YBCルヴァンカップC大阪戦(YLC QF #1)から中3日。
J1リーグ首位の横浜Fマリノスとのホームゲーム。
川崎とは勝ち点11差(ただし川崎が2試合消化が少ない)となっている。
この間、新型コロナウィルス感染症の陽性判定はなかった。
8月5日には、大関友翔(33)と松長根悠仁(34)が2種登録された。
ただし、大関はU-17日本代表に参加中で、不在となっている。
セレッソ戦で先発した特別指定の山田新(32)は、桐蔭横浜大学に戻っている。
前日の6日、中2日で関東大学リーグ戦に途中出場した。
先発は、セレッソ戦から5人が変わる。
新たに山根、ジェジエウ、チャナ、家長、ダミアンが先発する。
瀬古樹、山村、遠野、宮城天がベンチ、山田新はベンチ外となった。
ベンチには、小林悠、佐々木旭が新たに入っている。
ようやく選手が揃い、GKは丹野だけで、ベンチから安藤と早坂が外れた。
横浜Fマリノスは、J1リーグで14勝6分3敗で首位。
日程は川崎と同じく、YLCを戦っていて中3日。
日産スタジアムでは、マリノスが逆転で勝利した。
220223横浜FM4-2川崎(J1 #9)
■1st half
マリノスは積極的にプレスを仕掛け、最終ラインを高く保つ。
川崎は勢いに押されつつ、ダミアンへのロングボールが逃げ場となる。
ダミアンは、CBエドゥアルド(5)を背負いながら、ボールを収めてくれた。
14分、マルシーニョの折返しを脇坂がミドル。
マリノスに一方的に攻められることはなく、対抗することができた。
先制ゴールは24分。
谷口がFWアンデルソン・ロペス(11)に追われながら、右サイドの山根にロングフィード。
ダイレクトで山根が折り返すと、ダミアンがGK高丘陽平(1)に競り勝って、ゴールに押し込んだ。
川崎は左サイドのエウベル(7)と右の仲川輝人(23)に気を配る。
マリノスは遅攻になると、川崎の守備を崩せなかった。
45+3分、山根が先制ゴールと同じような右クロスを入れる。
しかし、ここからひっくり返されて、マリノスがカウンターを発動。
エウベルから仲川へスルーパスが通り、同点ゴールを決められた。
■2nd half
後半もマリノスは変わらずプレスを掛けてくる。
運動量で劣る川崎はパスコースを作れず、バックパスに追い込まれる。
余裕がない中でロングボールを蹴らされ、ダミアンに届けられない。
最も危険だったシーンは65分。
GKソンリョンと2CBのパス交換では打開できず、ジェジエウの縦パスがカットされる。
マリノスに拾われて、喜田拓也(8)のシュートが右ポストを叩いた。
続いてレオ・セアラ(9)の右クロスから仲川がシュート。
78分、木村博之主審が足を痛め、佐藤誠和4審と交代する。
82分には喜田拓也が足を攣らせて、ピッチを退いた。
蒸し暑く過酷な状況で、どちらのチームにも疲労が目立った。
ロスタイムの目安は8分間と示される。
90+5分、レオ・セアラのシュートは、GKソンリョンがセーブ。
90+7分、ジェジエウが頭で競り勝つと、PA内で山根がシュート。
目まぐるしく攻守が入れ替わって、90+9分。
谷口から右サイドの小林悠にロングフィードが入り、小林悠が家長へボールを縦に渡す。
家長が右クロスを上げると、最前線のジェジエウがファーで渾身のヘッド。
左ポストに当たり、決勝ゴールが決まった。
■summary
マリノスはさすがの攻撃力を見せた。
サイドに散らしながら、エウベルと仲川が仕掛けていく。
ただ、中央から攻める手段が少なく、川崎を崩す回数は少なかった。
後半は川崎を自陣に張り付かせ、押し込んだ。
J1リーグ優勝を考えればドローでも十分だったが、最後まで勝利を目指した。
結果として失点を喫したが、賞賛に値する素晴らしい姿勢だった。
ジェジエウ(4)を抱きかかえる家長昭博(41)。 両脇で支える瀬古樹(16)と橘田健人(8)。 |
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エムブレムを握りしめるジェジエウ(4)。 |
川崎は厳しい状況にあって、マリノスに勝つことができた。
マリノスのプレスで追い込まれ、ロングボールが多くなる。
体力的にパスをつなげない中、現実的な戦術だった。
71分からは、瀬古樹とシミッチの2ボランチに移行。
シミッチの守備範囲を狭めることで、中盤が安定した。
次は中2日、YBCルヴァンカップのホームC大阪戦(YLC QF #2)。
第1戦は、選手が足りない状況でドローで折り返した。
ベストを尽くして、準決勝に勝ち上がってほしい。
■goal
24ダミアン(9) 99+9ジェジエウ(4)
45+3仲川輝人(23)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 90+5分、レオ・セアラのシュートを止める。クロス対応もミスがなかった。
山根視来(13) 6.5 復帰戦。1アシスト。多くのクロスを入れる。90+7分、ゴール前で決定機。
ジェジエウ(4) 7.0 豪快なクリアを繰り返す。90+9分、前線に上がったまま、決勝ゴール。
谷口彰悟(5) 7.5 2点ともロングパスで起点となる。クロスに対応。15分、脇坂のFKをヘッド。
橘田健人(8) 6.0 仲川とマッチアップ。インターセプトを狙う。終盤は水沼宏太(18)を抑える。
シミッチ(6) 6.5 アンカーで奮闘も、適性は2ボランチか。13分、23分に持ち過ぎて狙われた。
脇坂泰斗(14) 6.0 14分、ミドル。セットプレーを担当するが、チャンスに結び付かなかった。
チャナ(18) 6.0 5分、右サイドに流れてクロス。10分、18分にロスト。もう少しキープしたい。
家長昭博(41) 6.5 9分、60分にシュート。90+9分、精度の高いクロスボールで決勝アシスト。
ダミアン(9) 6.5 24分、先制ゴール。ロングボールを良く収める。45分、タックルでイエロー。
マルシーニョ(23) 6.0 背後を狙って走った。68分、CKの流れからシュートもDFがブロック。
■sub
62(18)遠野大弥(19) 6.0 74分、胸トラップからボレー。自陣に素早く戻って守備に参加した。
71(14)瀬古樹(16) 6.0 2ボランチの一角に入る。守備でバランスを取り、セットプレーを蹴る。
71(23)小林悠(11) 6.0 72分、ターンで抜け出しFK獲得。86分、右クロス。90+1分、ミドル。
90(9)山村和也(31) 6.0 2トップで出場。ジェジエウの足が攣り、入れ替わりにRCBに移動。
■bench
丹野研太(27) 佐々木旭(15) 宮城天(24)
■coach
鬼木達 7.0 厳しい状況にあって、首位マリノスに勝利した。交代枠を1つ残した。
■referee
木村博之 6.0 ストレスを感じさせない安定したジャッジ。足を痛めて交代する。
78佐藤誠和 5.5 急遽4審から主審に入ったが、落ち着いていた。
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