選手が十分に揃わなかった浦和戦(J1 #23)から中3日。
さらに7月31日に1名、8月2日に2名のトップチーム関係者の陽性判定が発表された。
YBCルヴァンカップは、ACLに出場しているため、準々決勝から始まる。
セレッソ大阪との第1戦は、アウェイでの開催となった。
声出し応援運営検証試合に指定され、50%収容で、一部座席が声出し応援エリアとなる。
新たに先発するのは、山村、宮城天、そして山田新。
山田新は桐蔭横浜大学4年の特別指定選手で、トップチームでの初出場となる。
ジェジエウ、家長、ダミアンがベンチスタートとなった。
ベンチには、チャナティップが戻ってきた。
GK3人が入るのは浦和戦と同じだが、フィールドプレイヤーは2人から4人に増えた。
セレッソ大阪は、J1リーグ10勝8分5敗の暫定4位。
YLCは、グループリーグを2位で通過した。
プレーオフステージで湘南に勝ち、準々決勝に進んでいる。
J1リーグでの川崎との対戦はすでに終わり、セレッソのダブル。
220402川崎1-4C大阪(J1 #6)
220702C大阪2-1川崎(J1 #19)
■1st half
スタートは川崎が押し込んだ。
3分、瀬古が中央をドリブルで持ち上がってシュート。
8分、マルシーニョがカットインからミドル。
14分、シミッチの左クロスを宮城天がダイレクトボレー。
少しずつ勢いは落ち、セレッソの時間帯となっていく。
16分、鈴木徳真(17)の右CKから、西尾隆矢(33)がボレー。
20分、上門知樹(7)がシミッチから奪ってミドルシュート。
27分、為田大貴(19)、続いて上門が連続シュート。
GKソンリョンのおかげで無失点だったが、圧倒的に押し込まれた。
ボールを持っても、プレスが厳しく即時回収されてしまう。
しかし33分。宮城天が右サイドを縦に持ち上がる。
中央で並走する脇坂に横パスを届け、脇坂がターンで1人抜いて左足シュート。
GKキム・ジンヒョン(21)のニアサイドを抜いて、先制した。
■2nd half
川崎は後半、布陣を変えてきた。
脇坂を1列下げて、シミッチとの2ボランチとする。
2トップに宮城天と山田新、サイドハーフは右に遠野、左にマルシーニョ。
4-4-2に移行すると、シミッチが孤立せず、前進することができた。
山田新は、67分、75分に決定的なヘッドを放つ。
66分、77分にもシュートするなど攻撃を牽引した。
セレッソは終盤、圧力を強めてくる。
76分にジェアン・パトリッキ(26)、83分にアダム・タガード(9)がシュート。
川崎は85分、ジェジエウとダミアンを投入して逃げ切りを図る。
しかし、89分。シミッチの縦パスをダミアンがキープできず奪われる。
セレッソが速攻を仕掛けて、山中亮輔(6)が左クロスを入れる。
中央でフリーとなったタガードが、同点ゴールを決めた。
■summary
セレッソは運動量で上回り、川崎を封じ込めた。
前半、厳しいプレスバックから波状攻撃を仕掛け、川崎ゴールに迫る。
GKソンリョンが立ちはだかったが、決定機をいくつも作った。
後半、川崎のシステムチェンジへの対応が遅くなった。
内容的には互角だったが、最後に同点ゴールを奪った。
第1戦でドローに持ち込み、悪くない結果だった。
川崎は、選手が足りない状況が続いている。
そんな中、FW山田新(32)がチームを助けてくれた。
前半はボールに触る機会が少なかったが、後半は多くのシュートを放った。
最終ラインの裏を狙って、クロスボールに飛び込んでいく。
欲をいえばゴールを決めたかったが、十分な活躍だった。
アウェイゴールを奪ってのドローは、良い結果といえる。
セレッソに複数の決定機を許したが、GKソンリョンを中心に防いだ。
89分に同点ゴールを決められたが、酷暑の中、選手たちは良く戦った。
来週水曜日の第2戦に向け、小さくないチャンスを残すことができた。
次は中3日で、横浜Fマリノス戦(J1 #24)。
J1リーグ首位を走るマリノスとの対戦となる。
離脱した選手の復帰を待ちつつ、ベストを尽くしてほしい。
■goal
89アダム・タガード(9)
33脇坂泰斗(14)
■judge
ソンリョン(1) 7.5 完璧なシュートストップを繰り返した。間違いなくドローの立役者だった。
瀬古樹(16) 5.5 RSB。3分、シュート。不正確なパスやサイドを突破される場面が目立った。
山村和也(31) 6.0 RCB。無理に飛び出さず、バランスを保って守る。85分、ボランチに上がる。
谷口彰悟(5) 6.0 LCB。疲労が色濃い状況でも奮闘する。89分、クロスに触れずゴールを許す。
橘田健人(8) 6.0 ボール奪取やインターセプトで自らの特徴を出した。LSBに順応してきている。
シミッチ(6) 5.5 20分、致命的なロストで決定機を許す。後半、脇坂との2ボランチで安定した。
脇坂泰斗(14) 6.5 33分、美しいトラップから見事に先制ゴール。59分、PA内でシュートする。
遠野大弥(19) 5.5 70分、PA内でスルーパスを受ける。87分、素早く戻りパトリッキを止めた。
宮城天(24) 6.0 14分、ダイレクトボレー。33分、アシスト。75分、山田新へクロスを入れる。
山田新(32) 6.0 67分、75分の決定的なヘッドなど、後半に躍動した。足を攣らせて交代する。
マルシーニョ(23) 5.5 8分、シュート。67分、山田新へ正確なクロス。走力は活かせなかった。
■sub
73(23)家長昭博(41) 5.5 試合を落ち着かせるために投入される。80分、1人でボールキープ。
84(32)ダミアン(9) 5.5 87分、右クロスでCK獲得。89分、ポストで奪われて失点につながる。
84(24)ジェジエウ(4) 6.0 RCB。88分、ヘッドでクリア。90+3分、パトリッキとスピード勝負。
■bench
丹野研太(27) 安藤駿介(21) 早坂勇希(22) チャナ(18)
■coach
鬼木達 6.0 山田新の先発起用など、現状でのベストの組み合わせで結果を出した。
■referee
西村雄一 6.0 判断が一貫していて、明確なジャッジだった。
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