J1リーグ3連勝となった鹿島戦(J1 #27)から中3日。
もともと7月6日に予定されていた第20節鳥栖戦。
しかし、鳥栖の5選手とスタッフ1人が新型コロナウイルス陽性と診断された。
管轄保健所からチーム活動の停止が指示され、日程が延期された。
先発は、鹿島戦から3人が変わる。
新たにGKソンリョン、車屋、知念が先発する。
GK丹野、小林悠はベンチスタート、登里はベンチ外となる。
ベンチには、新たに瀬古樹が入り、GK安藤が外れた。
鳥栖は、J1リーグで8勝13分5敗の暫定8位。
福岡戦(J1 #27)は金J開催で中4日。川崎より1日余裕がある。
2018年まで川崎に在籍した森谷賢太郎(47)がトップ下で先発する。
川崎からレンタル中の宮代大聖(11)は、契約上出場できない。
アウェイでの対戦は、スコアレスドローだった。
220521鳥栖0-0川崎(J1 #14)
■1st half
鳥栖は鋭いプレスを仕掛けるが、川崎がプレスの逆を突く。
プレスに来る選手の脇を通して縦にパスを入れる。
特にシミッチが顔を出す動きを続け、上手くさばいた。
右サイドから脇坂、山根、そして家長がクロスを入れていく。
鳥栖はLSB中野伸哉(13)と小泉慶(37)の2人で守るため、捕まえることができなかった。
26分、山根がインターセプトから家長に縦にパスを届ける。
家長の右クロスに向かって飛び込んだ知念が先制ゴール。
GK朴一圭(40)が立ちはだかっていて、ごくごく狭いニアサイドを正確に貫いた。
鳥栖はほとんどチャンスを作れない。
失点後は、4バックから3バックとする。
CBジエゴ(5)とLSB中野を入れ替えて、蹂躙されていた左サイドをケアした。
40分、福田晃斗(6)の縦パスを受けた垣田裕暉(19)が反転シュートしたくらい。
垣田のシュートは良いコースに飛んだが、GKソンリョンがセーブした。
45分、中央の山根のスルーパスで、マルシーニョが抜け出してゴール。
しかし、VARによるオフサイド判定で取り消された。
山根がバイタルを右から中に横切る美しい攻撃を見せてくれた。
■2nd half
鳥栖は2人を交代し、再び4バックに戻した。
森谷をボランチに落とすが、川崎は慌てなかった。
堂々と鳥栖の布陣変更を受けて立ち、ゴールを重ねた。
47分、脇坂の右CKをシミッチが頭で合わせてゴール。
シミッチの目の前では谷口がジャンプしていた。
直前までボールが見えなかったはずだが、しっかり頭に当てた。
56分、鳥栖のFKを自陣PA内で脇坂が大きく蹴り出す。
マルシーニョが駆け抜けて、胸トラップで縦に運ぶ。
飛び出してしまったGK朴一圭の頭上を、ループできれいに越えてゴール。
さらに87分、宮城天の左クロスを小林悠が中央で競る。
こぼれたボールを大島が蹴り込んで、4点目が入った。
■summary
鳥栖は川崎に対抗できなかった。
プレスを仕掛けても、簡単にパスを通されて無効化される。
撤退してもサイドが緩んでいて、特に川崎の右サイド、鳥栖の左サイドを使われた。
知念の先制点のように、ゴール前でも捕まえ切れなかった。
ビルドアップはGK朴一圭から細かくつないでいく。
川崎のプレスを受けると、余裕を削られて上手く運べなかった。
GK朴一圭は53分のジェジエウのヘッド、脇坂のミドルを連続セーブ。
ただ、56分には前に飛び出して、マルシーニョのループを許した。
森谷賢太郎は前半はトップ下、後半はボランチで64分までプレー。
ボランチでは多くのパスを受けるが、51分に橘田にボールを奪われる。
チームは救えなかったが、元気な姿を見せてくれた。
川崎は中3日の日程ながらも圧勝した。
56分に3点差とし、体力を節約しながら勝つことができた。
CBジェジエウ、谷口の2人を途中交代させ、申し分ない内容で結果を出した。
暫定ながらJ1リーグ首位に立った。
実質的には1試合消化が少ないマリノスが上位で、引き続き追いかけたい。
次は中2日でアウェイ湘南戦(J1 #28)。
ミッドウィークに試合のない湘南は、中5日となる。
厳しい日程だが、勝たなくてはならない。
■goal
26知念慶(20) 47シミッチ(6) 56マルシーニョ(23) 87大島僚太(10)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 40分、垣田のシュートをセーブ。78分、西川潤(18)の決定機をクリア。
山根視来(13) 7.0 5分、9分、15分に右クロス。26分、78分にインターセプトから反撃する。
ジェジエウ(4) 6.5 22分、PA内でボールを持った垣田を抑える。53分、脇坂の右FKをヘッド。
谷口彰悟(5) 6.5 48分、本田風智(8)の独走をクリア。78分、西川の決定機をカバー。途中交代。
車屋紳太郎(7) 6.5 ビルドアップに参加する。19分、ミドル。49分、長沼洋一(24)に奪われる。
シミッチ(6) 7.5 47分、貴重な追加点。豊富な運動量、積極的な守備、長短のパスで活躍する。
脇坂泰斗(14) 7.0 正確なキックで2アシスト。53分にミドル。20分、縦に持ち運んで右クロス。
橘田健人(8) 7.5 シミッチと組んで走りまくる。28分、パスミスも自ら回収。88分からはLSB。
家長昭博(41) 6.5 1アシスト。慌てず急がずキープすることで動きを抑え込み、余裕を作った。
知念慶(20) 6.5 26分、家長のクロスに飛び込んでゴール。28分、39分、41分にシュートする。
マルシーニョ(23) 6.5 32分、41分に左サイドを突破。56分、スピードに乗ってループを決める。
■sub
65(14)大島僚太(10) 6.0 70分、宮城天へスルーパス。87分、こぼれ球を蹴り込み復活ゴール。
65(23)宮城天(24) 6.0 アイソレーションを狙う。76分、左クロス。84分、90分にシュート。
74(20)小林悠(11) 6.0 87分、宮城天のクロスに潰れ大島のゴールを呼ぶ。90+2分、シュート。
74(4)山村和也(31) 6.0 RCBに入る。83分にクロスをクリア。90+2分にスルーパスをカット。
88(5)瀬古樹(16) 5.5 インサイドハーフで出場。90+2分、左に流れて、中央の家長へクロス。
■bench
丹野研太(27) 遠野大弥(19)
■coach
鬼木達 6.5 完璧な采配で大勝に導く。交代策も的確だった。
■referee
山本雄大 5.5 悪くはなかったが、接触プレーの判断が一貫していなかった。
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LT+3+4