完勝となった福岡戦(J1 #26)から中6日。
J1リーグ第27節は、ホーム等々力に鹿島を迎える。
先発は、福岡戦から3人が変わる。
新たに先発するのは、GK丹野、LSB登里、FW小林悠の3人。
LSBだった橘田が、左インサイドハーフに移動する。
チャナ、福岡戦で負傷のダミアン、母親が亡くなったGKソンリョンはベンチ外。
ベンチには、GK安藤、大島、知念、宮城天の4人が入り、瀬古が外れた。
大島は、7月19日の右ハムストリング肉離れからの復帰となる。
鹿島は、J1リーグ12勝8分6敗の暫定3位。
7月にFW上田綺世がベルギーに移籍してから、勝てなくなった。
8月7日、今季招聘したレネ・ヴァイラー監督との契約を解除。
8月8日、新たに岩政大樹コーチが監督に就任した。
8月24日に2人の選手、26日に2人の選手が新型コロナウイルスの陽性判定。
氏名は非公表だが、川崎戦には出場できない。
(試合当日にも1人の選手が陽性判定を受けていた。翌日公式発表)
日程は、湘南戦(J1 #26)から中5日。
出場停止だったディエゴ・ピトゥカ(21)が先発復帰する。
土居聖真(8)、FWエヴェラウド(9)、キム・ミンテ(20)は欠場する。
2月のアウェイでは、川崎が勝っている。
220226鹿島0-2川崎(J1 #2)
■1st half
鹿島が前に圧力をかけてきて、良い流れを作る。
最前線にFW3人を並べ、ロングボールを蹴り込んで前進する。
しかし、7分、先制に成功したのは川崎だった。
右サイドで山根、脇坂、家長が細かくボールを動かしていく。
家長がPA内に入り込むと、後ろからピトゥカに手で倒されてPKを獲得。
このPKを自らゴール左上に決めた。
さらに14分、早くも追加点が決まる。
マルシーニョが獲得したFKを、脇坂がグラウンダーで右ポストに当ててゴール。
2点差となってからも、川崎が決定機を作る。
21分、プレスに迫られた和泉竜司(11)のバックパスが、ゴール前のマルシーニョに渡る。
絶好機を迎えたマルシーニョだったが、GKクォン・スンテ(1)が止めた。
25分、脇坂の右CKをシミッチがヘッドするが、これもクォン・スンテが左手で防ぐ。
飲水タイムが終わると、鹿島が押し上げて反撃する。
ピトゥカが組み立て、鈴木優磨(40)が精力的にポストを繰り返す。
40分あたりからは4本のCKを蹴り、ゴール前にボールを入れた。
■2nd half
後半も鹿島が攻勢を続ける。
左サイドからファーサイドの鈴木優磨を狙ったアーリークロスを入れる。
鈴木優磨はマッチアップする登里との身長差を活かして、チャンスを作る。
51分、樋口雄太(14)の左クロスを、仲間隼斗(33)がヘッドで合わせて1点を返す。
仲間は戻りながら角度をわずかに変えて、枠内にボールを届けた。
ファーサイドには鈴木優磨が走り込んでいて、CBの注意を引き付けていた。
川崎はボールをつなげず、自陣に張り付いたままとなる。
鹿島は押し込んではいたが、単純な攻撃が続く。
アーリークロスをシンプルに入れては、川崎のCBにクリアされる。
59分、LSBに車屋を入れて鈴木優磨とのミスマッチを解消。
71分には、2トップ2サイドハーフ2アンカーに移行する。
鹿島の時間を減らすことには成功したが、反撃するまでには至らなかった。
鹿島はパワープレーを続けていく。
79分、広瀬陸斗(22)の左クロスをアルトゥール・カイキ(17)がヘッド。
89分、三竿健斗(6)の左クロスをブエノ(15)がヘッド。
最後には山村を入れて3バックを組み、逃げ切った。
■summary
鹿島は前半、簡単に2失点してしまう。
その後も和泉のミスパスでプレゼントするなど、決定機を多く与えた。
川崎の2CBに対して3トップを当て、さらにサイドを使いながら数的優位を作る。
バイタルにスペースを空け、鈴木優磨が下がってのポストプレーも効果的だった。
後半、川崎を押し込みながら、攻めあぐねた。
アーリークロスをファーに入れるパターンを繰り返す。
フリーランやミドルシュートは少なく、ゴール前を固める川崎を崩せなかった。
新型コロナウイルスの影響で、主力に欠場者が出ていたと思われる。
ベンチに攻撃的な選手が足りない状況でも善戦していて、悪くなかった。
川崎は早い時間にPKとFKで2点を奪う。
その後、決定機を2つ作りながら追加点を奪えなかった。
体力を温存できる展開にできなかったことは課題といえる。
後半、鹿島に主導権を握られて、51分に失点してしまう。
1点差となっても反撃できず、厳しい時間が長くなった。
的確な選手交代と布陣変更で鹿島の強みを消しながら、なんとか逃げ切った。
次は中3日でホーム鳥栖戦(J1 #20)。
鳥栖の選手の新型コロナウイルス感染の影響で、7月6日から延期された試合。
しっかり勝利して、首位横浜Fマリノスを追撃したい。
■goal
8PK家長昭博(41) 14脇坂泰斗(14)
51仲間隼斗(33)
■judge
丹野研太(27) 6.0 飛び出すのは遅め。40分、左CKをパンチ。56分、樋口のミドルをセーブ。
山根視来(13) 6.5 右サイドで数的不利を作られたが突破は許さず。クロスボール対応を続ける。
ジェジエウ(4) 6.5 17分、PA内でクリア。82分、家長のFKをヘッド。大きく強く蹴り出した。
谷口彰悟(5) 7.0 最終ラインを何度も押し上げる。多くのクロスを入れられてもミスなく対応。
登里享平(2) 5.5 13分、ターンで抜き去って前へ。鈴木優磨へのクロスボールに後手を踏んだ。
シミッチ(6) 7.0 25分、脇坂の右CKをヘッド。26分、イエロー。ハイボールを高さで跳ね返す。
脇坂泰斗(14) 6.5 14分、FKを直接ゴール。プレースキックで貢献。12分、45+1分にパスミス。
橘田健人(8) 6.5 縦横に動き直して守り、樋口を封じ込める。61分、ミドル。68分、イエロー。
家長昭博(41) 6.5 8分、自ら奪取したPKを決める。押される状況にあって、ボールを預かった。
小林悠(11) 5.5 25分、脇坂にラストパス。ボールタッチが少なく、ロングボールに競り勝てず。
マルシーニョ(23) 6.0 21分の決定機を外した。31分、34分にシュート。13分、36分にFK獲得。
■sub
59(2)車屋紳太郎(7) 6.5 LSBで守備を固めた。縦の持ち上がりも有効。61分、67分に左クロス。
59(11)知念慶(20) 6.0 77分、家長のスルーを受けてPA内に運ぶ。83分、クリアボールを拾う。
72(14)大島僚太(10) 5.5 2ボランチに入る。88分、遠野が抜き去られた安西幸輝(2)をカバー。
72(23)遠野大弥(19) 6.0 プレスを仕掛ける。76分、左CKを蹴る。81分、90+3分にFK獲得。
90(8)山村和也(31) 6.0 2CBの間に立ち3バックを形成。90+3分、ゴール前から大きくクリア。
■bench
安藤駿介(21) 宮城天(24)
■coach
鬼木達 7.0 追加点を奪えず、難しい展開となるが、鹿島の強みに対応しながら逃げ切った。
■referee
佐藤隆治 6.0 穏当なジャッジ。PKも妥当。流すべきタイミングで吹くこともあった。
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LT+4,+5