2022/08/22

220820福岡1-4川崎(J1 #26)

福岡1-4川崎(ベスト電器スタジアム, 19:00KO, 9,651人/50%)

台風8号の影響で京都戦(J1 #25)が延期され、C大阪戦(YLC QF #2)から中9日。
アウェイ福岡戦は声出し応援運営検証試合となった。
 スタジアムは50%収容で、一部座席が「声出し応援エリア」となる。
 川崎にとっては、YLCアウェイC大阪戦(YLC QF #1)以来、声出し応援は2度目。


先発は、C大阪との第2戦から1人を変更する。
 登里がベンチ外となり、新たに脇坂が先発する。
試合前にアクシデントがあったとのことで、ベンチ入りは6人。
 おそらく登里が欠場したことにより、メンバーが1人足りなくなった。


後半開始の円陣。

福岡はJ1リーグで6勝9分9敗の暫定13位。
 YBCルヴァンカップ準々決勝は、新型コロナウイルスの陽性者が相次ぐ中で戦った。
 8月3日の第1戦はベンチ入り4人(うちGK2人)、10日の第2戦は3人(うちGK2人)だけだった。
 しかし、2戦ともに神戸に勝利し、ベスト4に進出した。

7日前、8月13日の鹿島戦(J1 #25)は、ベンチ入り7人が揃った。
 今日も18人のメンバーが揃っている。

等々力での対戦は、川崎が勝った。
 220514川崎2-0福岡(J1 #13)

■1st half
川崎がボールを握り、福岡を押し込んでいく。
7分に早速の先制ゴール。
 脇坂の縦パスで右ポケットに走り込んだ山根がフリーで右クロス。
 GK村上昌謙(31)を超えて、ファーのマルシーニョが押し込んだ。

ここから川崎がペースを落とし、福岡が反撃する。
 川崎はボールを奪えず、ずるずると自陣ゴール前に下がってしまう。
 バイタルが空き、ボランチの前寛之(6)や平塚悠知(35)に寄せていけない。

22分、福岡が同点ゴールを決める。
 ボールを回されて、フリーの柳貴博(36)のクロスに山岸祐也(11)がゴール。
 ジェジエウが触れることができず、GKソンリョンはニアを抜かれた。

福岡は5バックを組み、サイドのスペースを埋めようとする。
 それでも、マルシーニョや家長はライン際でパスを受けて前に進んだ。
 37分、マルシーニョがカットインからシュート。

45分、家長の右クロスをダミアンが落としたところをマルシーニョが捩じ込む。
 ただ、このプレーでダミアンが着地で足首を強く歪め、負傷交代する。

■2nd half
1点差となり、川崎がやや押していく。
64分、左サイドから谷口にいったん戻してから、右へロングフィード。
 家長は、志知孝明(13)に前に立たれながらも完璧にトラップする。
 橘田とパス交換してから家長がクロスを入れ、マルシーニョがハットトリックを決めた。

68分、遠野がPA内でヒールリフトでドウグラス・グローリ(33)を抜き去る。
 後ろからグローリが手で引き倒し、レッドカードでPKが与えられる。
 家長がPKを確実に決めて、3点差となった。

10人となった福岡は、勝ち点を得るには攻めるしかなくなった。
 前線にジョン・マリ(45)、フアンマ・デルガド(9)、ルキアン(17)、ジョルディ・クルークス(14)の4人を揃える。
 88分、前の右クロスをフアンマが戻して、ジョン・マリがヘッド。

反面、福岡の中盤はスカスカとなり、川崎が簡単に運んでいく。
 それでも無理には攻めず、時間を使いながら逃げ切った。

■summary
福岡の選手は18人揃っていたが、コンディションは良くなかった。
 新型コロナウィルス感染の影響が、まだ大きいものと思われる。

せっかくの5バックにも関わらず、サイドで数的有利を作れない。
 川崎のクロスに対しても、中央で抑えることができなかった。
 マルシーニョの3点は、すべて右サイドからのクロスで生まれた。

68分、PK判定のあと、複数人で長く抗議を続ける。
 家長がPKを蹴ったのは実に73分で、時間を空費した。
 勝ち点を得る可能性は少なかったが、ゼロではなく、早くプレーすべきだった。


車屋紳太郎が先導してゴール裏へ。

川崎はベンチ入り選手が1人欠けたものの、快勝した。
 家長のクロスとマルシーニョの決定力で得点を重ねていく。
 最後は流しながらのプレーとなり、体力的にも余裕を持つことができた。

45分、ダミアンは右足首を強く捻ってしまい、自ら×印を出した。
 長い離脱とはならないことを期待する。

試合前のアクシデントで、1人が欠場した。
 突然の発熱もありえる状況なのに、予備の選手を福岡に連れてきていなかった。
 アクシデントは仕方ないが、想定される事態に備えていないことはチームの失策。
 ベンチ入りが欠けてしまったことは、残念な事態といえる。

次は中6日で鹿島戦(J1 #27)。
 大事な試合が続くが、勝利したい。

■goal
22山岸祐也(11)
7,45,64マルシーニョ(23) 73PK家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 22分、ニアを抜かれて失点する。84分、ジョン・マリのシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.5 5分、ドリブル。7分、完璧な1アシスト。後半はリードを保つべく守った。
ジェジエウ(4) 6.0 悪くなかったが鉄壁ではなかった。22分、クロスに触れず失点を喫する。
谷口彰悟(5) 6.5 芝に足を取られつつ、良いプレーを続ける。右へのロングフィードが冴えた。
橘田健人(8) 6.0 LSBで先発して60分にアンカーに移動。1対1でのボール奪取を繰り返した。
シミッチ(6) 6.5 44分、ミドル。高さで中盤を制圧する。22分、最終ラインに吸収されて失点。
脇坂泰斗(14) 6.0 7分、山根へスルーパス。FKを担当する。ボールに触る機会が少なかった。
チャナ(18) 5.5 3分、シュート。ミスも散見されたが、26分、37分にマルシーニョへ縦パス。
家長昭博(41) 7.5 右クロスで2点目の起点に。1ゴール1アシスト。味方の押し上げを促した。
ダミアン(9) 6.0 44分、オーバーヘッド。45分、アシストしたが、着地で足首を負傷して交代。
マルシーニョ(23) 8.0 圧巻のハットトリック。37分、カットインからシュート。78分、ヘッド。

■sub
45+3(9)小林悠(11) 5.5 48分、グローリにプレスする。運動量が少なく、物足りなかった。
HT(18)遠野大弥(19) 6.5 49分、ミドル。68分、グローリを抜いてPKを奪取。試合を決めた。
60(14)車屋紳太郎(7) 6.0 LSB。前に出ず、リスクを減らす。83分、ドリブルしたがロスト。
90+2(41)瀬古樹(16) 5.5 プレー機会は少なかった。90+5分、右クロスを入れる。
90+2(23)山村和也(31) 5.5 プレー機会は少なかった。試合をクローズするタイミングで投入。

■bench
丹野研太(27) 

■coach
鬼木達 6.5 チームの失策を救い、大勝に導く。チャナと遠野のプレータイムの分担も良かった。

■referee
清水勇人 5.5 PKかつレッドカードは妥当な判定。中央に立つことが多く、プレーを阻害しがち。

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+5,+5