した。
186,500views
AT+1+4